クレジットは最後まで見る派のミコと、制度の話になると止まらないガク。二人が開いたのは、ミコの好きな二本のアニメのスタッフ欄でした。
「原作」がある作品
TVアニメ「おそ松さん」第1期の公式サイトのスタッフ欄は、いちばん上に「原作:『おそ松くん』 赤塚不二夫」と書き、続けて連載誌と年を並べています。キャラクターデザインは浅野直之さん、シリーズ構成は松原秀さんです。事實[1]
先に漫画があって、それをもとにアニメを作る。だから「原作」の欄に、元の作品と作者の名前が入るんだね。有依據的推測
「原作」の欄がない作品
アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」第1期の公式サイトでスタッフ欄を見ると、「原作」という欄はありません。代わりに置かれているのが「ストーリー原案 虚淵玄 (ニトロプラス)」です。脚本を書いたのは虚淵玄さん、深見真さん、高羽彩さん。「キャラクター原案 天野明」と「キャラクターデザイン 浅野恭司」も、別の欄に分かれています。事實[2]
シリーズ作品『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』について、同じ公式サイトは、2019年1月から続けて公開されることが決まったと告知しています。紹介の言葉はオリジナルのSFアニメーションで、制作はProduction I.Gです。事實[2]
先に漫画や小説がないから、「原作」じゃなくて、お話のもとを考えた人の欄になる。……私の読み方ね。公式がそう定義してるわけじゃない。有依據的推測
「キャラクター原案」と「キャラクターデザイン」が分かれているのも面白いよね。町内会のお祭りでいえば、法被の柄を考える人と、実際に人数分の型紙を起こす人が別、みたいな感じかな。最初の発想と、アニメで動かすための形を、別の人が担っているように読める。解讀
名前の欄は、誰の仕事かを残す
私がスタッフ欄を最後まで読む理由、それ。誰が何をやったか、ちゃんと名前で残してある。仕事を「みんなでやりました」で雑にまとめない。それ、筋が通ってると思う。解讀
仕組みの側から言うと、役割を細かく分けて名前を書くのは、責任と功績の置き場所をはっきりさせることでもあるんだ。解讀
うん。私は名前を書かれる側から見る。書かれなかった人がいたら、その人は雑に扱われたってことだから。……欄の数だけ、仕事をした人がいる。解讀
同じ欄を、僕は設計図として、ミコは名簿として読んでるんだね。
そう。で、どっちの読み方でも、最後まで読まないと分からない。エンディングを飛ばす人、多いけど。……飛ばしてもいい。でも、たまには一回だけ止めて、知らない名前を一つ覚えてみて。次に別の作品でその名前を見つけたとき、ちょっとうれしいから。喜好
スタッフ欄の読み方
公式サイトのスタッフ欄で、最初に「原作」があるか、「原案」があるかを見てみてください。原作がある作品なら元の本を、原案の作品なら、その人が関わったほかの作品を探してみる。クレジットの一行目から、作品の生まれ方が少し見えてきます。解讀
スタッフ欄の一行目が「原作」か「ストーリー原案」か。そこを見るだけで、そのアニメの生まれ方がわかる。