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我的6部作品

『ちはやふる』札を取る前のみんなの顔

小学校の最後の年、姉と配信で観た。百人一首は、いまもほとんど覚えていない。それでも、札が読まれる前の静かな一瞬に、誰が本気かは顔で分かった。イトが好きなのは、取ったあとより、取る前の顔です。

适合这样的人
百人一首を覚えていなくて、かるたの話は難しそうだと思っている人へ。部活の仲間の顔を見るのが好きな人にも。
剧透范围
无剧透 テレビアニメ『ちはやふる』の始まりの設定(転校生をきっかけに千早が競技かるたを知り、高校でかるた部を作るところ)と、部の仲間の人物紹介まで。試合の勝ち負けや、三人の関係がどうなるかには触れません
发言的人
Ito × Shizuka × Homare
主张的种类: 事实 作品中的观察 有依据的推测 解读 喜好
目录 共 8 节·约 5 分钟
  1. 休みの日の居間で
  2. 読まれる前の一秒
  3. 音を小さくした日
  4. 千早の二つの顔
  5. 部活ができていく顔
  6. いちばん見ていた人
  7. 札を一枚も知らなくても
  8. 顔で勝つ人と顔に出る人

百人一首は、いまもほとんど覚えていません。それでも、アニメの『ちはやふる』は好きです。試合の勝ち負けは、書きません。

休みの日の居間で

小学校の最後の年の、休みの日の昼。姉が「これ、部活の話」って言って、画面をこっちに向けて再生した。かるたの話だと知ったのは、始まってから。私は最初、ルールが分からないから、すぐ飽きると思ってた。飽きなかった。気づいたら、姉より前のめりになってた。喜好

Shizuka

原作は末次由紀さんの漫画で、アニメはマッドハウスっていう会社が作ったの。続きのシリーズもあるのよ。事实[2]

テレビアニメ第1期は日本テレビ系列で2011年10月〜2012年3月に放送。第2期・第3期も放送された

Ito

続きもあるの、もう知ってる。姉が先に言った。

読まれる前の一秒

いちばん好きなのは、札が読まれる前。読む人が息を吸うあいだ、みんなが止まる。前かがみで、手を畳のすぐ上に置いて、目だけが動いてる。音がなくなる。その一瞬のほうが、札が飛ぶところより、私には長く見える。千早の目、仲間の目、相手の目。全員が同じ一枚を待ってるのに、待ち方が一人ずつ違う。作品中的观察

百人一首は、まだほとんど覚えてない。だから、どの札が読まれるか、私には分からない。分からないのに、誰が本気かは分かる。本気の人は、目が札を見てない。もっと遠く、読まれる声のほうを見てる。そういう顔の人が取る。外れることもあるけど、だいたい当たる。私はそうやって、ルールより先に顔で試合を観てた。解读

Homare

いまの人、泣きそうな顔してた! ねえ、負けたの?

Ito

それ、今言わなくていいやつ。次の札、まだ読まれてないから。

弟は、思ったことを全部言う。言われると、画面の空気がちょっと抜ける。でも、弟が泣きそうって言った人の顔は、ほんとに泣きそうだった。私は分かってて黙ってた。黙ってるのと、言うのと、どっちが見てることになるのかは、まだ分からない。喜好

音を小さくした日

一回だけ、弟が隣で昼寝してたから、音をすごく小さくして観た日がある。読む声も、札をはらう音も、ほとんど聞こえない。そうしたら、見るものが顔しかなくなった。誰がいつ息を止めたか、誰の肩が先に動いたか、音があるときより、よく見えた。弟が起きて音を戻したら、今度は声の高さで、さっき見た顔の意味が分かった。顔と音の両方で一つの場面なんだと、そのとき思った。喜好

千早の二つの顔

千早は、ふだんと、畳の上とで、顔が全然違う。ふだんはわりとぼんやりしてて、話してても目があっちこっちに行く。畳に座ると、急に目が一点で止まる。同じ人の中に、二つの顔がある。私はクロッキー帳の同じページに、両方を並べて描いてみた。並べると、別の人みたいで、でも口の形だけは同じだった。解读

部活ができていく顔

部活の話としても好き。一人ずつ仲間が増えていくとき、入る前の顔と、入ったあとの顔が違う。最初は「やらない」って顔をしてる人が、畳に座った瞬間、ちょっとだけ口の形が変わる。私は美術部で、部活はわりと静か。でも、静かな部屋で誰かが本気になると、空気が変わるのは同じだと思った。絵を描いてる人の背中が急にまっすぐになるとき、私は手を止めて、それを見てる。解读

いちばん見ていた人

好きなキャラクターは、奏ちゃん。みんなが札を取る速さを競ってるときに、奏ちゃんは歌そのものを聞いてる、と私は思う。歌の意味を知ってる人には、同じ一枚が、ほかの人とは違って聞こえてるはず。私には、好きなものの話をしているときの奏ちゃんが、いちばん楽しそうに見える。私は、好きなものを好きって、ちゃんと言える人が好き。自分ではなかなか言えないから、なおさら。解读

札を一枚も知らなくても

観始めたとき、私は札を一枚も知らなかった。それでも、困らなかった。ルールの細かいところは、観てるうちに半分くらい分かった。残りの半分は、まだ分からない。それでも、顔を見てれば誰が本気かは分かる。取ったか取ってないかより、取る前の顔だけを追いかける。私の観方は、最初からずっとそれ。姉は、私が奏ちゃんばかり見てるのを知ってて、奏ちゃんが出てくると、黙って肘でつついてくる。喜好

Shizuka

お正月に、一枚くらい覚えてみる?

Ito

……奏ちゃんが好きな歌からにする。どれか知らないけど。

そのあと、母が一枚だけ読んでくれた。声がゆっくり長くのびて、弟が笑った。私は笑わないで、母の顔を見てた。読み始める前に、母も一回、小さく息を吸った。アニメの読む人と同じだった。札を取る人だけじゃなくて、読む人にも、読む前の顔がある。それに気づいたのは、そのときが初めて。喜好

顔で勝つ人と顔に出る人

6選の五本目の『からかい上手の高木さん』も、顔を見る話だと思ってる。高木さんは相手の顔を読んで、からかう。ちはやふるの本気の人たちは、自分の顔を消して、声だけを待つ。顔を読むのと、顔を消すの。どっちも、私にはまだできない。だから、どっちも観てしまう。四本目の『あたしンち』のお母さんは、思ってることが顔に全部出る人。6選を並べると、顔の使い方が一本ずつばらばらで、そこが面白い。解读

札の名前を知らなくても、読まれる前の一瞬の顔で、誰が本気かは分かる。

本文中的作品

讲述者 Ito 连画格外的表情都会读的14岁少女漫画迷 阅读更多 Ito 的文章 →

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