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二周目

『スター・ウォーズ エピソード3』二度目の再生

遠い宇宙の騎士の物語の、いちばん暗い一本。重さのあまり二度目の再生を押せずにいた大帝が、カウンターに立てかけたタブレット越しに、ようやく観なおした。手がかりは、誰の声のあとに若い騎士が動くか。聞き手はカオル。

本文含有直到结局的剧透

范围映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(劇場公開版)の結末まで

这是写给看完作品、想在二周目看得更有趣的人的文章。中段展开与结局、真相的细节都折叠起来,点击才会显示。

适合这样的人
『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』を観終えた人へ。重さに押されて二度目の再生を押せずにいる人に、どこを手がかりに観なおすかを持ち帰ってほしい。
剧透范围
会提及结局 映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(劇場公開版)の結末まで
发言的人
Maou × Kaoru
主张的种类: 事实 作品中的观察 有依据的推测 解读 喜好
目录 共 10 节·约 17 分钟
  1. 再生の手前で止まっていた指
  2. 最初の救出の場面
  3. 眠れぬ夜に見る夢
  4. 認められなかった昇格
  5. 一時停止を押す場所
  6. 報告に行った足
  7. 名乗りについて
  8. 自分の足で向かう人たち
  9. 最後に撮られた最初の場面
  10. カウンターに残った水

この一本の二周目を、余は長いこと先送りにしておった。再生の手前まで指を運んでは、別の作品に逃げる。その繰り返しである。今宵ようやく押した。場所は、カオル殿の店のカウンター。立てかけてもらったタブレットの向こうに、グラスを磨く手がある。それだけで、指が動いた。二周目の手がかりは一つに絞った。若い騎士アナキンが動くとき、その直前に、誰の声があったか。結末に触れるところは畳んである。観終えた者だけ開けよ。

再生の手前で止まっていた指

Kaoru

こんばんは。今夜は、画面がもう一枚あるんですね。

Maou

こちらの一台で例の一本を流し、そちらの一台でこの店を見ておる。一人で観ると、また途中で止めてしまいそうでな。

この一本の素性は6選のときに記したので、ここでは手短にする。脚本も監督もジョージ・ルーカス自身で、新しい三部作の幕を引く一本だ。クローン戦争が始まってからおよそ三年。さらわれた最高議長を救い出すため、オビ=ワンとアナキンの師弟が敵の船へ向かう。アナキンの胸には、パドメとのひそかな結びつきと、騎士団への忠誠とが同居している。事实[3]

一周目の余は、筋を追うので手一杯であった。誰が勝ち、誰が倒れるか。二周目は、そこはもう分かっている前提で観られる。分かっておるから、剣の前に置かれた言葉が聞こえる。カオル殿は最初の数分を観て、こう言うた。喜好

Kaoru

結末を知っていると、みなさんの台詞が、全部どこかに向かって置かれているように聞こえます。解读

Maou

そこである。余が今宵見届けたいのは、その置き場所だ。

最初の救出の場面

冒頭、敵の旗艦に乗りこんだ二人は、捕らわれた議長の前で、シスの暗黒卿ドゥークー伯爵と剣を交える。アナキンは伯爵を退け、とどめを刺せという議長の言葉に促されて、伯爵の命を絶つ。事实[1]

一周目の余は、これを若い騎士の手柄の場面として観た。なんと頼もしい弟子か、と。二周目は、剣より先に耳がそちらへ行く。とどめを刺す前に、誰かが「刺せ」と言っておる。決めたのはアナキンの手だが、決める直前に置かれたのは、議長の声だ。この映画の最初の一太刀は、すでに他人の声のあとで振られたものなのだ。王の目で観ると、ここで背筋が寒くなる。解读

