オススメ20選

レンのオススメ20選見る場所を一つ増やす

答えは書かない。代わりに、どこを見ると面白くなるかを一つずつ置いていく。一話完結の短いものから、視点が入れ替わる群像劇、時間を行き来する話まで。レンが選んだ、語り方そのものを味わう20本。

こんな人に
あらすじより「どう語られているか」が気になる人へ。謎解きの速さより、見る場所を一つ増やしたい人に。
ネタバレの範囲
ネタバレなし
話している人
レン
主張の種類: 作中の観察 根拠のある推測 解釈 好み

この20本は、謎の難しさでは並べていない。僕が気にしたのは「構造を見渡すのに必要な体力」だ。最初の4本は、一話か数話で仕組みが手に取れるもの。次の5本は、視点がいくつにも割れている群像劇。その次は、語り手の目を通して世界を見る作品。そのあとに、時間や記憶を行き来する話。最後に漫画を2つ。どの作品にも、仕掛けがあるかどうかは書かない。書くのは「僕がどこに付箋を貼ったか」だけだ。付箋の色の意味は、たぶん途中で忘れている。ちなみに僕の6選はここには入れていない。

一話で仕組みが手に取れる

1番目のおすすめ: ジョーカー・ゲーム

アニメ 2016

選んだ理由
昭和12年、陸軍が極秘に作ったスパイ養成機関の話。誰が何を知っていて、誰が何を知らないか。その差だけで緊張をつくる作りが、僕の研究テーマにまっすぐ刺さるんだ。ここが好き。
こんな時に
残業続きで、長い作品を追う体力がなかったころ。寝る前に一話だけ、という観方がちょうどよかった。短い時間で一つの構造を見渡せるのは、贅沢だと思う。
好きなところ
台詞の少ない場面がいい。目線、手元、置かれた小物。説明はほとんどしてくれないけれど、画面には必要なものがちゃんと置いてある。観ているこちらも、試されている側に座らされる感じがする。説明しないことへの信頼が、画面全体にある。
ハマるワンポイント
場面ごとに、画面に映った小物を一つだけ覚えておいてほしい。それだけで、見え方が少し変わる。

2番目のおすすめ: モノノ怪

アニメ 2007

選んだ理由
薬売りの男が、人の心とあやかしが生む惨劇に立ち会い、退魔の剣でそれを断つ。怪談の形をした、聞き取りの物語だと僕は思っている。何が起きたかではなく、なぜそうなったかを集めていく構造が好きだ。
こんな時に
日常の小さな謎をノートに書き留めていた時期に観た。答えの出ないページを残す練習に、ちょうどよかった。分からないものを、分からないまま書き留める練習だ。
好きなところ
和紙のような質感を重ねた絵は、きれいなのに、どこか居心地が悪い。説明より先に、画面の色や模様が不安をつくっていく。美しさと不安が、同じ画面に同居している。それが僕には、聞き取りの緊張そのものに見える。
ハマるワンポイント
最初の怪異の話で、人物が「言わなかったこと」をメモしながら観ると、たぶん手が止まらなくなる。
選んだ理由
ここで息抜き、と見せかけて、僕はこれを本気で構造の教材だと思っている。ギャグの連続なのに、同じ言い回しの繰り返し方、ずらし方が恐ろしく正確だ。笑いの設計図として観てほしい。
こんな時に
高校のころ、友人に展開を話しかけて止められた反省で、ネタバレのしようがない笑いに逃げていた時期がある。そのとき出会って、気づけば長文のメモを書いていた。
好きなところ
ボケそのものより、ボケの「二回目」が好きだ。一回目で型を見せて、二回目で少しだけ崩す。三回目は崩さないで来るのか、まだ崩すのか。その読み合いだけで、数分があっという間に終わる。型を崩すタイミングを数えていると、観る目まで鍛えられる気がする。
ハマるワンポイント
まず三話続けて観てほしい。同じ型の笑いが、話をまたいで戻ってくるのを数えてみて。

