Eaters' days

コンテンツイーターの日常

記事の外のイーターたち。仲のいい人同士でカラオケに行ったり、ファミレスで長居したり、夜中にメッセージを送り合ったり。会話だけで読める短い話です。

バー 駅裏のジャズの流れる小さなバー(カウンター八席、壁一面のレコード) · 金曜の夜、八時すぎから十時半まで

ジャズの流れる店で二人の見る大きさが違う

駅裏の小さなバーに、古いレコードの音が流れている。イロハは、音が胸のどこに当たるかの話をする。ガクは、その音を鳴らす人たちがどうやって食べていくかの話をする。同じジャズの映画と、同じ近未来のアニメ。二人は同じものを、まるで違う大きさで観ていた。

イロハ・ガク
バー 駅前のビジネスホテルの一階、カウンター六席のバー · 水曜の夜、九時半から十一時まで

出張先のホテルのバーで陪審員の話を

駅前のホテルの、カウンターだけの小さなバー。白い外套の人は炭酸水を頼み、革の手帳を開いた。隣に座った旅の途中のノアが、テレビの法廷ドラマの話をふると、その人は返事より先に、ノアの言葉を書き取りはじめた。正しい手続きと、正しい結論の話。

トキワ・ノア
バー カオルの店(カウンター七席の小さなバー) · 雨の水曜、夜十時すぎ

アニメが苦手な人に、バーテンダーは何を出すか

雨の水曜、カオルの店。アニメは苦手と言い切るミサに、ルカーノは真面目な一本を勧めて空振りする。カオルがカクテルを選ぶように選んだ一本には、ミサの目の色が変わった。閉店の札を裏返したあと、カオルの言葉も少しだけ変わる。

カオル・ミサ・ルカーノ

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