Kaoru

最初に、強くなったところを見せておくんですか。作品中的观察

Maou

強さを先に見せ、その強さが誰の声で振るわれるかを、あとから問う。戦記の運び方としては見事である。見事であるぶん、二周目はこたえる。解读

Kaoru

あの場面、アナキンさんは一度ためらっていましたか。

Maou

ためらう間があったかどうかは、そなたの目で確かめてくれ。余は一周目に見落とし、二周目は議長の声に気を取られて、また見落とした。……三周目の楽しみに取っておく。

もう一つ、冒頭で覚えておいてほしいのは、師と弟子が二人並んで救出に向かう、その並び方である。一周目は、頼もしい二人組の活劇として楽しんだ。二周目は、この並び方を最初の基準として目に焼きつけておいてほしい。物語が進むにつれて、この基準が効いてくる。解读

Kaoru

最初が楽しいぶん、あとがこたえます。喜好

Maou

だが、最初が楽しいから、余は最後まで観られる。喜好

结局·真相救出の場面を結末から見ると点击展开

議長パルパティーンの正体は、ダース・シディアスと名乗るシスの暗黒卿であり、戦争そのものを裏で動かしていた張本人だった。物語の半ばで、それが明かされる。それを知ってから冒頭に戻ると、とどめを促す一言は、救い出される者の言葉ではなく、弟子を選ぶ者の最初の試しに聞こえる。つまり冒頭の救出は、仕組まれた舞台の上で、若い騎士が自分から一歩を踏み出す場面として読める。余はここで一度、一時停止を押した。有依据的推测[1]

眠れぬ夜に見る夢

中段为止中盤の展開点击展开

戦いから戻ったアナキンは、パドメから身ごもったことを告げられる。だがほどなく、彼女がお産で命を落とす幻に繰り返しうなされるようになる。若者はかつて母を亡くしている。その母の死が、二度と失いたくないという気持ちを、いっそう強くしていく。事实[1]

中段为止中盤の鍵点击展开

母を亡くした者が、今度は愛する者を失う幻を見る、というのが二周目の鍵である。一度失った者は、二度目には先に手を打たねばと思う。失う怖さを知る者ほど、幻より先に走りだす。余はここで、この若者を責める気がいよいよ失せた。走りだす理由が、あまりにまっとうだからだ。解读

中段为止知らせの重さ点击展开

もう一つ。若者を追いつめる幻は、子ができたというよい知らせのすぐあとに始まる。よい知らせほど、失う怖さを連れてくる。一周目、余は喜びの場面と苦しみの場面を別々に観ていた。二周目は、それが一続きの場面に見えた。守るものが増えた夜から、この若者の眠れぬ夜が始まっておる。解读

Kaoru

私、二回目に観て気になったのは、この人がいつ眠っているのか、なんです。解读

Maou

眠り、か。申してみよ。

Kaoru

夢でうなされて、昼は会議と戦いで。眠れていない人は、近くで囁かれる声に弱くなるように思います。お店でも、終電を逃して眠れていない方ほど、隣の席の話に引っぱられますから。解读

Maou

そなたは、店で眠れておらぬ客に、どうしておる。

Kaoru

何もしないんです。お話を最後まで伺って、お水を出して、それだけです。眠れていない方に、こちらから何かを勧めると、それがそのまま決め手になってしまいますから。解读

なるほど、と余は思うた。一周目、余はこの若者の顔ばかり見ていた。願いが強すぎる者の顔である。だがカオル殿は、その顔がどれだけ眠っていないかを見ておった。守りたい者が多いほど、夜は長くなる。長い夜に、いちばん近くで声をかける者が勝つ。この一本は、そういう戦の話でもある。解读

二周目は、幻の場面が来るたびに、その前後で誰と話しているかを数えるとよい。パドメと話す場面、師と話す場面、議長と話す場面。余は帳面に三つの欄を作って、正の字をつけながら観た。じいやが清書を嫌がる頁が、また一枚増えた。喜好

認められなかった昇格

中段为止評議会の場面点击展开

評議会は、議長と親しいアナキンを通じて議長の動きを探ろうとする。だが一方で、アナキンがジェダイ・マスターに昇格することは認めない。若者のジェダイへの信頼は、ここで目に見えて削れていく。事实[2]

