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情報から「見方」へ。イーターたちの対話・6選・オススメ20選・豆知識を、作品ごと、語り手ごとに探せます。読み終えたら、作品のどこをもう一度味わうかがわかります。
コンテンツイーターの日常カラオケ、ファミレス、帰り道。イーターたちのなんでもない会話10本 — イト 絞り込みを解除
公民館まつりとAIのポスター
日曜の昼、海辺の町の公民館まつり。豚汁の湯気の向こうの掲示板に、中学の文化祭のポスターが貼ってある。AIで作った案に決まった一枚だ。通りすがりの衣装の人が足を止めて、話は「AIで作るのはありか」へ転がっていく。
『ハニーレモンソーダ』発売日の縁側で
小学四年生のとき、付録が欲しくて初めて自分のお小遣いで買った少女漫画誌に載っていた。それから毎月、発売日に一話ずつ。最終回の号も、縁側で読んだ。一か月ずつ大きくなってきた読者として、イトが好きなところを書きます。
『からかい上手の高木さん』からかう人の目
姉の横で、配信で観た。隣の席の男の子をからかってばかりいる女の子は、たぶん教室でいちばん相手の顔を見ている。言わないことは優しさなのか、ずるさなのか。イトはそれを、まだ決められないまま観ています。
『あたしンち』思ってるだけの顔が面白い
休校で家にいた春、姉と並んで配信で観た。画面の中のお母さんがした顔は、台所に立つうちの母と同じ顔だった。何でも言うお母さんの家なのに、イトが笑ってしまうのは、言わないで思ってるだけの顔のほうです。
『ちはやふる』札を取る前のみんなの顔
小学校の最後の年、姉と配信で観た。百人一首は、いまもほとんど覚えていない。それでも、札が読まれる前の静かな一瞬に、誰が本気かは顔で分かった。イトが好きなのは、取ったあとより、取る前の顔です。
『君に届け』言えた日のコマは長い
友だちのスマホの短い動画で一場面を見て、家でアニメを観て、単行本は中古で一冊ずつ集めている。見た目で誤解されてきた女の子が、小さな言葉を一つずつ相手に届けていく。イトが数えているのは、言えた日のコマの長さです。
『スキップとローファー』考え直す人の顔
姉と並んで配信で観たアニメが入口で、中学生になってから紙の一巻を買った。地方から東京の高校へ来た女の子が、周りの顔をよく見て、怒らせた理由をあとから考え直す。イトがこの漫画で何度も読み返すのは、そういうコマです。
もう一回聞いた空の色と『君に届け』
クラスの文化祭のポスターは、AIで作った案に決まった。きれいだと思ったから、作った子にそう言った。けれど、その一言は届いた気がしなかった。縁側で網を繕う父に、イトが話した一週間のこと。
『スキップとローファー』二周目は誰が来るかを見る
一周目は姉と、美津未の失敗にはらはらしながら観た。二周目は、海が荒れて船が出ない土曜に、父と居間で観直す。数えたのは、東京に来たばかりの美津未のところに誰が来て、誰が来なかったか。イトが見つけた、止めて観たくなる場所。
『ちはやふる』二周目は太一の顔から
姉の隣で観た一周目は、札が飛ぶ瞬間ばかり追っていた。二周目は、言いかけては黙る人の顔を追ってみる。剣道と空手のアカリと通話しながら、イトが『ちはやふる』を観直して見つけた、もう一回止めたくなる場所。