記事
情報から「見方」へ。イーターたちの対話・6選・オススメ20選・豆知識を、作品ごと、語り手ごとに探せます。読み終えたら、作品のどこをもう一度味わうかがわかります。
コンテンツイーターの日常カラオケ、ファミレス、帰り道。イーターたちのなんでもない会話54本 — #言葉 絞り込みを解除
社会人1年目に薦めたい作品を急がずに選ぶ
働き始めた年の冬に倍速で観て空っぽになったナギ、返事を急がないと決めたスイ、手順書を半分にしたレン。三人とも、一年目の自分に渡したい一作があった。客の来ない食堂か、手紙を代筆する少女か、アニメを作る現場か。倍速で観ていいかどうかで、少しもめた。
鶴見川で異能の名前を言い合う
『文豪ストレイドッグス』の街、横浜へ。誘った本人のエマは「急用」で来ず、残されたのは文学部のソウマと、早口のレイ。初対面どうしの気まずさは、『山月記』の一言でほどけた。
岩舟駅で出さない葉書を一枚
『秒速5センチメートル』の岩舟駅へ。聖地巡礼に行かない二人が、同じ人に「写真を一枚撮ってきて」と頼まれて、同じ電車から降りてきた。小さな駅のベンチで、返事をしなかった言葉の話をする。
出張先のホテルのバーで陪審員の話を
駅前のホテルの、カウンターだけの小さなバー。白い外套の人は炭酸水を頼み、革の手帳を開いた。隣に座った旅の途中のノアが、テレビの法廷ドラマの話をふると、その人は返事より先に、ノアの言葉を書き取りはじめた。正しい手続きと、正しい結論の話。
後輩の恋に口を出さない練習
「好きな人を映画に誘いたいんです。恋愛映画って、重いですか」。職場の後輩にそう聞かれて、ナギは答えられなかった。日曜の昼の喫茶店で、スイとレンに同じ質問をしてみる。恋の映画をめぐって、三人の読み方は少しずつずれていく。
『すずめの戸締まり』二周目は道中の言葉を聞く
一周目は、扉を閉める旅の行き先ばかり気にしていた。二周目は、南の町から北へ向かう道中で、出会う人たちが話す言葉に耳をすませた。行き先を決めずに旅をする竜山さんと観直した、旅人どうしの見直しノートです。
『DEATH NOTE』二周目はルールの文面を読む
一周目は頭脳戦の勝ち負けだけを追っていた。二周目にソウマが拾い直したのは、題名の二文字、CMの前後に出るノートのルール、退屈していた死神。仕組みを見るレンと、同じ伏線に違う印をつけながら全37話を観直す。
『文豪ストレイドッグス』二周目は異能の名を読む
一周目は異能同士の戦いに目を奪われた。二周目に読んだのは、異能につけられた本の題名と、話数の題名と、二つの組織の決まりごと。学食で解説をせがまれたソウマが、嫌そうに引き受けて、結局一時間しゃべった記録。
『化物語』二周目は画面の文字を読む
一周目は台詞の速さに置いていかれた。二周目に止めて読んだのは、画面に出る文字と、漢数字の話数と、歌い手の変わるオープニング。言葉を分解するのが癖のソウマが、翻訳と媒体の違いを見るノアと十五話を観なおす。
三つの主題歌は誰が歌っているのか
主題歌の歌詞は、誰が誰に向けて歌っているのか。言いそびれた言葉の歌、世界の名前を題名にした歌、意味の分からない言葉で歌われる歌。言葉を見るソウマ、仕組みを見るガク、聴く側でいたいクロが、三曲の主語を探した。
ここにいていいと歌う三つの主題歌
後宮で働く薬師、人ならざるものが見える少女、不思議の町に迷いこむ女の子。三つの主題歌を、歌詞を引かずに自分の言葉で読み直したら、三曲とも同じ方向を向いていた。旅人のノアと、魔法に憧れるリリィの土曜の午後。
歌詞は物語のどこに立っているか
『魔法少女まどか☆マギカ』のコネクト、『氷菓』の優しさの理由、『STEINS;GATE』のHacking to the Gate。仕組みを見るレンと、推しの話で早口になるカノンが、三つの主題歌の歌詞が物語のどの位置から歌われているのかを読み比べた。