This article has not been translated into this language yet. Showing the original Japanese.

Second viewing

『アナと雪の女王』二回目はドアと手ぶくろを見る

お姉ちゃんと何度も見た『アナと雪の女王』。二回目からは、ドアのノックや手ぶくろや、はじめの歌に気づくようになったとソウタは言います。聞き手のナギと、もう一度見たくなる場所を一つずつ数えました。

This article spoils the ending

Covers映画『アナと雪の女王』の結末まで

Written for people who have finished it and want more from a second viewing. Midway developments and the details of the ending are folded away until you tap them.

For people who
『アナと雪の女王』を一度見た人へ。二回目に、ドアや手ぶくろや歌の中にかくれていた合図を、8歳の目といっしょにさがしたい人に。
Spoiler range
Touches on the ending 映画『アナと雪の女王』の結末まで
Who's talking
Souta × Nagi
Types of claims: Fact Observation from the work Grounded inference Interpretation Preference
Contents 11 sections, ~12 min
  1. 二回目はちがうところを見る
  2. さがしもの1 はじめの歌
  3. さがしもの2 ドアのノック
  4. さがしもの3 手ぶくろ
  5. さがしものおまけ ドレスの着がえ
  6. さがしもの4 アナの髪の白いところ
  7. さがしもの5 会ったその日の約束
  8. さがしもの6 オラフとスヴェン
  9. さがしもの7 真実の愛ってなに
  10. さいごの場面
  11. 二回目に見る人へ

ソウタが6選に選んだ映画『アナと雪の女王』を、二回目に見る人のための記事です。聞き手はナギ。作品の事実はディズニー公式の紹介から、ナギが補います。映画の結末まで話していますが、お話の中身にかかわるところは畳んであります。まだ見ていない人は、畳んだところを開かないでください。

二回目はちがうところを見る

Nagi

ソウタくん、この映画、何回くらい見た?

Souta

わかんない。いっぱい。おねえちゃんと見て、ひとりでも見た。さいしょは、エルサのまほうばっかり見てた。Preference

Nagi

二回目からは?

Souta

ドア。あと手ぶくろ。あと、さいしょの歌。ねえ、二回目って、さがしものみたいになるんだよ。一回目は、どうなるのかなって見てるでしょ。二回目は、どうなるか知ってるから、まえのところに何がかくれてるか見るの。Interpretation

Nagi

いい言い方。さがしもの、ね。じゃあ今日は、ソウタくんが見つけたものを順番に教えてもらおうかな。

Nagi

先に基本のことを。ディズニー公式の作品ページでは、監督はクリス・バックとジェニファー・リー、脚本はジェニファー・リー。歌はロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペスが作っている。Fact[1]

Souta

歌をつくる人と、お話をつくる人がちがうの?

Nagi

この映画では、そう書いてあるね。ジェニファー・リーさんは監督と脚本の両方に名前がある。Fact[1]

さがしもの1 はじめの歌

Souta

いちばんさいしょ、おうさまもおひめさまも出てこないの。大人の人たちが、みずうみのこおりを切ってる。ぎこぎこって。で、歌ってる。Observation from the work

Nagi

一回目は、私、あそこをちょっと早送りしたくなったんだよね。お話がまだ始まってない気がして。Preference

Souta

だめだよ。あそこに、ちっちゃい男の子と、ちっちゃいトナカイがいるんだよ。二回目に見たら、あれだれかわかる。Observation from the work

Nagi

公式の紹介だと、山男のクリストフの暮らしはアレンデール王国のはずれの山の中。氷を売って生計を立てていて、相棒のトナカイのスヴェンとは、子どものころからずっと寝食をともにしてきた、とある。Fact[2]

Souta

ほら。こおりを売る人なんだから、さいしょのこおり切りのところにいるの、あたりまえなんだよ。Grounded inference

Nagi

なるほど。それと、あの歌、こおりはきれいだけど危ない、みたいなことを歌ってる気がするの。二回目に聞くと、エルサのまほうのことを先に歌ってるように聞こえない?Interpretation

Souta

きこえる。こおりはつよいけど、こわすとあぶないって。ぼく、それエルサのことだと思う。Interpretation

さがしもの2 ドアのノック

Souta

アナがね、エルサのへやのドアを、こんこんってするの。ちっちゃいときから、大きくなるまで。Observation from the work

Nagi

公式の紹介にも書いてある。アナの願いは、仲よしだったころの姉との絆をもう一度取り戻すこと。でも、どうしてエルサが心を閉ざしたのか、アナには分からない、って。Fact[2]