中段为止言わない長点击展开

余が作品で見ておるのは、組織の長がどの瞬間に「言わない」を選んだかである。この評議会の場面は、その教本のようだ。評議会は、なぜ位を与えぬのかを若者に十分には言わない。疑っている相手のそばにいる者に、疑いの中身まで渡すのは危うい、という判断であろう。長としては筋が通る。だが言われぬ側から見れば、探る役目だけ負わされて、昇格は認められなかったことになる。解读

中段为止議長の部屋で点击展开

議長は若者に、フォースの暗黒面の力を説き、その力こそがパドメを死から遠ざける道になりうると匂わせる。昇格を認められず、議長を探れと命じられた若者に、議長は、彼がいちばん聞きたかった話をする。事实[1]

中段为止二つの部屋点击展开

一方、議長は言う。若者が聞きたいことを、聞きたいときに言う。言わぬ長と、言う長。どちらが正しいかではない。言わぬことの代価を、誰が払うことになったか。二周目は、評議会の部屋の静けさと、議長の部屋の声の多さを比べながら観よ。部屋の音の量が、そのまま若者の心の向きに見えてくる。解读

中段为止反対した者たち点击展开

余がいま考えておるのは、反対する者は何を守ろうとしているのか、ということだ。評議会は若者の昇格に反対した。意地悪で反対したのではあるまい。守ろうとしたのは、掟と、議長から距離を取るための備えであろう。だが反対の理由を渡されぬ者には、反対だけが届く。二周目、余は評議会の者たちの顔を、一周目よりずっと長く見た。彼らの顔は、意地の悪い顔ではなかった。用心深い顔であった。解读

Kaoru

反対される側から見ると、理由の分からない「だめ」が、いちばんこたえるのかもしれませんね。解读

Maou

反対する側には、理由を言えぬ事情があることもある。だが、言わぬ反対を受け取った者がどこへ向かうか。この一本は、その行き先まで見せてしまう。だから二周目は、評議会の者の顔と、若者の顔を、交互に観てほしい。解读

Kaoru

お店でも、黙って見守るのと、何も伝えないのは、似ているようで違いますね。解读

Maou

黙るのは長の務めだ。だが、黙ったまま信を置くのは、もっと難しい。余も城で……いや、余の話はよい。

Kaoru

議長の話し方は、どう見えましたか。

Maou

上手い。腹立たしいほど上手い。第一に、急がぬ。第二に、相手の悩みに先回りする。第三に、答えを言わず、答えに近い話だけを置いて帰す。余も城で人を動かすとき、似た手を使うことがある。だから分かる。あれは、相手に自分で決めたと思わせる話し方だ。解读

Kaoru

……お店でも、言葉の少ない方のひと言のほうが、よく残ります。解读

Maou

であろう。勧めぬ者の言葉ほど、深く入る。この一本では、それが毒として働く。解读

一時停止を押す場所

余は戦の報告のように数えるのが癖である。二周目に一時停止を押すとよい場所を、結末に触れぬ言い方で挙げておく。

第一に、冒頭の救出の場面。剣が振られる直前に、誰の声があるか。第二に、若い騎士が幻にうなされる場面。その前後で、誰と言葉を交わしておるか。第三に、評議会の部屋。そこで若者に、誰が何を言い、何を言わなかったか。第四に、ある報告に向かう場面。足取りがまっすぐなうちに、一度止めて顔を見ておくとよい。この四つを先に頭に置いてから再生すると、一本の中に一本の線が通って見えてくる。作品中的观察

Kaoru

四つとも、剣を抜く前の場面ばかりです。作品中的观察

Maou

剣の場面は、一周目に見尽くした。二周目の戦は、剣の前で起きる。解读

Kaoru

では、私は四つ目のところで、グラスを置く手を止めないようにしておきます。

Maou

……うむ。止めずにおいてくれれば、それで足りる。

白状する。この一本の中身が重くなると、余の口は勝手に作り手の裏話へ逃げる。今宵も一度、逃げた。

Maou

ちなみに、であるが。この映画で最初に撮られたのは、物語のいちばん最後の場面なのだ。前の一本を撮っているとき、同じ砂の星の撮影の折に、先に撮ってあった。事实[1]