4番目のおすすめ: 四畳半神話大系

アニメ 2010

選んだ理由
京都の大学生の「私」が、入るサークルを選び直した別の学生生活を、順に体験していく。選び直す話の形そのものが、物語の中身になっている。構成を楽しむ入門に、僕はまずこれを渡したい。
こんな時に
社会人になって、選ばなかった道のことばかり考えていた時期があった。この作品を観て、比べる癖を少し笑えるようになった。選択の数だけ話がある、という形に救われた。
好きなところ
早口のナレーションが、画面の情報量と競争しているのが楽しい。一時停止したくなる場面も多い。話をまたいで同じ人物が別の顔で出てくるので、僕は人物ごとに方眼ノートに線を引いた。色の凡例は、もちろん途中でなくした。
ハマるワンポイント
数話観ると、この作品の「形」が分かる。そこで、話ごとに変わったものと、変わらなかったものを探してみて。

視点がひとつじゃない

5番目のおすすめ: デュラララ!!

アニメ 2010

選んだ理由
池袋を舞台に、首のないライダーや、いくつもの勢力や、いろいろな人物の事情が交差する群像劇。人物ごとに見える景色が違うので、同じ街が違う地図に見えてくる。群像劇の入口に、僕はこれを推したい。
こんな時に
小学生のころ、読んだ物語の場所と出来事を線でつなぐ地図を作っていた。あの遊びを、大人になってアニメでやり直した感じがした。
好きなところ
同じ街の出来事が、人物ごとに別の角度から見えてくる。最初は背景にいた人が、別の場面では真ん中に来る。視点の外で起きていたことが手前に出てくる瞬間が、僕にはたまらない。誰が何を知らなかったのか、が少しずつ見えてくる。
ハマるワンポイント
登場人物が多いので、最初は「この場面は誰の目から見ているか」だけを確かめれば十分。それだけで迷わない。

6番目のおすすめ: BACCANO!

アニメ 2007

選んだ理由
禁酒法時代のアメリカを舞台に、いくつもの時代と大勢の人物が、順番どおりではなく入り乱れて語られる。「見せる順番」の面白さでいえば、僕の棚の中でも特別な場所にある一本だ。観終えると、順番のことばかり考えている。
こんな時に
中学のころ、映画を一時停止しながら場面の順番を紙に書き出していた。あの作業を、大人になってからいちばん楽しく再開させてくれた作品だ。
好きなところ
最初はほとんど何も分からない。分からないまま、にぎやかな人物たちの勢いに運ばれていく。その「分からなさ」が不快じゃないのは、場面ごとの手ざわりがはっきりしているからだと思う。列車の場面の音と揺れも好きだ。
ハマるワンポイント
最初の話はわざと散らかっている。メモは取らなくていい。散らかり方に規則があると感じたら、そこからが本番。

7番目のおすすめ: ブギーポップは 笑わない Boogiepop Phantom

アニメ 2000

選んだ理由
ある街で起きた出来事をめぐって、回ごとに別の人物の目から、その街が描かれる。観る人を選ぶ作品だと思う。それでも、視点と時間の扱いを突きつめた一本として、ここに置きたかった。
こんな時に
働き始めてしばらくして、自分の知らない場所でも物事は進んでいる、と実感した時期に観た。誰かの一日の端に、自分も映りこんでいる気がした。
好きなところ
暗めの画面と、同じ出来事が別の回で少し違う角度から映ること。初見ではつながらない断片が、話数をまたいで少しずつ位置を変える。僕はここで初めて、録画を見返しながら時間軸の表をつくった。表は途中で破綻したけれど、それも楽しかった。
ハマるワンポイント
明るい話ではないので、体力のある日に。回ごとに、その人物がどこで何をしているかだけ押さえておくと迷いにくい。

