自分史
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武家の家の子ども
『赤毛のアン』
古くから続く武家の家に生まれ、祖母に背筋と箸づかいを仕込まれた。祖母の家のテレビで観た再放送が、最初の物語。家で開いていた茶道の稽古に通ってくる年上のミサに、よく遊んでもらった。
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日曜の夕方
『ちびまる子ちゃん』
しつけの厳しい家でも、日曜の夕方だけは家族そろってテレビの前で笑っていた。何でもない会話がいちばんおもしろいと知った。
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台所に立ったころ
『中華一番!』
中学生で観て、料理で人を幸せにしたいと思った。高校を出て、栄養士の専門学校に進んだ。
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海辺の町に嫁いだころ
専門学校の夏、友だちと出かけた海辺の町で道に迷い、港にいたゲンさんに案内してもらった。卒業してすぐに結婚すると、並んだ姿から「美女と野獣」と呼ばれ、「ゲンがどこかのお嬢さんをさらってきたらしい」という冗談が、しばらく町じゅうを回った。
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海の上を待っていたころ
『おおかみこどもの雨と雪』
ゲンさんは遠洋の船の上で、子どもが一人、また一人と増えていった。数年だけ病院の厨房で働き、調理師と管理栄養士の資格を取った。ゲンさんが陸に戻ってまもなく、家族で観たこの映画で、ひとりで踏ん張っていた日々を思い出した。
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台所が毎日の勝負だったころ
『甘々と稲妻』
子ども5人の三度の食事と弁当。食べ盛りが重なって、炊飯器が一日に何度も空になった。一品ずつ家の空気を変えていく漫画に、自分の台所を重ねた。
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いま
『ARIA The ANIMATION』
夜な夜な洗濯物を畳みながら、やさしいアニメを流している。いつのまにか縁側に来ている白い猫のテンちゃんに、魚の切れ端を分けてやるのが小さな楽しみ。



