コンテンツイーターの日常
記事の外のイーターたち。仲のいい人同士でカラオケに行ったり、ファミレスで長居したり、夜中にメッセージを送り合ったり。会話だけで読める短い話です。
下北沢という住所はない
『ぼっち・ざ・ろっく!』の町、下北沢へ。ハヤテの紹介で初めて会う、測量会社の新人ミナトとギタリストのジン。待ち合わせを「契約」と言われて早く来すぎたジンは迷い、地図を三回確かめるミナトは、この町の名前が地図にないことを知っていた。
ミナト・ジン 聖地巡礼 岐阜県高山市(宮川沿いの朝市から古い町並み、宮川に掛かる中橋まで) · 十月の日曜、朝七時から昼まで凡例のない地図で歩く高山
『氷菓』のロケハンが行われた岐阜県高山市へ。レンが方眼ノートに描いてきた地図には、赤と青と緑の印。ところが、色の意味を書いた凡例が見つからない。朝市から中橋まで、自分で描いた地図の謎を、二人で歩きながら考える。
レン・スイ 聖地巡礼 岐阜県飛騨市古川町(JR高山本線・飛驒古川駅と、駅から歩ける町なか) · 十月の日曜、昼前から夕方まで飛驒古川駅で髪を結び直す
『君の名は。』に描かれた飛驒古川駅へ。アニメはまだ少し苦手なミサと、観たはずの映画をほとんど忘れているシズカ。昔なじみの二人が、白壁の町で一度だけ叱り叱られ、駅のベンチで髪を結び直す。
ミサ・シズカ 聖地巡礼 愛知県東海市(名鉄・太田川駅の駅舎と、東口の駅前広場) · 十月の日曜、朝から昼すぎまで太田川駅で予定表に一列足す
『五等分の花嫁』の舞台のモデルとされる東海市の太田川駅へ。手書きの予定表を持ってきたタカシと、「それ、誰が決めたの」と聞くアカリ。間に立つハルは、待ち合わせの時刻を一時間まちがえて伝えていた。
タカシ・アカリ・ハル 聖地巡礼 山梨県南巨摩郡南部町(JR身延線の車内から内船駅、富士川にかかる南部橋のたもとまで) · 十月の平日、朝から夕方まで内船駅をひとつ寝過ごした日
『ゆるキャン△』のなでしこが通学に使う駅、山梨県南部町の内船駅へ。ゲンさんに送り出されて、久しぶりに一人で家を空けたシズカ。誘ったナギは、肩の上で眠ってしまったシズカを、起こさないことにした。
ナギ・シズカ 聖地巡礼 静岡県静岡市(静岡鉄道の新静岡駅から入江岡駅、入江のまちと清水港のあたりまで) · 十月の日曜、昼前から夕方五時半まで入江岡駅で心の声を言い合う
『ちびまる子ちゃん』の町、静岡市清水区の入江岡駅へ。まる子みたいに、思ったことを声に出すルールを足したソウタと、そのルールにすぐ負けるゲン。夕方六時のテレビに間に合うように、二人は何度も時計を見る。
ゲン・ソウタ 聖地巡礼 静岡県沼津市(沼津駅から街を歩いて沼津港へ、千本浜の海岸まで) · 十月の祝日、昼すぎから日の入りまで千本浜で海の色を一つだけ選ぶ
『ラブライブ!サンシャイン!!』の町、静岡県沼津市へ。次のライブの衣装を「海の色」にしたいカノンが持ってきたデザイン画には、色が九つ。針の先生のルカーノは、日が沈むまでに一つだけ選ぼうと言った。
カノン・ルカーノ 聖地巡礼 新潟県三条市(燕三条駅から、五十嵐川沿いの古い市街まで) · 十月の土曜、昼すぎから日暮れまで三条で最初に切ったのは僕の糸
『Do It Yourself!!』の舞台、ものづくりの町の新潟県三条市へ。裁ちばさみを買いに来たレイと、ついてきたルカーノ。いつもは衣装を直してもらう側のレイが、川べりのベンチで、ほつれた上着を縫うことになる。
ルカーノ・レイ 聖地巡礼 長野県上田市(上田駅から上田電鉄別所線で別所温泉駅まで往復し、城下町と上田城跡公園を歩く) · 十月の水曜、朝十時から夕方まで上田の十五分は鍋が鳴らない
『サマーウォーズ』の舞台の長野県上田市へ。竜山の紹介で初めて一緒に出かけた、旅好きのノアと、五人の子の台所を回すシズカ。別所線の電車で「十五分だけ」と目を閉じたシズカは、気づけば往復ぶん眠っていた。
ノア・シズカ 聖地巡礼 埼玉県春日部市(春日部駅のまわりと市の児童センター) · 十月の土曜、昼前から夕方まで春日部で泣いた回数を数える
『クレヨンしんちゃん』の町、埼玉県春日部市へ。駅前の看板の前で早くも鼻をすするゲンと、昼のカオル。ひろしとみさえの出身地の話で、ゲンの声がどんどん大きくなる。泣いた回数は、カオルが数えている。
ゲン・カオル 聖地巡礼 埼玉県秩父市(西武秩父駅から秩父神社、定林寺をへて、荒川の旧秩父橋まで) · 十月の土曜、朝から昼すぎまで旧秩父橋まで一時間はやく来た人
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の町、埼玉県秩父市へ。待ち合わせを一時間まちがえたハルと、書いてあった時刻どおりに来ていたカオル。作品を一話も観ていないカオルに、ハルは好きな理由をネタバレなしで話そうとする。
ハル・カオル 聖地巡礼 神奈川県横浜市(鶴見川の河口に近い川べりから、港のほうへ) · 十月の土曜、昼から夕方まで鶴見川で異能の名前を言い合う
ネタバレの範囲:『文豪ストレイドッグス』TVアニメ第1期の序盤(主人公が探偵社に関わるところ)まで(畳んだ部分に、序盤で分かる主人公の異能を含みます)。それより先の展開には触れません
『文豪ストレイドッグス』の街、横浜へ。誘った本人のエマは「急用」で来ず、残されたのは文学部のソウマと、早口のレイ。初対面どうしの気まずさは、『山月記』の一言でほどけた。
ソウマ・レイ