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From information to ways of seeing. Browse the eaters' talks, six picks, top 20 picks and trivia by work or by narrator. Each one leaves you knowing which part of a work to savor again.
Content eaters, off the clockKaraoke, diners, the walk home: the eaters' everyday talk666 articles
許可のいらない客席
『ゾンビランドサガ』と『ユーリ!!! on ICE』の町、佐賀県唐津市へ。駅前でゲリラライブをするつもりで小さなスピーカーを持ってきたカノンと、それを鞄ごと預かったレイ。新しい衣装のスパンコールは、電車の中から少しずつ落ちていた。
マーカーで書く色の名前
『坂道のアポロン』の町、長崎県佐世保市へ。演奏の場面ばかり追ってしまうイロハと、ゆうべのライブ明けで眠そうなジン。長いアーケードの途中で、イロハのボールペンのインクが切れた。代わりに差し出されたのは、セットリストを書く太いマーカーだった。
近い昔ほど資料がない
『異世界おじさん』の現実の側の舞台になった福岡県の春日市と大野城市へ。十七年眠っていた人の話をすすめたルカと、全巻読んできたタカシ。二千年前のことなら話せるのに十七年前の駅前が話せない人と、落とし物の手袋の置き場所で五分止まる人の一日。
三分ぶんの川の音
『竜とそばかすの姫』のすずが渡る沈下橋のモデル、高知の仁淀川へ。現地に来られないクロの注文は「写真はいらない。音がほしい」。録音係を買って出たイロハと、三分間だけ黙ると約束したノア。
いちばん後ろから見ると丸い
『結城友奈は勇者である』の讃州市のモデル、香川県観音寺市へ。ゆうべのライブの客席のいちばん後ろに、今日も腕を組んで立っていたゴウ。観音寺駅で鉢合わせたカノンは、勇者部にならって、その人を巡礼に誘う。
先に褒めたのは私のほう
『すずめの戸締まり』のフェリーが着く港、愛媛県の八幡浜港へ。ドラマのロケ地では主人公と同じ場所に立ちたいミサと、何を見てもまず褒めるルカーノ。映画に描かれた港の建物は、もう無かった。
千年前の角を四つ曲がる
『マイマイ新子と千年の魔法』の町、山口県防府市へ。いちばん下の子に「麦畑の下に街があるってほんと?」と聞かれて答えられなかったシズカと、昭和三十年に十五歳だった竜山。史跡公園の四つの隅を、二人で一つずつ回る。
人ひとりぶん空けて海を見る
『Free!』の町のモデル、鳥取県岩美町へ。同じ日に同じ駅へ行くと分かって、一緒に回ることになったレイとタカシ。作品の話しか通じない二人の旅は、タカシが別の車両に乗ったところから始まる。
稲佐の浜までの道を聞かれた
『ぼくらのウォーゲーム!』の島根と、『神在月のこども』の出雲へ。ライブ明けのジンは、出雲大社前駅でゴウを見つけた瞬間、背筋が棒になった。画面の向こうからはクロが道案内。顔のせいで道を聞かれたことのないゴウに、その日、最初の一人が来る。
低い声のままでありがとう
『推しが武道館いってくれたら死ぬ』の町、岡山市へ。アニメで観たカノンと、ドラマで観たミサ。路面電車で着いたアーケードで、駆け出しアイドルのカノンに、思いがけない人が声をかける。
何も渡さずに隣に座る
『この世界の片隅に』の町、広島県呉市へ。年表のノートを三冊持ってきたガクと、ほとんど「……ああ」しか言わないゴウ。初めて二人で歩く軍港の町で、ガクは自分が話しすぎていることに、なかなか気づけない。
撃たなかった砲台で手を鳴らす
『サマータイムレンダ』の島のモデル、和歌山市の友ヶ島へ。同じバンドのベースとギターなのに、ふだんはほとんど話さないレンとジン。寝坊したジンが港に着いたとき、レンはまだ桟橋にいた。