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我的6部作品

『カーズ』の小さな町にときどき帰りたくなる

小さいころ、広いリビングでひとり何度も観た映画です。速さしか知らなかったレーサーが、寄り道した町で走ること以外のものに出会う。ハヤテが今もときどき帰りたくなる町の話です。

適合這樣的人
急いでばかりの毎日に疲れた人へ。家でひとりで過ごす時間が長い人にも。
劇透範圍
無劇透 公式サイトのあらすじにある設定(レーサーが田舎町に迷い込み、住民と触れ合う)まで。レースの結果や結末には触れません
發言的人
Hayate × Takashi
主張的種類: 事實 作品中的觀察 有依據的推測 解讀 喜好
目錄 共 7 節·約 5 分鐘
  1. 広いリビングで
  2. 好きな理由1:寄り道の物語
  3. 好きな理由2:町の夜の明かり
  4. 好きな理由3:車を直す人たち
  5. 速さの外側にあるもの
  6. 苦手そうな人への入口
  7. ほかの6選とのつながり

6選の五本目は『カーズ』です。小さいころ、いちばん多く観た映画だと思います。いまでもときどき、あの町に帰りたくなります。速さしか知らなかった主人公が、寄り道で何に出会うのか。僕はこの映画で、速さの外側にあるものを初めて考えました。

広いリビングで

両親は共働きで、朝早く出て、夜遅く帰ってきます。小さいころは、広いリビングでひとり、この映画を何度も流していました。さびしかったのかと聞かれると、よく分かりません。赤いレーサーが走っていると、部屋が少しにぎやかになる気がしていました。夕方の5時ごろにDVDを入れて、終わったらもう一度最初から。夕飯の時間になると、用意してあるものを温めて、画面の前で食べました。隣の家のタカシさんが、庭の花ごしによく声をかけてくれたのも、このころです。喜好

ディズニーの公式サイトのあらすじによると、主人公のマックィーンは若くして天才と呼ばれるレーサーで、レースで頂点に立つことこそが人生のすべてだと信じきっています。チャンピオン決定戦の会場を目指していたマックィーンは、その道中で《ラジエーター・スプリングス》という田舎町に迷いこみます。事實[1]

そのあらすじには、サリーやメーター、ドック・ハドソンといった町の人たちとマックィーンとの触れ合いも書かれています。監督と脚本を手がけたのはジョン・ラセターさんです。事實[1]

好きな理由1:寄り道の物語

速く走ることだけを考えていた主人公が、思いがけず足止めされる。小さいころは、早くレースに戻ればいいのに、と思って観ていました。いまは逆です。寄り道の時間こそが、この映画の本体だと思っています。速さの外側にあるものを知った人のほうが、きっといい走りをする。寄り道は、遅れることじゃない。一年遅れた僕は、いまはそう思うようにしています。解讀

好きな理由2:町の夜の明かり

夜の町の明かりの色が好きです。大きな街の光ではなく、通りに並ぶ小さな明かり。誰かが待っている場所の色に見えて、ひとりの夜に観ると、少しだけ安心しました。大人になって観ても、あの色を見ると、ちょっとだけ家に帰りたくなります。喜好

好きな理由3:車を直す人たち

町には、車の調子を見たり、タイヤを替えたりする住民がいます。走る主人公の後ろで、黙って手を動かしている人たち。僕はやっぱり、そういう人たちが出てくると画面に近づいてしまいます。タイヤに触れる手つきに、子どものころから見とれていました。カートのタイヤを自分で替えられるようになった日、真っ先にこの映画を思い出しました。喜好

Takashi

ハヤテくんが小さいころ、窓からあの赤い車がよく見えていました。庭の花に水をやりながら、今日も観ているなと思っていたんです。

Hayate

……見えていたんですね。タカシさんが声をかけてくれた日は、そのあと少し音を小さくしていました。

Takashi

そうだったんですか。私も、あの音が聞こえると、なんだかほっとしていました。

速さの外側にあるもの

この映画を観ていちばん変わったのは、道の見え方です。小さいころは、速く走る場面ばかり見ていました。でも大きくなって観直すと、主人公が町の道をゆっくり進む場面が気になるようになりました。道には人が住んでいて、暮らしがある。速く走るのはサーキットで、町の道ではゆっくり。僕が一般道で法定速度を守るのは、たぶんこの映画の町の道を覚えているからです。道は、みんなのものですから。喜好

乗り手を支える人たちの話でもあります。走る人がいて、その人の調子を見てくれる人がいて、帰りを待っている人がいる。町の人たちが主人公を見る目が、少しずつ変わっていくところも好きです。速く走ることしか知らなかった人が、寄り道の中で、まわりの人の手に気づいていく。その順番が、僕にはとても大事に見えます。解讀

機械が自分で運転する時代が来たら、寄り道はなくなるのかな、と考えることがあります。目的地まで、いちばん早い道で連れていってもらえる。それも便利だと思います。でも、知らない町で止まって、誰かと話して、少し遅れて帰る。そういう時間を選べるのは、ハンドルを握っている人だけなのかもしれません。解讀

苦手そうな人への入口

車が話す世界なので、最初は不思議に感じるかもしれません。でも、中身は人と人の話です。レースの場面よりも、町に着いてからの時間を楽しみに観てください。急いでいるときより、少し疲れた日の夜に向いている映画です。家族や友だちと観るなら、観終わったあとに、自分にとっての寄り道の町はどこか話してみるのも楽しいと思います。僕は、町の人たちが主人公にどう話しかけるか、その声の調子を聞くのが好きです。最初はとげとげしかった声が、少しずつやわらかくなっていきます。

ほかの6選とのつながり

毎日の積み重ねを描いた『頭文字D』と、古いレースの楽しさを教えてくれた『マッハGoGoGo』。三本とも、速く走る人のまわりにいる人たちの話として観ています。どれも、ひとりの時間に寄りそってくれた作品です。速く走る人の映画なのに、観終わるといつも、少しゆっくり歩きたくなるんです。喜好

寄り道の時間が、走りをつくる。急いでいない夜に、あの町へ。

本文中的作品

講述者 Hayate 夢想天空的溫柔賽車手高中生 閱讀更多 Hayate 的文章 →

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