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動畫·漫畫小知識

『シュレック』の名前は「恐れ」という意味

2001年の映画『シュレック』の原作は、ウィリアム・スタイグが80代で書いた絵本です。「シュレック」の名は、イディッシュ語で「恐れ」「恐怖」を意味する言葉から来ています。ゲーム仲間のチャットで知り合ったミコとレイが、ミコの部屋で名前と声の話をしました。

適合這樣的人
ひとりで静かにしていたい日がある人へ。声の芝居や吹き替えが気になる人にも。
劇透範圍
無劇透 物語の出発点(沼に住むオーガのシュレックが、追放されたおとぎ話の住人に家を占領され、ロバのドンキーとデュロックへ向かう)と、原作の絵本・名前の由来・声の録り直しまで。デュロックに着いてからの展開と結末には触れません
發言的人
Miko × Rei
主張的種類: 事實 作品中的觀察 有依據的推測 解讀 喜好
目錄 共 4 節·約 5 分鐘
  1. 沼で静かにしたいだけ
  2. 名前は「恐れ」
  3. 一度録り終えた声
  4. 観る前に持っていくもの

土曜の夕方、ミコの部屋。ゲーム仲間の小さなチャットで知り合い、外でも会うようになってから、レイが来るのは何度目かでした。床の段ボールをまたいで座ったレイが「これ、また増えてない?」と言うと、ミコは聞こえないふりをして、一本の古いアニメ映画を再生しました。

沼で静かにしたいだけ

『シュレック』(原題 Shrek)は、2001年に公開されたアメリカのCGアニメーション映画で、ジャンルはファンタジー・コメディです。原作は、ウィリアム・スタイグさんが1990年に世に出した絵本『みにくいシュレック』。アンドリュー・アダムソンさんとヴィッキー・ジェンソンさんにとっては、これが監督デビュー作でした。ほかの童話を翻案した作品、とくにディズニーのアニメをからかったパロディでもあります。事實[1]

シュレックは、緑色の醜いオーガ。沼のほとりの小屋で、静かに暮らしていました。ところがある日、おとぎ話の住人たちが次々に沼地へ追い立てられてきます。命じたのは領主のファークアード卿で、住人たちには賞金が懸けられ、人々の手で捕らえられていたのです。おしゃべりなロバのドンキーに、ピノキオ、オオカミ、七人の小人。家のまわりはすっかり占拠されました。元の静けさがほしいシュレックは、追放令を取り下げさせようと腰を上げます。向かう先は、ファークアード卿のいるデュロック。道案内はドンキーです。事實[1]

Miko

そこなんだよ。私、ここで好きになった。自分の沼にいたいだけなのに、勝手に人が来る。追い出したくて出かけるんだよ。外に出る理由が、家に帰りたいから。分かる。喜好

Rei

待って。おしゃべりなロバと、静かにしたいオーガが並んで歩き出す。並んだ時点で、もう関係性が始まってる。解讀

Miko

まだ二人で歩き出しただけでしょ。先のことは言わない。

名前は「恐れ」

『みにくいシュレック』は、スタイグさんが1990年に出した絵本です。題の「シュレック」は「恐れ」「恐怖」という意味。たどるとドイツ語の「Schreck」に行き着き、そこから来たイディッシュ語の「シュレック」「シュレックレック」を、ローマ字で書いたのがこの名前です。事實[2]

スタイグさんは、1930年に始まり1960年代まで続いた『ザ・ニューヨーカー』での活動で、1,600本以上の漫画を描きました。広告の仕事は大嫌いだったそうで、61歳で児童書を書き始めます。『みにくいシュレック』を書いたのは、80代になってからでした。事實[2]

Rei

61歳から始めて、80代でこれ。……手順としては、遅くないね。解讀

Miko

遅いとか早いとかの話にしないで。始めた人がいて、書いた本がある。それだけ。……でも、正直ちょっと救われた。喜好

上映会に出席したスタイグさんの感想は、下品で不愉快。けれど気に入った、というものだったそうです。事實[3]

Miko

これ。悪口を先に全部言ってから、気に入ったって言う。信用できる。褒め言葉だけの人より、ずっと。喜好

一度録り終えた声

最初にシュレックの声を録ったのはクリス・ファーレイさんで、台詞はほぼ収録済みでした。ところが、完成よりも前にファーレイさんが亡くなります。次に声を頼まれたのが、マイク・マイヤーズさんです。そのマイヤーズさんの求めで脚本はすっかり書き直され、ファーレイさんが演じたシュレックの面影は消されました。事實[1]

マイヤーズさんは、収録が済んだあとで、台詞をすべて録り直したいと申し出ました。母親が読み聞かせをするときのような、スコットランド訛りにしたかったのです。この役に惹かれた理由の一つは、自分をそのまま受け入れていく物語に心を打たれたから、だといいます。事實[1]

Miko

読み聞かせの訛り。……そこで手が止まった。絵本が原作の映画で、絵本を読む声を選んだってこと。私、子どものころ、画面の中の台詞を一人で何役もやってたから、声を一つ決めるのがどれだけ重いかは、少しだけ分かる。解讀

Rei

前の人の録音を残さないように、脚本から書き直した。……それは、前の人への礼儀でもあると思う。解讀

Miko

いや、それは違う……って言いかけたけど、違わないかも。半分ずつの声にしない、っていう筋の通し方。解讀

日本語吹替版では、シュレックの声を浜田雅功さん、ドンキーの声を山寺宏一さんが担当しています。事實[1]

Rei

字幕と吹き替え、両方観たい。声が変わると、二人の距離も変わって見えるから。喜好

観る前に持っていくもの

Miko

入口は、「静かにしたい」って気持ちだけ持っていけばいい。あと、名前の意味。恐れって名前のやつが、何を恐れてるのか。……それは観て確かめて。私からは言わない。喜好

Rei

それと、沼に来るおとぎ話の住人たち。知ってる顔がどれだけいるか、数えながら観るのも楽しいと思う。喜好

Miko

数えるのは任せた。私は今日の分の喋る力、もう使い切ったから。

Rei

じゃあ、観終わったら段ボールを一個だけ片付けて。それが今日の約束。

Miko

……明日。

名前の「シュレック」は、イディッシュ語の「恐れ」「恐怖」を意味する言葉に由来する。原作の絵本は、61歳から児童書を書き始めたウィリアム・スタイグが80代で書いた。

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