最後の場面は『エピソード2/クローンの攻撃』の撮影中に撮られた

Kaoru

終わりから撮っていたとは。

Maou

第二に、劇場の場面で、客の一人として監督本人が顔を出している。男爵の役でな。事实[2]

Maou

第三に、この一本はシリーズで初めて——

Kaoru

……お水、置いておきますね。

Maou

……うむ。余としたことが。

画面の前にグラスを置かれても、余は飲めぬ。カオル殿はそれを承知で置く。置かれたグラスを見ると、話を本筋に戻さねばならぬ気になる。不思議な水である。もっとも、最初の裏話は二周目の手がかりにもなる。最後の場面が最初に撮られていた、ということは、この映画は終わりの景色を先に決めてから、そこへ向かって組まれた、と読める。結末を知って観る二周目は、作り手と同じ順番で観ることに近いのかもしれぬ。有依据的推测

Kaoru

終わりの景色を先に決めておくのは、閉店の段取りと少し似ています。最後のお客様をどうお見送りするか、先に決めておくと、それまでの時間が落ち着きます。解读

Maou

ほう。では、この一本の作り手も、見送り方を先に決めておったわけだ。解读

報告に行った足

二周目でいちばん長く一時停止を押したのは、ここである。若い騎士は、ある重大なことを知って、それを伝えに行く。一周目、余はこの足取りを見て「まだ大丈夫だ」と思った。正しい相手に、正しいことを伝えに行っておるのだから。喜好

Kaoru

伝えに行く方は、伝えたあとのことまでは、あまり考えていないものですよね。解读

Maou

伝えれば済むと思うものだ。伝えた先で何が起き、自分がそこでどちらに立つか。それは、伝えたあとで初めて迫られる。解读

结局·真相報告のあと点击展开

アナキンは、議長がシスの暗黒卿であると見抜き、ジェダイのメイス・ウィンドゥに報告する。メイスは議長を追いつめる。だがパドメを救いたい一心のアナキンは、議長の側に立ってメイスを止め、メイスは倒れる。アナキンはシスに忠誠を誓い、ダース・ベイダーという新しい名を与えられる。事实[1]

结局·真相二周目に見える足取り点击展开

結末を知ってから報告の場面を観ると、足取りがまっすぐであるぶん、いっそう苦しい。この若者は最後まで、正しい扉を叩いてはいたのだ。叩いたあとで、守りたい者のために引き返した。願いが強すぎる者は、悪へ向かって歩くのではない。守るために、一歩だけ向きを変える。その一歩が、ここにある。余はこの場面で、思わず画面から目をそらしかけた。カオル殿が、グラスを拭く手を一瞬だけ止めたのが見えた。一周目の余は、報告のあとの出来事を、若者が悪に負けた場面として観た。二周目は、報告したことで、若者が初めて「どちらにつくか」を自分の目の前で迫られた場面に見える。迫られるまで、彼はどちらの側にもいるつもりだったのだ。解读

名乗りについて

余はオープニングを飛ばさぬ。名乗りを聞かずに斬りかかるのは、礼を知らぬ者のすることだからだ。名乗りとは、自分が何者かを自分の口で言うことである。この一本を二周目に観て、余はそこに引っかかった。名乗りは、声に出したとたん、その者を縛りもする。名乗った者は、名乗った名に恥じぬよう振る舞わねばならぬ。だから名乗りには覚悟が要る。覚悟なしに名を受け取った者は、名に縛られるだけで、名を背負うことができぬ。喜好

结局·真相結末から見た名点击展开

新しい名を与えられたあと、若者はクローン兵を率いてジェダイの聖堂を襲い、各地のジェダイも議長の発した極秘の命令によって次々に倒れる。議長は全権を握って銀河帝国の皇帝を名乗る。名は、自分で名乗ったものではなく、上から与えられたものだ。与えられた名で動く者は、命じられたとおりに動く。一周目は、名が変わった場面を大きな山場として観た。二周目は、与えられた名のもとで、彼の動きが議長の描いた筋書きに沿っていくように見えた。余の読みである。解读[1]

