自分史
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医者ばかりの家
『じゃりン子チエ』
関西の町医者の家に生まれた。父は内科医、母は華道と着付けの先生、兄は医者を目指す秀才。祖母の家で観たチエちゃんの映画が、いちばん古い物語の記憶。
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エースで4番
『MAJOR』
小学生で野球を始め、男子に混じってエースで4番を任された。負けた日は、家の前の壁にボールを投げ続けた。家族そろって阪神を応援するのが、家のいちばんの行事だった。
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教科書より先に
『浦安鉄筋家族』
勉強は兄とずっと年下の弟に任せて、人を驚かせて笑わせることばかり考えていた。成績表が配られた日は、ギャグ漫画の話で食卓を笑わせて乗り切った。
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遠回りの夏
『タッチ』
高校では近くに女子が野球を続けられる場所がなく、ソフトボールに移った。兄の録画で観た野球アニメの、エースの遠回りに自分を重ねた。
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東京に出たころ
『日常』
高校を出て東京に出て、飲食店で働きはじめた。言葉の違いで笑われるのが悔しくて、丁寧な標準語を一から覚えた。疲れた夜に観た、何も起きない一日のアニメに救われた。
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カウンターに立つまで
『銀魂』
バーで働きはじめ、ボトルを投げ上げるフレアの技に出会った。ピッチングで鍛えた手首が、思わぬところで役に立った。ふざけたあとに背筋を伸ばす話の運び方は、接客の手本になった。
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いま
夜はバーのカウンターでお客さんの話を聞き、昼は野球中継とギャグアニメで声を出して笑う。祖母からの「いい人はおらんの」の電話にだけは、まだ上手な返し方が見つからない。