8番目のおすすめ: 妄想代理人

アニメ 2004

選んだ理由
街で起きる事件をめぐって、回ごとに中心になる人物が変わっていく。ひとつの事件を、いろいろな人の暮らしの側から覗きこむ構造が見事だ。一話ごとに、違う窓から同じ街を覗いている感覚がある。
こんな時に
人に勧めるとき、答えではなく次に見る場所を一つだけ渡すようになってから観た。この作品は、まさにそういう渡し方でしか勧められない。
好きなところ
回ごとに、語り口そのものが別人のように変わる。それなのに、街の不穏な空気だけはつながっている。何気ない背景の中に、気になって仕方ないものが紛れているのも楽しい。僕は一時停止して、背景の隅まで眺めてしまった。
ハマるワンポイント
少し不穏な空気が続くので、2話まで観て合うか判断して。中心人物が変わったと感じた回を、メモしておくと楽しい。

9番目のおすすめ: 東京ゴッドファーザーズ

アニメ 2003

選んだ理由
クリスマスの夜、三人のホームレスが赤ん坊を拾い、親を探して街を歩く。偶然と偶然がつながっていく話の運び方が気持ちいい。一本の映画で構造を見渡せる長さも、僕の好みにちょうどいい。
こんな時に
年末の静かな夜、一人で観た。観終わってから、その日にすれ違った人たちのことを少しだけ考えた。偶然の重なりも、誰かの視点の外で起きているのだと思う。
好きなところ
三人の会話の掛け合いが速くて、よく笑える。そして、街ですれ違っただけの人や物が、あとで別の場面につながっていく。偶然に見えるものを、偶然のまま楽しむか、線でつなぐか。どちらで観ても成立するのがうまい。僕は、つなぎすぎないように気をつけて観た。
ハマるワンポイント
最初の場面で出てくる人と物を、なんとなく覚えておいて。それだけで後半の楽しさが変わる。

語り手の目を通して

10番目のおすすめ: 涼宮ハルヒの憂鬱

アニメ 2006

選んだ理由
破天荒な同級生に振り回される男子高校生の、ぼやき混じりの語りで進む。この作品は、話の並べ方にも遊びがある。語り手と並べ方、二つの「窓」を同時に楽しめるのが、僕には贅沢だった。
こんな時に
高校のころ、まわりで話題になっていたのを横目に、だいぶ遅れて観た。遅れて観たからこそ、並べ方の面白さに集中できた気がする。
好きなところ
語り手の心の声が、画面の出来事にいちいち注釈をつける。その注釈が正しいとは限らない、という目線で観ると、同じ場面が少し違って見える。部室の何気ない日常回も、僕は構造の目で観てしまう。語り手が誰か、は構造の一部だ。
ハマるワンポイント
どの順番で観るかで印象が変わる作品だ。迷ったら、配信や円盤で並んでいる順のまま観て、あとで順番を並べ替えてみて。

11番目のおすすめ: 化物語

アニメ 2009

選んだ理由
怪異に関わった少女たちと、一人の男子高校生の話。会話の比重がとても大きい。言葉の応酬がそのまま謎の形をつくっていくので、台詞を聞く作品としてすすめたい。耳で読む作品だと思う。
こんな時に
バンドの練習帰り、電車の中で一話ずつ観ていた。音の作品じゃないのに、会話のリズムが耳に残る。ベースを弾く人間には、言葉の拍がそのまま気持ちいい。
好きなところ
画面に文字が出る演出が多くて、一時停止したくなる。僕はした。言葉遊びの多い会話の中に、ふっと本音が混じる瞬間を探すのが好きだ。一時停止の誘惑と戦うのも楽しみの一つで、気づくと二周目は台詞の拍ばかり追っている。
ハマるワンポイント
最初の話を最後まで観て、合うかどうかを決めてほしい。会話の速さに慣れると、急に気持ちよくなる。

12番目のおすすめ: ACCA13区監察課

アニメ 2017

選んだ理由
13の自治区に分かれた王国で、各区を回る監察課の副課長が主人公。のんびりした視察の道中に、不穏な噂がさりげなく混じってくる。静かな語り口をそのまま味わってほしい。
こんな時に
仕事で、自分の知らないところで話が決まっていくのを経験した時期に観た。知らされない側の気持ちを、こんなに穏やかに描けるのかと思った。
好きなところ
主人公が各区で口にするおやつや、もらいタバコの場面が淡々と積み重なる。その淡々さの中に、誰が何を見ていたのかの手がかりが混じる。大声を出す人がほとんどいないのに、緊張がずっと続くのがいい。知らされる側の静けさが、僕は好きだ。
ハマるワンポイント
最初の数話は旅行記のつもりで。各区で、誰が何を見ているかに気を配ると、見え方が変わる。

