ミコの6選の一本目は『おそ松さん』。その原作の話になると、タカシの目が少し輝きました。二人で、アニメ第1期の公式サイトのスタッフ欄を開きます。
スタッフ欄の「原作」の欄
TVアニメ「おそ松さん」第1期の公式サイトでスタッフ欄を見ると、原作は赤塚不二夫さんの『おそ松くん』。その下には連載先が書かれていて、1962年から1969年は「週刊少年サンデー」、1972年から1973年は「週刊少年キング」、1987年から1990年は「コミックボンボン」、ほかでも連載された、とあります。事實[1]
一つの作品が、三つの雑誌をわたり歩いているんですね。しかも、最初と最後のあいだが25年以上あります。有依據的推測
引っ越しを繰り返してるみたい。……途中、何年か空いてるのもいい。ずっと働き続けてない感じが、あの六人っぽい。解讀
掲載誌が変わっても、同じ兄弟が描かれ続ける。戦国の世で、主を替えながら生き延びた家のような……いえ、また歴史の話にしてしまいましたね。解讀
いいよ、一個までなら。
生誕80周年の記念作品
アニメ『おそ松さん』は、同じ第1期の公式サイトで、赤塚不二夫さんの生誕80周年を記念した作品として紹介されています。スタッフ欄に並ぶのは、監督の藤田陽一さんと、アニメーション制作のstudioぴえろです。事實[1]
作者の誕生から数えて80年の記念に、その作品をもう一度動かす。約束を果たすような形の企画だと、私は感じます。解讀
記念なのに、中身はだめな大人の六つ子。そこがいい。立派な記念碑じゃなくて、だらしないまま帰ってきた。……それ、ちょっと尊敬する。喜好
今も続いている
TVアニメ「おそ松さん」の現在の公式サイトによると、放送は2025年7月8日にスタートし、テレ東系列6局ネットで毎週火曜の深夜24時からです。スタッフ欄の原作は、いまも赤塚不二夫さんの『おそ松くん』のままです。事實[2]
1962年の雑誌から、2025年のテレビまで。六十年以上、同じ兄弟が何度も呼び戻されている。私はそこに、作品というより、約束の長さを感じますね。有依據的推測
誰も見捨てなかったんでしょ。読者も、作り手も。……だらしない人たちほど、何度でも戻ってこられる場所があるっていうのは、悪くない。解讀
ミコさんは、原作の漫画も読まれたのですか。
少しだけ。アニメから入った。だから、原作のことを偉そうには語れない。……でも、スタッフ欄の一行目に、ずっと昔の作者の名前が置いてあるのは、ちゃんとしてると思う。新しく作り直しても、どこから来たかは消さない。そこは、筋。喜好
どこから来たかを消さない。……私も、肝に銘じます。
年号で見ると
スタッフ欄の小さな「原作」の欄には、作品がどこから来たかが書いてあります。連載誌と年号を一行読むだけで、今見ているアニメの後ろにある長い時間が見えてくる。好きなアニメの原作の欄、一度じっくり読んでみてください。年号を見て、自分が生まれる前の話だと気づくこともあるはずです。解讀
『おそ松くん』の連載は、サンデー、キング、ボンボンの三誌にわたった。六つ子は、何度でも呼び戻されてきた兄弟です。