先生が主人公の漫画に、前の作品があります。そこでは、その先生はまだ高校生で、湘南で恐れられる不良でした。講談社の製品ページで、二つの作品をつないでみました。
先生になる前の顔
ジンさん、『GTO』は読まれましたか。先生の漫画として、私はとても好きなんです。
読んだ。でも俺は、その前のほうから読んだ。
その前、というのはどういう意味ですか。
講談社の『湘南純愛組!』1巻の紹介は、鬼塚英吉と弾間(だんま)龍二を、湘南で最強の「鬼爆(おにばく)コンビ」と呼ぶ一文で始まります。作者は藤沢とおるさんで、著者紹介には『湘南純愛組!』全31巻と『GTO』全25巻が並んでいます。事実[2]
『GTO』1巻の紹介は、湘南で“鬼爆”として恐れられたコンビの片割れ、鬼塚英吉が、事情があって教師をやることになる、という内容です。紙版が出たのは1997年5月14日で、初出は『週刊少年マガジン』'97年第2号〜第8号とあります。事実[1]
同じ人なんですね。知りませんでした。先生として出会った人の、学生時代の話を後から読める、というのは不思議な感覚です。好み
一人で上がるか人を育てるか
前のほうは、二人組の話だ。一人じゃない。でも、組んでるのは相棒一人だけ。先生になったら、急に何十人を相手にする。解釈
そこなんです。一人の腕で通してきた人が、人を育てる立場になる。私も会社を大きくしていたころ、そこで何度も失敗しました。腕が立つ人ほど、自分でやったほうが早いと思ってしまうんです。好み
俺はそこで意見が割れる。こいつは育てようとしてないと思う。ただ、目の前のやつを見捨てないだけだ。それを繰り返してたら、後ろに人がいた。解釈
ジンさんはいつもそうおっしゃいますね。一人で走っていたら、後ろに人がいた。私は、後ろに人がいると分かってから、走り方を変える人の話として読みます。解釈
……どっちでもいい。読み方は契約じゃない。
目標を口に出す
『GTO』1巻の紹介には、「オレは教師になる」と言い切り、伝説を残すくらいグレートな教師をめざす言葉も載っています。題名にある“Great Teacher Onizuka”という言葉も、紹介文に登場します。事実[1]
でかいことを口に出すやつは好きだ。言った以上は守る。それは契約だろ?好み
題名そのものが、本人の宣言になっているんですね。……また組織の話にしてしまうところでした。解釈
どちらから読むか
これから読む人は、どちらから読むのがよいでしょう。
どっちからでもいい。先生の話が読みたいなら『GTO』から。読んだあとで前の作品を開くと、この先生がどこから来たのかが分かる。逆に読むと、不良だったやつがどんな大人になるのかを、先に見ないで済む。好み
それと、真似はすんなよ。けんかで筋を通すのは、漫画の中だけでいい。
『GTO』の鬼塚英吉は、同じ作者の『湘南純愛組!』で湘南最強の「鬼爆」コンビの一人だった。不良が、わけあって先生になる。