13番目のおすすめ: GOSICK

アニメ 2011

選んだ理由
ヨーロッパの小国に留学した日本人の少年と、図書館塔にこもる少女が事件に向き合う。一つ一つの事件より、二人の会話の中で情報が整理されていく手つきが好きだ。推理の見せ方そのものが主役だ。
こんな時に
小学生のころ、図書室の推理小説を端から読んでいた自分を思い出しながら観た。今回は、犯人を当てるより会話を聞くことにした。
好きなところ
少女が退屈そうに情報を並べ替える場面が楽しい。少年が持ってくる断片と、少女が組み立てる形。その役割分担そのものが、推理の見せ方の見本みたいになっている。古い建物の雰囲気もいいし、会話の速さも心地いい。僕は二人のやりとりを聞いているだけで満足だった。
ハマるワンポイント
最初の事件まで観て、二人の会話のリズムに乗れるか試してみて。乗れたら、あとは楽に観られる。

14番目のおすすめ: 名探偵コナン

アニメ 1996

選んだ理由
高校生探偵が子どもの姿になってしまい、正体を隠しながら事件を解く。長く続く作品だけど、事件ごとに完結する回が多いので、推理の型を学ぶ入口として、僕は今でも強いと思う。
こんな時に
子どものころからテレビで観ていた。大人になって観直したら、事件の手がかりの出し方の丁寧さに驚いた。子どものころには気づけなかった設計が、見えるようになっていた。
好きなところ
僕が見てしまうのは、手がかりが画面に出る「タイミング」だ。解決編の前に、観ている側にも同じ材料がちゃんと渡されている。子どもの姿だから聞けること、見えることがある、という視点の使い方も面白い。そこに作り手の誠実さを感じる。
ハマるワンポイント
長さに身構えなくていい。気になった一話完結の回を一つ選んで、解決の前に一度止めて考えてみて。

時間と記憶を行き来する

15番目のおすすめ: 僕だけがいない街

アニメ 2016

選んだ理由
自分だけ時間が巻き戻る現象に悩まされる青年が、自分の過去と向き合う話。過去に戻る話はたくさんあるけれど、大人の目で過去を見直すという視点の置き方が、この作品の芯だと思う。
こんな時に
小学生のころの方眼ノートを実家で見つけた日に観始めた。子どものころの景色を、大人の目で歩き直す感覚が重なった。記憶の中の景色と、今の景色を並べる感覚だった。
好きなところ
雪の町の静けさ。大人の目で過去の景色を見るもどかしさが、ちょっとした会話の言い回しに出るのがいい。同じ場所を、違う時間に歩く場面の撮り方にも注目したい。同じ道が、違う意味を持って見えてくる。その感覚を、僕は何度も確かめたくなる。
ハマるワンポイント
最初の話を最後まで観ると、作品の約束事がそろう。そこから先は、主人公が「何を知っていて、何を知らないか」だけ追ってみて。

16番目のおすすめ: 東のエデン Air Communication

アニメ 2009

選んだ理由
記憶をなくした青年と、出会った女の子。青年の手には、大金が使える不思議な携帯電話がある。記憶のない人物の目で物語が始まるので、観る側も同じ地点から世界を組み立てることになる。
こんな時に
知らないまま渡すことも贈り物だと考えるようになってから観た。主人公と一緒に知っていく、という体験を大事にしたかった。だから、この作品の紹介もここで止める。
好きなところ
主人公が自分について知っていく速さと、観ているこちらが知る速さが、ほぼ同じに設計されている気がする。軽やかな会話とテンポのいい画面で、重い問いを運んでくるバランスも好きだ。知らないことを、楽しめる状態で渡してくれる作品だ。
ハマるワンポイント
冒頭の、二人が出会う場面をよく見ておいて。何を見せて、何を見せていないか。それだけで十分楽しめる。

