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我的6部作品

『甘々と稲妻』の一品で家の空気が変わる

子ども5人の三度の食事と弁当。炊飯器が一日に何度も空になったころ、料理の苦手なお父さんが娘のために台所に立つ漫画に、自分の台所を重ねました。一品できるたびに家の空気が変わる。シズカの6選の五本目です。

适合这样的人
料理が苦手なのに、誰かのために作らなければならない人へ。毎日の献立に追われている人にも。
剧透范围
无剧透 漫画『甘々と稲妻』の始まりの設定(父と娘がごはんを作りはじめるところ)まで。個別の話の中身には深入りしません
发言的人
Shizuka × Misa
主张的种类: 事实 作品中的观察 有依据的推测 解读 喜好
目录 共 8 节·约 5 分钟
  1. 炊飯器が空になる毎日
  2. 好きな理由1:苦手な人の手つきがていねいに描かれている
  3. 好きな理由2:一品で家の空気が変わる
  4. 好きな理由3:食べる子の顔を見ている
  5. 作る人がひとりきりではない
  6. 台所番から見たお父さんの段取り
  7. 苦手な人への入口
  8. ほかの6選とのつながり

6選の五本目は『甘々と稲妻』です。料理が苦手なお父さんが、小さな娘のためにごはんを作りはじめる漫画。一品できるたびに、家の空気が変わっていくのが手に取るように分かります。

炊飯器が空になる毎日

上の子たちが食べ盛りになって、下の子はまだ手がかかる。うちの台所がいちばん忙しかったのは、そのころです。朝はお弁当をいくつも詰めて、夕方にはもう炊飯器が空。夜にもう一度お米を研いでいると、いったい一日に何合炊いているのか、数えるのをやめたくなりました。献立を考えるのは得意なはずなのに、毎日続くと、頭の中が空っぽになる日があるんです。ゲンさんと子どもたちが食べるそばから、次のお米を研ぐ。台所番の一日は、ほとんどお米のことで回っていました。喜好

そんなころに読みはじめたのが、この漫画でした。講談社の作品ページで紹介されているのは、高校教師の犬塚と、娘のつむぎの物語。手作りの料理に彩られながら、父と娘がともに成長していくお話だと書かれています。事实[1]

同じページの著者紹介では、作者の雨隠ギドさんがこの作品を「good!アフタヌーン」で連載しはじめたのは2013年2月。テレビアニメの放映が2016年7月にスタートしたことも、そのページに載っています。事实[1]

好きな理由1:苦手な人の手つきがていねいに描かれている

料理が得意な人のお話は、たくさんあります。でもこの漫画のお父さんは、包丁を持つ手も、計量カップを見る目も、どこかおっかなびっくり。その慣れない手つきを、笑いものにせずにていねいに描いているところが好きです。専門学校で教わったころの自分を思い出します。最初はみんな、こわごわ包丁を握るんですよね。解读

好きな理由2:一品で家の空気が変わる

温かいごはんが一品できる。それだけで、さっきまで少しぎくしゃくしていた食卓が、ふっとやわらかくなる。この漫画は、その変わり目を逃さずに描きます。豪華なごちそうでなくていいんです。湯気の立つものが一つ、食卓の真ん中にあればいい。私は管理栄養士の勉強をしましたけれど、家のごはんでいちばん大事なのは、栄養の計算より先に、その空気なのかもしれないと思っています。解读

好きな理由3:食べる子の顔を見ている

つむぎちゃんが食べるときの顔を、この漫画はとても大事にしています。おいしいときの顔、まだ慣れない味に戸惑う顔、うれしくて言葉が出なくなる顔。作る人が見たいのは、結局その顔なんですよね。私も毎晩、七人分の顔を見ながら、明日の献立を決めています。誰がおかわりをして、誰が箸を止めたか。台所番は、意外とよく見ているんです。解读

Misa

いい話ね。でも私なら、もう少し波乱があるほうが好みだけど。

Shizuka

ミサさん。ごはんのお話です。……ミサさんとドラマのお話が合わないのは、昔からですね。

作る人がひとりきりではない

この漫画で、もうひとつ好きなのは、台所に立つ人がひとりきりではないところです。誰かと一緒に作ると、失敗しても笑える。うちでも、子どもたちが大きくなるにつれて、皮むきや盛りつけを手伝ってくれるようになりました。ゲンさんは、なぜか味見の係から離れませんけれど。喜好

台所番から見たお父さんの段取り

管理栄養士の勉強をした身として、つい見てしまうのが段取りです。料理に慣れていない人は、全部をいっぺんに始めてしまって、あわててしまうことが多い。このお父さんも、はじめは手順に追われています。それが少しずつ、先に下ごしらえをして、火を使う順番を考えて、と変わっていく。誰に教わったわけでもない段取りが、毎日の台所で身についていく様子は、見ていてうれしくなります。家の料理は、上手になるより先に、慣れていくものなんですよね。解读

うちの台所でも、同じことがありました。最初のころは、お弁当を詰めるだけで朝の時間が終わっていたのに、いつのまにか、詰めながら朝ごはんの味噌汁を温められるようになった。誰もほめてはくれませんけれど、この漫画を読むと、ああ、私もこうやって慣れてきたんだなと、少しだけ自分をねぎらえるんです。喜好

苦手な人への入口

料理漫画は手順が細かそうで、と感じる方もいると思います。手順は読み飛ばしてもかまいません。まずは、ごはんができあがって、みんなで食べはじめる場面だけを追ってみてください。そこに描かれている顔を見ているだけで、きっと台所に立ちたくなります。料理が苦手な方ほど、このお父さんに励まされると思いますよ。それから、読んだあとに一品だけ作ってみるのもおすすめです。上手でなくてかまいません。湯気が立っていれば、それで十分です。

うちの子どもたちも、台所に立つと、最初はみんなこのお父さんのような手つきです。卵を割るのに殻が入って、野菜の大きさはばらばら。でも、自分で作ったものは、いつもよりたくさん食べるんです。上の子が初めて作ってくれたお味噌汁は、少ししょっぱかったけれど、私には何よりのごちそうでした。喜好

ほかの6選とのつながり

中学生のころの私に料理の道を決めさせた『中華一番!』は、天才の料理の話でした。この漫画は、その反対側にある、不器用な人の料理の話です。そして、ひとりで二人の子を育てる『おおかみこどもの雨と雪』の花と同じように、このお父さんも、毎日台所に立つうちに少しずつ変わっていきます。喜好

豪華でなくていい。湯気の立つ一品が、家の空気を変えてくれます。

本文中的作品

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