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動畫·漫畫小知識

『ペンギンに気をつけろ!』のグルミットはしゃべらない

アードマンのクレイアニメ『ウォレスとグルミット』で、しっかり者の犬グルミットは言葉を話しません。それでも表情としぐさが口ほどに物を言う。雨で野球中継が流れた昼、カオルがゲンに、しゃべらない相方の見方を話しました。

適合這樣的人
30分ほどで観られる一本を探している人へ。しゃべらないキャラクターの芝居が好きな人にも。
劇透範圍
無劇透 物語の出発点(グルミットの誕生日のプレゼントでお金が足りなくなったウォレスが部屋を貸し、下宿人としてペンギンがやって来る)と、シリーズの作り方・制作の話まで。ペンギンが何者か、その後の出来事と結末には触れません
發言的人
Kaoru × Gen
主張的種類: 事實 作品中的觀察 有依據的推測 解讀 喜好
目錄 共 5 節·約 4 分鐘
  1. しゃべらない相方
  2. 誕生日のプレゼントから
  3. 屋根裏の8ミリカメラ
  4. 人形に実写の光を
  5. 聞いている側の顔を見る

雨で、昼の野球中継が中止になりました。ゲンさんの家の居間で、テレビの前に座ったまま肩を落とすゲンさんに、カオルは「ほな、代わりにこれ観よ」と、30分ほどの短いアニメを差し出しました。

しゃべらない相方

『ウォレスとグルミット』は、アードマン・アニメーションズ(イギリス)が手がけるシリーズです。人形を少しずつ動かして1コマずつ撮る、ストップモーションの手法で作られています。主人公は、とぼけた発明家のウォレスと、しっかり者の犬グルミット。事實[1]

Gen

犬が主人公か! いいじゃん、それ! うちの港にも、漁師より偉そうな顔した犬がいるぞ。喜好

ウォレスは、チーズに目がない中年男性。自分では天才発明家のつもりです。相棒のグルミットはビーグル犬で、口はきかないかわりに、顔つきで十分にものを言います。事實[1]

Kaoru

しゃべらんのに、口ほどに物を言う。お笑いでいうたら、いちばん難しい役やねん。声も出さんと、顔だけで相方に返すんやから。私はグルミットのこと、そういう相方やと思て観てる。解讀

Gen

黙って顔で返す、か。……遠洋の船の親方がそうだった。怒鳴らねぇんだ。眉毛一本で、全員が動く。喜好

Kaoru

それそれ。ほんで、ボケのほうはとぼけた発明家。楽天家でお人好しって、もう組み合わせだけで笑えるやん。解讀

誕生日のプレゼントから

部屋を貸しに出したウォレスのところへ、借りにきたのは一羽のペンギンでした。わけはグルミットの誕生日。首輪とテクノズボンを贈ったせいで、お金が足りなくなったのです。シリーズのこの一本が『ペンギンに気をつけろ!』(原題 The Wrong Trousers)です。事實[1]

Gen

誕生日のプレゼントで金欠か! ……分かるぞ。うちも子どもの誕生日が続く月は、網の修理を一回待ってもらう。喜好

Kaoru

ほんで、すぐ部屋貸すんやもん。発想が軽いねん、この人。……ここから先は言わんとくわ。観てのお楽しみ。

屋根裏の8ミリカメラ

シリーズ2本目の『ペンギンに気をつけろ!』(1993年)と、3本目の『ウォレスとグルミット、危機一髪』(1995年)で、アカデミー短編アニメ賞を二度。そんな監督のニック・パークさんも、出発点は屋根裏部屋でした。13歳のころ、親の8ミリフィルムカメラでアニメを作っていたのです。生まれはイギリス、ランカシャーのプレストン。最初の『チーズ・ホリデー』は国立映画テレビ学校の学生時代に手をつけ、1985年にアードマンに入ってから仕上げました。事實[2]

Gen

13歳で屋根裏か! 根性あるなあ、その坊主!

Kaoru

人形を少しずつ動かして、一コマずつ撮る。それで30分やで。私、フレアの技を一つ覚えるのに、ボトルを何百回落としたか分からへん。毎日ちょっとずつしか進まん仕事の、気の遠くなる感じは分かるつもり。喜好

Gen

網も一目ずつだ。飛ばしたら、そこから魚が逃げる。解讀

Kaoru

まだ泣くとこちゃうで。私も子どもの頃、負けた日は家の前の壁にボール投げ続けてた。一人で、毎日、同じことを。好きなことって、だいたい最初は一人で始まるねん。喜好

呼び名はクレイアニメでも、キャラクターの素材はプラスティシンで、粘土とは別物です。固まらない素材なので、何度でも使い回しがききます。事實[1]

Gen

乾かねぇ粘土か。漁網と同じだな。破れたら繕って、また海に出す。解讀

人形に実写の光を

アニメーターたちは、セットに実写のスリラー映画のような光を当てようとしました。コマ撮りアニメの照明はたいてい平板だ、と感じていたからです。制作の始まりは1990年。BBC Two(イギリス)での初放送は1993年12月26日で、長さは29〜30分です。事實[3]

Kaoru

照明の話、好きやねん。夜の店も、照明ひとつで同じグラスが違う顔になる。人形に、実写の映画みたいに光を当てる。それを、こんな短い一本で本気でやってるの、ええなあって思う。喜好

30分の短編

Gen

店の話になると、カオルの声が急に落ち着くな。

Kaoru

昼はええねん、昼は。今日は野球も無いし、のんびりさせて。

聞いている側の顔を見る

Kaoru

観るときは、グルミットの顔を追ってみて。ウォレスがしゃべってる間、グルミットは何してるか。しゃべる方やなくて、聞いてる方を見る。野球でいうたら、ピッチャーやなくてキャッチャーを見るんと同じ。喜好

Kaoru

一回目は普通に笑って観たらええ。二回目は音を小さくして、グルミットの顔だけでどこまで話が分かるか、試してみて。私はそれやって、もう一回笑た。喜好

Gen

キャッチャーを見る、か。……分かった、やってみる。泣いたら教えてくれ。

Kaoru

コメディで泣く人、ゲンさんくらいやで。ティッシュ、そこ置いとくわ。

Gen

置いとくってことは、泣く前提じゃねぇか!

グルミットは言葉を話さない。けれど顔つきと身ぶりが、ことばより雄弁。ウォレスがしゃべっている間、聞いている側の顔を見てみてください。

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講述者 Kaoru 夜裡優雅、白天愛笑的調酒師 閱讀更多 Kaoru 的文章 →

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