17番目のおすすめ: ひぐらしのなく頃に

アニメ 2006

選んだ理由
昭和の山あいの村に引っ越してきた少年と、村の仲間たちの日々。いくつかの編に分かれて語られる構成そのものが、観る人を考える側に招き入れてくる。考える作品としての手ごたえが、とても大きい。
こんな時に
中学のころは怖くて手を出せなかった。大人になって、昼間に明かりをつけて観た。それくらいの準備はしてほしい。それでも観てよかったと思っている。
好きなところ
にぎやかな部活の遊びの場面と、ふと空気が変わる場面の落差がすごい。僕が気にしてしまうのは、日常の中の小さな違和感を、どこで拾うかだ。何気ない一言ほど、僕はノートに書き留めたくなる。視点の外で何が起きていたのか、を考えずにはいられない。
ハマるワンポイント
怖い場面や痛い描写がある。苦手な人は無理しないで。観るなら、最初の編を最後まで観てから続けるか決めてほしい。

18番目のおすすめ: serial experiments lain

アニメ 1998

選んだ理由
中学生の少女と、ネットワークの世界「ワイヤード」。物語をそのまま説明してはくれない作品で、断片を拾い集めながら観ることになる。どうしてもここに置きたかった一本だ。
こんな時に
付箋の色分けの意味を忘れて、ノートがぐちゃぐちゃになった夜に観た。整理できないものを、整理しないまま味わう練習になった。
好きなところ
電線のうなる音、静かな部屋、動きの少ない画面。情報が少ないからこそ、画面の隅まで目を凝らしてしまう。分からないことを分からないと認めながら観る時間が、僕には心地よかった。説明されない時間が、僕の中で勝手に整理されていった。
ハマるワンポイント
分かろうとしすぎないこと。最初のうちは、音と画面の空気だけを受け取るつもりで観てほしい。

漫画で、ページの順番を味わう

19番目のおすすめ: MONSTER

漫画 1995

選んだ理由
腕のいい脳外科医が、一人の連続殺人者を追って長い旅に出る。大勢の人物の人生が少しずつ交差していく構成で、長いのに見通しがいい。大河のような長さを、構成の力で支えている。
こんな時に
学び直しの時期に、一冊ずつ間をあけて読んだ。次の巻を開く前に、それまでの人物の関係を図にするのが楽しみだった。図はだんだん大きくなって、ノートの見開きを使った。
好きなところ
主人公があまり出てこない章でも、物語が前に進んでいく。脇の人物の一日が、全体の中のどこに置かれているのか。ページをめくる手が止まるのは、だいたい何気ない会話のコマだ。その会話が、あとで別の章とどう響くかを考えてしまう。
ハマるワンポイント
最初の数巻で、主人公が何を選んだかを覚えておいて。そこが、長い旅の起点になる。急がず読んでほしい。

20番目のおすすめ: DEATH NOTE

漫画 2004

選んだ理由
名前を書かれた人が死ぬノートを拾った高校生と、彼を追う側。互いに相手の手の内をどこまで知っているか、その情報のやりとりだけで物語が動く。構造で読む漫画の、分かりやすい入口だと思う。
こんな時に
高校のころ、友人とどちらが先に相手の考えを読むか張り合いながら読んだ。今は、一人で静かに読み返すほうが好きだ。同じページなのに、読む速さがまるで違った。
好きなところ
心の声が長いコマが多い。その長さが、読む速度をわざと落とさせている。相手が何を知らないか、だけを考えて読むと、同じ場面がずいぶん違って見える。誰が何を知っているか、ページごとに表が書き換わっていく。その書き換えの手ざわりを楽しむ漫画だと思う。
ハマるワンポイント
1巻の最後まで読んで、二人の「知っていること」を表にしてみて。そこからの読み方が変わる。

答えは、いつか自分で見つけたほうが楽しい。だから一つだけ。次に観る作品で、主人公が何を知らないかを数えてみてほしい。

この記事の作品

BACCANO!
アニメ 2007 · TVシリーズ
GOSICK
アニメ 2011 · TVシリーズ
MONSTER
漫画 1995 · 単行本シリーズ

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