ミコの好きなゲームの一本、『UNDERTALE』。日本語版が出たときの発表記事を、ミコがルカに見せました。開発者のインタビューがある、と聞いて、ルカは姿勢を正して読み始めます。
2017年の夏、日本語で
『UNDERTALE』を作ったのは、インディーゲームを開発するトビー・フォックスさんです。PlayStation.Blog(日本語)は2017年6月28日の記事で、このゲームがPlayStation 4とPlayStation Vitaで遊べるソフトウェアとして、その夏に出ると知らせています。記事の最後の情報欄によると、発売元はハチノヨンで、ダウンロード専用のタイトルです。事實[1]
海の向こうで作られたものが、こちらの言葉に移されて届く。私にも、まったく違う場所の言葉をこちらの言葉に置き換えながら暮らしてきた覚えがありまして、その苦労を思うと、なんと申しますか……。
「翻訳って大変だよね」でいい。続き読も。
「日本語にしました」
この記事のQ&Aでのトビー・フォックスさんの自己紹介は「僕は、ただの白い小犬です」。英語版から日本語版にするとき大きく変えた点はあるか、という質問への答えは「はい。日本語にしました。」でした。事實[1]
……っ。
笑えば?
いえ、その、真面目な質問に対して、あまりにも正しい答えだったもので。正しいのに、何も答えていない。解讀
はぐらかしてるのに、嘘は一個もついてない。私、こういうユーモアは信用する。解讀
日本のRPGから受け取ったもの
記事の冒頭のメッセージで、トビー・フォックスさんは『UNDERTALE』を、「誰も傷つかなくていい」ロールプレイングゲームで、ユーモアがたっぷり詰まっている、と紹介しています。日本の名作RPGをいろいろ遊んで自分が味わった感情を、みんなにも味わってほしくて作った、とも書いています。ほかのRPGとどこが違うかと聞かれて一つ目に挙げたのは、敵を倒す必要はなく、敵と友達になることもできる、という点でした。事實[1]
日本のRPGで受け取ったものを、自分のゲームにして、日本語にして返してきた。……受け取ったものを返すって、筋が通ってる。解讀
受けた恩を、相手の言葉で返す。私の知っている古いしきたりにも、似たものがあった気がします。細かいところは、あとでタカシさんに確かめますが。
いまは多くの機種で
いまの『UNDERTALE』公式サイトでは、このゲームがNintendo Switch、PC/Mac、PlayStation、Xbox向けとして案内されています。サイトの著作権表示を見ると、UNDERTALEの権利者としてToby Foxの名前があり、年は2013-2026です。事實[2]
海外の作品が日本語になるとき、変わるのは言葉だけではないのかもしれません。作り手が何を受け取り、何を返そうとしているのか。発表記事や開発者の言葉を読むと、ゲームを遊ぶ前から、その作品の性格が少し見えてきます。解讀
日本語版で変わったところは? 開発者の答えは「日本語にしました」。正しいのに、ちゃんと笑える。