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我的6部作品

『DEATH NOTE』で理想が手放すものを数える

ソウマの6選の二本目は『DEATH NOTE』。理想の世界をつくると決めた瞬間から、人は何を手放していくのか。頭脳戦の構成がなぜこんなにきれいに見えるのかを、独白と場面の順番から話します。

適合這樣的人
頭脳戦の「次の一手」にしびれたい人へ。怖そうで手が出ない、という人にも、どこから観ればいいかを書きました。
劇透範圍
無劇透 第1巻の紹介文にある設定(名前を書かれた人間が死ぬノートを夜神月が手にし、Lとの戦いが始まること)まで。戦いの行方や結末には触れません
發言的人
Souma × Ren
主張的種類: 事實 作品中的觀察 有依據的推測 解讀 喜好
目錄 共 7 節·約 5 分鐘
  1. 名前を書く、といういちばん短い物語
  2. 好きな理由1:独白が二重になっている
  3. 好きな理由2:一手ごとに視点を替える構成
  4. 好きな理由3:理想が手放していくもの
  5. 名前を書かない側の物語
  6. 怖そうで手が出ない人へ
  7. ほかの5本とのつながり

二本目は『DEATH NOTE』。アニメ版で観た。誰が勝つか、どう終わるかは一行も書かない。書くのは、ノートを拾った高校生が「理想の世界」と言い出すまでの短い時間と、その先の頭脳戦がなぜきれいに見えるのか。

名前を書く、といういちばん短い物語

集英社の第1巻のページの紹介文は、まず、このノートに名前を書かれた者は死ぬ、と告げるところから始まります。死神リュークがノートを一冊、人間界に落とす。そこから夜神月とLの戦いが始まる、と続きます。事實[1]

同じページには、原作は大場つぐみさん、著者は小畑健さん、第1巻の紙版は2004年4月2日発売とあります。事實[1]

俺が観たアニメ版は、日本テレビの公式サイトに、2006年10月から2007年6月まで放送された日本テレビ系のアニメとして載っています。事實[2]

「名前を書く」。たった一つの動作で物語が動く。俺はこの短さにまず負けた。ショート動画の冒頭三秒みたいに、ルールが一行で全部わかる。わかるから、そのルールの穴をどう突くかを、観てる側も一緒に考えはじめる。解讀

好きな理由1:独白が二重になっている

月は、口で言ってることと、頭の中で考えてることが違う。アニメだと、表の台詞と心の声が重なって聞こえる場面が何度もある。表では優等生の声、裏では計算の声。同じ人間が二つの台本を同時に読んでる。俺はこの二重の声が好きで、何度も巻き戻した。作品中的觀察

中学のころの俺も、教室では無口で、頭の中ではずっと演説してた。もちろん計算じゃなくて、ただの妄想だったけど。だから月の心の声を聞くと、ちょっと耳が痛い。……古傷の話は、今日はここまで。喜好

好きな理由2:一手ごとに視点を替える構成

この作品の頭脳戦がきれいに見えるのは、視点の切り替えが規則正しいからだと思う。月の側で一手を見せたら、次はLの側で、その一手がどう見えているかを見せる。観てる側は、両方の盤面を知ってる神さまの席に座らされる。その席が気持ちよくて、同時に少し怖い。解讀

Ren

視点の切り替えの間隔、ほぼ一定だよね。どっちかが長く画面を取りすぎないようにしてる。解讀

Souma

俺はそこより、切り替わる直前の一語を見てた。月の場面の最後の台詞が、次のLの場面の最初の台詞に引っかかってる場面がある。言葉で橋をかけて、視点を渡ってるように見えた。解讀

Ren

仕組みで見ると間隔で、言葉で見ると橋か。……同じ場面に、印が二つつくね。

好きな理由3:理想が手放していくもの

俺がこの作品でいちばん考えるのは、「理想の世界をつくる」と決めた瞬間に、人は何を手放すのか、ってこと。最初に手放すのは、たぶん迷う時間だ。決めた人は速い。速い人は強い。でも、迷う時間がなくなると、人の顔が見えなくなる。名前だけが残る。解讀

俺はいつか帝国をつくりたいと、ひそかに思ってる。笑ってくれていい。だからこそ、この作品は鏡みたいに見える。理想を語る言葉が、どんどん美しくなっていくのに、その言葉の中から人の体温が抜けていく。帝国の設計図を描くなら、この作品は最初に読む注意書きだ。喜好

名前を書かない側の物語

もう一つ、俺が気にしてるのは、ノートに名前を書かない人たちの側だ。月のまわりには、家族がいて、同級生がいて、ふつうに暮らしてる人がいる。その人たちの何気ない会話が、ところどころに差し込まれる。頭脳戦の合間の、ほんの短い場面。でも、その短い場面があるから、盤面の外に本物の生活があることを忘れずにいられる。解讀

脚本の授業で、緊張の強い話ほど「息をさせる場面」を入れろと言われた。この作品の日常の場面は、ただの息継ぎじゃなくて、何が賭けられているのかを思い出させる場所になってる。食卓の場面を観るたびに、俺はちょっとだけ背筋が伸びる。帝国の設計図には、たぶん食卓も描きこまないといけない。解讀

Ren

ソウマくん、帝国の設計図、どこまで描けてるの?

Souma

……まだ表紙だけ。中身は、まあ、なんとかなる。

怖そうで手が出ない人へ

題名で身構える人は多いと思う。でも、血が飛ぶ場面より、机の前で考えてる場面のほうがずっと長い。最初は第1話だけでいい。月がノートのルールを確かめて、ある言葉を口にするところまで。そこで月を「わかる」と思うか「怖い」と思うかで、その先の観え方が変わる。どっちでも正解だ。

疲れてる日は、心の声の場面だけ集中して聴くのもいい。画面は半分見なくても、声だけで盤面が追える。通学の電車で、イヤホン片方で。俺はそれで二周した。

ほかの5本とのつながり

『コードギアス』は仮面で人を集める話で、『DEATH NOTE』は一人で世界を書き換えようとする話。どっちも「言葉で世界を動かす」点では同じだけど、仲間の数がまるで違う。『山月記』まで行くと、言葉にこだわる人がひとりになったとき何が起きるか、の話になる。俺の6選は、だいたいこの一本の線の上に並んでる。喜好

理想を決めた人は速い。でも、迷う時間を手放した瞬間から、人の顔が名前に変わっていく。

本文中的作品

DEATH NOTE
動畫 2006 · TV系列 #懸疑 #推理
講述者 Souma 在幕後夢想帝國的文學系學生 閱讀更多 Souma 的文章 →

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