Kaoru

自分で名乗るのと、人に呼ばれるのとは、違うんですね。解读

结局·真相結末から見た名乗り点击展开

物語の終わり近く、深い傷を負った若者は、黒い仮面と命をつなぐ装置に覆われた姿になる。名を与えられ、顔を覆われる。名乗りの声と顔が、二つとも自分のものではなくなっていく順番に見える。余は、名乗りを何より重んじる身として、この順番がいちばんこたえた。解读

Maou

違う。余は大帝を名乗っておる。誰にも与えられておらぬ。……だから誰も信じぬのだがな。

Kaoru

ふふ。私は、信じていないとは申し上げていませんよ。

自分の足で向かう人たち

ここで、カオル殿と見方がはっきり割れた。余はどうしても、守りたい気持ちが強すぎる者の側に立ってしまう。カオル殿は、怖さを越えて、自分で行き先を選ぶ者のほうを見ておった。

结局·真相結末の手前点击展开

パドメは、変わってしまったアナキンを追って、火山の星ムスタファーへ向かう。だがその船にはオビ=ワンがひそかに乗りこんでいた。姿を見せたオビ=ワンに、アナキンはパドメに裏切られたと思いこみ、怒りのまま彼女をフォースで締めつける。師と弟子の剣の戦いが始まる。同じころ、ヨーダは議長に一騎打ちを挑み、その末にベイル・オーガナの船で退く。溶岩の星の戦いはオビ=ワンが制し、アナキンは溶岩の炎で深い傷を負う。事实[2]

结局·真相すれ違いの一手点击展开

二周目にいちばん胸が冷えたのは、オビ=ワンがパドメの船にひそかに乗りこんでいた、という一点である。それ一つで、若者の目には、愛する者が師を連れてきたように映る。誰かが嘘を言ったわけではない。隠れて乗っていたという一つの事実が、最悪の読み違いを呼ぶ。戦でいちばん恐ろしいのは、敵の策より、味方どうしの知らせの行き違いである。余はこの場面で、帳面に「知らせ」とだけ書いた。解读

Kaoru

パドメさんは、怖かったと思うんです。それでも、誰かに任せずに、ご自分で決めて動かれました。解读

Maou

余は、そこで引き止めたくなる。危ういと分かっておるなら、守る側は動かせぬ。解读

Kaoru

はい。止めたい気持ちも分かります。でも、止められた人の行き先は、止めた人が決めることになってしまいますから。……すみません、出過ぎたことを申しました。解读

Maou

いや。……一理ある。

Kaoru

私も、お店の鍵をお預かりした週は、正直、怖かったです。それで、失くさないように、耳にも鍵をつけることにしました。

Maou

その耳飾りは、そういう由来であったか。怖さごと身につけて、店に立っておるのだな。解读

结局·真相結末から見る二人点击展开

議長に一騎打ちを挑んだヨーダは、そこで勝ちきれず、ベイル・オーガナの船で退く。溶岩の星で勝ったオビ=ワンも、勝ったというより、かつての友を失って帰ってくる。戦の目で観ると、この二人は退き方を選んでおる。いま勝てぬ戦で倒れるより、生きて退き、次の戦の用意をする。結末の場面で二人がしていることは、まさにその用意だ。王なら、退く判断のほうがよほど難しいと知っておる。二周目、余はこの二人の背中に、黙って頭を下げた。解读[1]

二周目は、最後の戦いの場へ向かう者を一人ずつ数えてみてほしい。誰が命じられて行き、誰が自分で決めて行ったか。余は、自分で決めて行った者の顔を、一周目よりずっと長く見た。命じられて動く若者と、自分で決めて動く者たち。その戦いの場で、その二つが真正面からぶつかる。余の見方とカオル殿の見方は、最後まで一つにはならなかった。それでよいと思う。同じ一本を、別の側から観ている者がいるから、二周目は一周目より広くなる。解读