Souta

一回目は、アナがかわいそうって思った。二回目は、ドアのうらがわのエルサも見るの。うらがわでも、エルサ、ドアのそばにいるんだよ。Observation from the work

Nagi

……そうだね。ドアのこっち側とあっち側、両方に人がいる。Interpretation

Up to midway前半の展開Tap to open

ドアの歌は、アナが小さいころから大きくなるまでのノックをつないでいきます。そのあいだに、姉妹の両親が船で出かけて、帰ってこなくなります。最後のノックのとき、アナはドアにもたれてすわり、ドアのうらがわでもエルサが同じようにすわっている。二人は背中あわせで、同じ悲しみの中にいるのに、ドアが一枚あるせいで、それを知らないままです。ソウタはここを「二回目は、ドアのまんなかを見る」と言いました。「ドアがなかったら、ぎゅってできたのにね」。

Nagi

畳んだところ、ソウタくんが言った「ドアのまんなかを見る」、私はずっと覚えておくと思う。Preference

Souta

ねえ、ドアってさ、しめると、しずかになるでしょ。でも、しずかだと、なにしてるかわかんない。だからこわいんだよ。Interpretation

さがしもの3 手ぶくろ

Souta

エルサ、ずっと手ぶくろしてるの。ドレスとおなじいろの。Observation from the work

Nagi

公式の紹介だと、エルサにとって自分の力はトラウマなんだって。手で触れたものを凍らせてしまう特別な力で、大好きな妹のアナを、幼いころにその力で危ない目にあわせてしまったから。Fact[2]

Souta

だから手ぶくろなの。手でさわると、こおっちゃうから。でも、手ぶくろしてると、だれとも手をつなげないよね。Grounded inference

Nagi

そうか。手ぶくろは、守るものでもあって、つなげなくするものでもあるんだ。Interpretation

Up to midway中盤の展開Tap to open

女王になる日のパーティーで、アナに手ぶくろを取られたエルサは、みんなの前で力を見せてしまい、王国から逃げ出します。山の上で、エルサはもう片方の手ぶくろも、自分から風に飛ばします。二回目に見ると、手ぶくろを取られる場面と、自分で手ぶくろを手ばなす場面が、同じ映画の中で向きあうように置かれているのが分かります。ソウタは「とられるのはこわいけど、じぶんでとるのはかっこいい」と言いました。

Souta

あと、エルサが山の上でつくるおしろ、ぼく、マイクラでまねした。こおりのブロックで。かいだんが、くるくるってなってるの。Preference

Nagi

階段から作ったの?

Souta

うん。エルサもかいだんからつくってたもん。足でとんってしたら、かいだんができるの。Observation from the work

さがしものおまけ ドレスの着がえ

Souta

ねえ、この映画、とちゅうでドレスがかわるの、しってる?

Nagi

知ってるけど、ソウタくんの説明で聞きたいな。

Souta

さいしょのエルサのドレスは、くらいいろで、えりがきちっとしてて、マントがおもそうなの。じょおうになる日のふく。で、とちゅうでドレスがかわるの。どうかわるかは、二回目の人はしってるでしょ。Observation from the work

Up to midway中盤の展開Tap to open

ソウタは「あれは、だれかにきせてもらったんじゃなくて、エルサがじぶんのまほうでつくったの」と言います。エルサのドレスがかわるのは、山の上で歌う場面の中です。歌いながら、エルサは手ぶくろを飛ばし、王冠をはずし、まとめていた髪をほどいて、自分の力で氷のドレスをつくります。ソウタの説明では「まえのドレスは、みんなに見せるためのふく。あとのドレスは、じぶんで、じぶんのためにつくったふく」。二回目に見ると、ドレスの形が変わる順番が、エルサが自分をしばっていたものを一つずつ外していく順番になっているのが分かります。ソウタは「でも、そのドレスでひとりぼっちなのは、ちょっとさみしい」とも言いました。きれいなのに、まわりにはだれもいない。前の記事で彼が言った「こわいけどきれい」は、たぶんこの場面のことです。

Souta

アナもかわるよ。山にいくとき、ドレスのままだとさむいから、お店で、あったかいふくとブーツにかえるの。アナのは、まほうじゃなくて、かったふく。Observation from the work

