ゲームのキャラクターの見た目は、かっこいいからだけで決まるわけではありません。今日はマリオの帽子とヒゲの話。ソウタの「なんで?」に、ゲーム機のしくみが好きなレイが答えます。
ねえ、マリオって、なんでヒゲなの? おじさんだから?
それ、作った本人が答えてるよ。ゲームデザイナーの宮本茂さんが、任天堂の「社長が訊く」っていうインタビューで話してる。マリオが生まれたばかりのころ、「ジャンプマン」って呼ばれてた話も、同じインタビューに出てくる。事实[3]
16×16の四角
宮本さんの話だと、最初のマリオを描いたドット絵は16×16。ドットの数が限られてるから、顔に使えるのは2ドットくらいになっちゃう。事实[1]
ドットって、Minecraftのブロックみたいなやつ?
近い。画面の小さな四角の点。それを縦に16個、横に16個ならべた中に、マリオを一人ぜんぶ描いたってこと。解读
せまい! ぼくのノートのマスより少ない。
マス目に絵を描くのは、刺しゅうやビーズの図案と同じ考え方。衣装に模様を入れるとき、私も方眼紙を使うよ。解读
ヒゲを描けば口はいらない
目も鼻も口も描こうとしたら、ドットが足りない。それで鼻とヒゲを描いた。そうすると、それが口なのかヒゲなのか見分けがつかないから、ドットの節約になる。宮本さんはそう言ってる。事实[1]
あと、あごは1ドットで足りる、目は2ドット縦に並べるとかわいいかな、とも言ってる。事实[4]
あご、1こ!
えっ。じゃあ、ヒゲは口のかわりなの?
口のかわり、というより、口を描かなくてすむ形。少ないドットで「人の顔」に見せるための答えだったんだと思う。解读
帽子もドットのため
帽子も同じ理由。髪の毛までは描ききれないから、帽子をかぶせた。帽子なら2ドットで済む。それに髪の毛は動かすのが難しい、とも言ってる。事实[1]
目がすぐ下にあっても、帽子をかぶせておけば問題ない、とも言ってる。事实[4]
それだったら、帽子もヒゲも、ぜんぶ「ちょっとしか描けない」から生まれたんだ。解读
そう。できないことが、形を決めた。衣装を作るときもあるよ。布が足りないから、ここは切り替えにしよう、とか。結果のほうがよくなることも多い。解读
ぼくのRobloxのルールもそう。足せるのはひとつだけ、ってきめてる。
家のテレビへ
任天堂の沿革を見ると、「ファミリーコンピュータ」っていう家庭用テレビゲーム機が出たのが1983年。そのファミコンで遊ぶソフト『スーパーマリオブラザーズ』は1985年に出てる。事实[2]
ファミコンって、おうちの人がこどものころの?
たぶんね。家の人に聞いてみて。マリオの話、きっと長くなるよ。
ぼくのおうちのゲームより、ずっとまえだ。でも、ヒゲはいまもあるね。作品中的观察
いまは絵がずっと細かく描けるのに、ヒゲと帽子は残ってる。理由から生まれた形が、そのまま顔になったんだね。解读
ぼくもノートで、16マスだけでドラゴンかいてみる。
できたら見せて。羽根の形をどこまで省くか、きっと悩むよ。
しっぽは1ドットにする。目は、さいしょにきめる。
マリオのヒゲは、口を描かずにすむための形だった。少ないドットが、あの顔をつくった。