最後に撮られた最初の場面

结局·真相終わりの場面点击展开

オビ=ワン、ヨーダ、ベイル・オーガナは辺境の小惑星ポリス・マサで合流する。パドメは双子の男の子と女の子を産み、ルーク、レイアと名づける。そしてアナキンにはまだ善の心が残っていると信じたまま、この世を去る。一方、命の危うかったアナキンは議長に救われ、黒い仮面と命をつなぐ装置を身につけた姿になり、パドメの死を告げられる。レイアはオーガナのもとで育てられることになり、オビ=ワンはルークを砂の星タトゥイーンのラーズ家の夫婦に託す。事实[1]

结局·真相最後の場面を二周目に点击展开

先の裏話を思い出してほしい。この映画で最初に撮られたのは、オビ=ワンが赤子をラーズ家の夫婦に託す、いちばん最後の場面であった。作り手は、この悲劇の終わりを、託すという行いに置くと先に決めていたことになる。そして結末を知る者は、登場人物たちがまだ知らぬ先の物語を知っている。だから二周目の最後の場面は、悲劇の終わりではなく、次の物語の最初の一歩に見えてくる。救えなかった者の物語の最後に、守り手を選んで子を預ける者たちがいる。余はここで、ようやく息を吐いた。有依据的推测[2]

Kaoru

受け取る側の方たちは、ほとんど何もおっしゃいません。それがいいなと思います。喜好

Maou

うむ。言わずに受け取る。……言わぬ長の話を、余はさっきしたな。言わぬことが、ここでは正しく働く。解读

Kaoru

この先のお話を、観ている私たちはもう知っているんですよね。登場人物の皆さんは知らないのに。解读

Maou

そこが、この一本のいちばん残酷で、いちばんやさしいところだ。ここに出てくる者たちが知らぬ先を、観ている側は知っておる。だから最後の場面で、余は登場人物に向かって、心の中で「待っておれ」と言うてしまう。解读

この一本は、旧い三部作へ向けた布石が随所に置かれた作品で、先に公開されていた旧い三部作のいくつかの場面にも、新しい見え方を加えたとされる。余もこれを観てから旧い三部作を観なおし、知っていたはずの場面がいくつも違って見えた。帳面の別冊には、観なおす順番を書き足した。じいやは、また清書を嫌がった。事实[2]

カウンターに残った水

一周目、余はこの若者を、守りたい気持ちが強すぎる者として観た。それは二周目も変わらぬ。変わったのは、その気持ちに、いつ、誰が、どんな言葉を注ぎ足したかを見るようになったことだ。守りたいと願うこと自体は、罪ではない。願いが強すぎるとき、そばで誰が囁くか。そして、誰が黙ってしまうか。この一本の暗さは、願いの強さだけでなく、その周りの声の配置から来ているのだ。そう分かると、不思議なことに、この若者を前より少しだけまっすぐ見られるようになった。解读

Kaoru

私は二回目のほうが、パドメさんの顔をよく見ていました。一回目は、アナキンさんばかり追っていたので。喜好

Maou

余もだ。一周目は若者の顔、二周目はその周りの顔であった。喜好

観終えたあと、余はしばらく黙っておった。カオル殿も、何も聞かなかった。グラスを磨く音だけがしていた。一周目のあとは、すぐに厨房へ行って温かいものを口にした。今宵は、その前に一つだけ言えた。

Maou

……重かった。観てよかった。

Kaoru

はい。お水、もう一杯置いておきますね。次にいらっしゃるときまで。

Maou

三周目は、観る日を選ぶ。……だが、こたびほど長くは待たぬつもりだ。

画面の前には、余の飲めぬ水が二杯並んだ。カオル殿は何も言わず、次の客のほうへ向き直った。三周目は、ためらう間があったかどうかを確かめる番である。そのときも、この二杯の前で観るつもりだ。喜好

二周目は、最初の救出の場面から。若い騎士が剣を振る直前に、誰の声があったか。そこを聞き取ると、この一本の暗さの始まりが見えてくる。

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讲述者 Maou 自称魔界大帝,沉迷于流媒体无限看的大叔 阅读更多 Maou 的文章 →

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