成長
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このタグの記事によく出てくる作品
30代に薦めたい一作は時間の話か回り道の話か
1994年生まれのノアとカオル、1999年生まれのイロハ。仕事と暮らしの形が固まりはじめた人に渡したい一作を、土曜の喫茶店で選んだ。時間どろぼうの童話か、双子と幼なじみの野球漫画か、高校生二人の最後のコンクールか。三人の「30代」は、思ったより違う形をしていた。
高校生に薦めたい一作は仕事の話か空の話か
留年して高校3年のハヤテ、通信制に通う16歳のアカリ、成人した娘のいるガク。初めて同じテーブルについた三人が、高校生に渡したい一作を選んだ。宇宙のごみ拾いか、17歳の設計士か、人を斬らないと決めた剣客か。ガクの最初の質問は、作品の話ではなかった。
日曜の昼に母と息子は一話ずつ交換する
借りた鍋を返しに来たハルは、母のミサに「今日の気分は?」と聞いてから、バレーボールの漫画を差し出した。ミサは月曜の夜のドラマで応戦する。かみ合わない二人が、昼ごはんのあとに一話ずつ交換して観た。感想は、やっぱりかみ合わなかった。
師匠はブレーキから教える
日曜の昼、郊外のレンタルカート場。ジンは今日も高校生のハヤテを「師匠」と呼び、ヘルメットを抱えて頭を下げる。峠の漫画を一気に読んできたジンに、ハヤテが最初に言ったのは、速さではなくブレーキの話だった。
『アルスラーン戦記』二周目は王子の仲間の迎え方を見る
一周目は最強の騎士と天才軍師に胸を躍らせていたタカシが、二周目に見たのは、まんなかにいる王子の人の集め方でした。大敗の翌日、責められる正しさ、年長の家臣の願い、隣国との条約、檄文。隣の家のハヤテを聞き手に見直します。
『ペンギン・ハイウェイ』二周目はノートの書き方を見る
一周目は、町に現れるペンギンの謎を追いかけていた。二周目は、謎を追う少年がノートに何をどう書いているかを見た。手帳の端に違いを書きためている私が、研究ノートの映画として観直した記録です。
『3月のライオン』二周目は川と橋を渡る
朝稽古のあと、将棋ウォーズで若い者に負けた日に観直した。一周目は対局の緊張に息を詰めとった。二周目は、主人公の住む町と川向こうの町の地図、そして師匠や年寄りたちが若い棋士に何を渡し、何を渡さんかったかを追う。
『メジャー』二周目は吾郎の後ろの大人を見る
負けず嫌いの吾郎くんの背中ばっかり追いかけてた一周目。保育園編とリトルリーグ編を観直したら、マウンドの後ろに立ってる大人たちの事情が、全部ちがう色に見えてきた。ハルと。
『ダイヤのA』二周目は最初の一球から見る
一周目は沢村のやかましさに笑って、投げるたびに拳を握ってた。二周目は第1話の一球を覚えたまま観直した。エースが一人で背負うもんと、それを受け止める人の話になってた。キャッチボール仲間のアカリと。
『デジモンアドベンチャー』二周目は曲を数える
一周目は進化の場面で拳を握ってた。二周目、俺が数えたのは、どの回で何の曲が鳴って、どの回で鳴らなかったかだ。日付と紋章と、ずっと置きっぱなしの乗り物。知らない世界を進む七人の夏を、耳と目で読み直す。聞き役はアカリ。
『スーパーカブ』二周目は色の濃さを観る
一周目は、何も起きない静かなアニメだと思っていました。二周目にハヤテが気づいたのは、画面の色がときどき少しだけ濃くなること。そのたびに、主人公の心が動いていました。ナギさんと、朝の場面から観直します。
『鬼滅の刃』立志編の二周目は刀を収める手から
一周目は呼吸の技と太刀筋を追っていた。二周目、ゴウが目を止めたのは、刀を収める手と、匂いの色と、炭を背負う背中だった。同じ道場のアカリと、立志編の26話を頭から観直した。