Nagi

魔法で作った服と、お店で買った服。姉妹で着がえ方がぜんぜん違うんだね。Interpretation

Souta

うん。エルサはひとりでかわって、アナはみんなにてつだってもらってかわる。ぼく、二回目でそれ気づいた。ノートに、二人のドレスのまえとあとを、四まいかいた。Interpretation

Nagi

トロールたちも、アナの服や見た目にあれこれ口を出す場面があるよね。公式の紹介にも、トロールはおせっかいを焼くのが好き、と書いてある。Fact[2]

Souta

トロールのとこ、うたがながいの。でも、いいこと言ってるよ。人はちょっとずつなおしていけばいい、みたいなこと。Interpretation

さがしもの4 アナの髪の白いところ

Souta

アナのかみ、一か所だけ白いの。ちっちゃいときから。Observation from the work

Nagi

公式の紹介では、トロールに助けられたのは、幼いアナが姉のエルサの力で危ない目にあったとき。アナにはそのときの記憶がないから、どうしてエルサが心を閉ざしたのかが分からない、とも。Fact[2]

Souta

だから、アナはおぼえてないの。でも、かみはおぼえてる。かみにだけ、のこってるんだよ。Interpretation

Nagi

……それ、すごくいい見方だと思う。本人は忘れていても、体のどこかに残っている。Interpretation

Up to midway中盤の展開Tap to open

山の上のおしろで、エルサの力がもう一度アナに当たってしまいます。今度は頭ではなく、胸に。そこから、アナの髪は少しずつ白くなっていきます。トロールの長のパビーは、凍った心をとかせるのは真実の愛だけだと言う。ソウタは「一回目は、かみがしろくなるのがこわかった。二回目は、白いところがふえるのを見て、あとどれくらいかなってかぞえる」と言いました。時計のかわりに髪が時間を教えている、という見方です。パビーは、昔エルサに誤って傷つけられたアナを、救ってくれたことがあるのだと、公式の紹介にも書かれています。Interpretation[2]

さがしもの5 会ったその日の約束

Nagi

ここからは、王子さまの話。ソウタくん、ハンス王子のこと、一回目はどう思った?

Souta

やさしい人だと思った。かっこいいし。アナとおなじで、きょうだいにあいてにされない人なんだって。Preference

Nagi

公式の紹介だと、ハンスは南諸国の王子。礼儀正しくて、身なりもおしゃれ。兄たちに相手にされない13人兄弟の末っ子で、孤独を感じている。そこがアナと似ているところ、と書いてある。意気投合した二人は結婚の約束をして、アナが旅で留守のあいだ、王国を守るのはハンスの役目になる。Fact[2]

Souta

でもさ、エルサも、クリストフも、あったその日にけっこんするのはへんだって言うよね。二回目は、そこでみんながなんて言ってるか、ちゃんときくの。Observation from the work

Ending and reveals結末と正体Tap to open

物語の後半で、ハンスはアナを助けるふりをして、本当は王国を自分のものにしようとしていたことを明かします。凍えていくアナを部屋に置いて出ていき、エルサにも剣を向ける。ソウタは「ここはこわい。おねえちゃんの手をにぎってた」と言いました。二回目に見ると、ハンスが王国の人たちに毛布を配る親切な場面も、みんなに好かれるためにしていたことに見えてきます。ソウタがいちばん気にしたのは、そのあとでした。「ハンスは、おうちにかえされたの?」。結末で、ハンスは船で自分の国へ送り返されます。ソウタは少し考えて、「おにいちゃんたち、こんどはあいてにしてくれるかな」と言いました。

Nagi

畳んだところの最後のソウタくんの一言、私はちょっとびっくりした。Preference

Souta

だって、だれにでも、つぎがあったほうがいいもん。Interpretation

Nagi

うん。その人のつぎの日のことも気になる。それ、ソウタくんらしいと思う。Interpretation

さがしもの6 オラフとスヴェン

Souta

オラフのかお、二回目はよく見てね。ちっちゃいときのところと、くらべるの。Observation from the work

Up to midway中盤の展開Tap to open

公式の紹介によると、エルサとアナの姉妹は離ればなれになってしまったけれど、その二人をつなぐ大切な存在がオラフです。オラフは雪だるまで、エルサが王国から逃げていく途中、秘密の力で作りました。幼いころにアナといっしょに遊んだ幸せな思い出が、オラフの中にはつまっている、と書かれています。ソウタは「だから、ちっちゃいとき、ふたりでつくった雪だるまとおなじかおなの」と言いました。Fact[2]

Souta

あとスヴェン。スヴェンはしゃべらないの。クリストフが、スヴェンのかわりに、スヴェンのこえでしゃべってる。Observation from the work

Nagi

公式の紹介にもあるよ。スヴェンの気持ちを、ときどきクリストフが勝手に代わりに言うんだって。スヴェン自身は言葉を話さないから。好物はニンジン。Fact[2]

Souta

ぼく、おねえちゃんのぬいぐるみのこえ、やるときある。にてる。Preference

Ending and reveals終盤の展開Tap to open

アナが凍えて部屋にひとり残されたとき、たすけに来るのはオラフです。オラフは暖炉に火をつけて、自分がとけそうになっても、アナのそばからはなれません。夏にあこがれていた雪だるまが、いちばん寒い場所で、いちばんあったかいことをする。結末では、エルサがオラフの頭の上に小さな雪雲をつくって、夏でもとけないようにしてあげます。ソウタは「オラフのくもは、エルサからのおれい」と言いました。あたたかい日ざしの下で過ごす日を、雪だるまなのに夢見ている。公式の紹介にあるそのオラフの夢が、最後にかなうわけです。Interpretation[2]

さがしもの7 真実の愛ってなに

Nagi

公式の作品ページには、凍った世界を救えるのは真実の愛だ、という言葉がある。そして、すべての鍵を握っているその真実の愛って何なのか、とも書かれている。Fact[1]

Souta

一回目は、真実の愛って、ちゅーのことかなって思いながら見てた。Preference

Nagi

映画の中の大人たちも、けっこうみんなそう思ってるよね。Observation from the work

Ending and reveals結末(クライマックス)Tap to open

最後、凍えて動けなくなりかけたアナは、自分を迎えに来たクリストフのほうではなく、剣を向けられたエルサのほうへ走ります。そしてエルサの前に立ったまま、こおってしまう。エルサは、こおったアナにすがりついて泣きます。そのとき、アナの体がとけはじめる。真実の愛は、だれかにしてもらうキスではなく、アナが自分でえらんだ、お姉ちゃんを守るという行動でした。そしてエルサは、愛が自分の力をとかす鍵だと知ります。ソウタは前の記事で「ぎゅってするところがいちばんすき。どこでするかは言わない」と言っていました。今回は言ってくれました。「ここ。アナがとけて、ふたりでぎゅってするところ。ドアがもうないところ」。

Nagi

前は言わなかった場所、言ってくれてありがとう。

Souta

二回目の人にだけだよ。

さいごの場面

Ending and reveals結末Tap to open

結末で、エルサは王国の冬をもどし、広場にスケートリンクをつくります。夏なのに、みんなが氷の上ですべっている。こわがられていた力が、みんなの遊び場になるところで映画は終わります。ソウタはここが「二回目にいちばんうれしいところ」だそうです。「つよいまほうが、たたかわないで、あそぶのにつかわれる。ぼく、それがいい」。

Souta

ねえ、ナギさん。つよいのは好き。でも、つよかったら、たたかわなくてもいいんじゃない?Interpretation

Nagi

うん。この映画の二回目は、その答えを探しに行く感じがする。Interpretation

Souta

マイクラでも、こおりのひろばつくった。だれでもあそべるやつ。ルールはひとつだけ足した。ころんだ人を、いちばんちかくの人がおこすの。Preference

二回目に見る人へ

Nagi

ソウタくんのさがしものをまとめると、はじめのこおり切りの歌、ドアのノック、手ぶくろ、アナの髪の白いところ、会ったその日の約束へのみんなの反応、そしてオラフの顔。展開を知っている人ほど、前のほうの場面がおもしろくなる映画だと思う。Interpretation

Souta

こわいところもあるから、だれかといっしょに見るといいよ。ぼくは、こわいところの前で、おねえちゃんの手をにぎる。二回目は、どこでにぎればいいか知ってるから、じゅんびできる。Preference

Nagi

怖い場面が苦手な子は、明るい部屋で、大人と一緒に見るのがいいと思う。どこが怖いか知っている二回目なら、手をつなぐ準備もできるしね。Interpretation

一回目はどうなるかを見て、二回目は前に何がかくれていたかを見る。ドアと手ぶくろを追うと、さいごの場面がもっと近くなります。

Works in this article

Frozen
Anime 2013 · Film #Fantasy #Musical
Told by Souta An eight-year-old looking for ways to play without fighting More from Souta →

Read next

All articles

Back to top