ミコの部屋の床には、本が積んであります。ナギが一冊ずつ拾って重ねようとすると、どうしてもでこぼこになる。「大きさが、ちがうんだよ」とミコが言いました。
書誌ページの「判型」
集英社の書誌ページによると、『銀魂―ぎんたま―』第1巻(ジャンプコミックス)の紙版は「新書判/208ページ」です。事實[1]
講談社の書誌ページでは、『カイジ(1)』の判型は「B6」、ページ数は222ページ、シリーズは「ヤンマガKCスペシャル」と書かれています。事實[2]
小説だと話がまた違います。角川文庫の『NHKにようこそ!』は、KADOKAWAの公式オンラインショップでは判型が「文庫判」。サイズは105×149×13mm、ページ数は全部で336ページです。事實[3]
ほんとだ、ぜんぶちがう。同じ漫画の単行本でも、雑誌や出版社のシリーズによって大きさが変わるんだね。有依據的推測
だから積むとでこぼこする。私が片付けられないのは、出版社のせい。……いや、嘘。私のせい。
大きさで、読む姿勢が変わる
私、寝る前にベッドで読むから、小さい本のほうが好きかも。あおむけで持ってても、腕が疲れにくいし。喜好
分かる。文庫は横向きに寝転がって片手で読める。大きいほうの漫画は、うつぶせで両手。読む姿勢が、本の大きさで決まる。喜好
大きい本のほうが、絵はじっくり見られるよね。喜好
そう。顔のアップが何コマも続く漫画は、大きいほうが迫ってくる。逆に、テンポで笑わせる漫画は、小さいほうがページをめくる手が速くなる気がする。……これは私の感覚ね。調べたわけじゃない。解讀
ページ数もけっこうちがうね。208、222、336。
文庫の小説がいちばん分厚いけど、いちばん小さい。持ち歩くならこれ。……私は持ち歩かないけど。家から出ないから。
家の中でも、ベッドから台所まで持ち歩くでしょ。
……それは、持ち歩くに入るのか。入れていいなら、私も毎日ちょっとずつ外出してることになる。
同じ一冊の本でも、判型が変われば、手に持ったときの重さも、一度に目に入る絵や文字の量も変わります。どの大きさがいいかに正解はありません。読む場所と姿勢に合う大きさを、自分で選べばいいのだと思います。解讀
でこぼこの本棚
でこぼこでも、いいんじゃない? 大きさがちがうってことは、それぞれの本に、それぞれの事情があるってことだし。解讀
……ナギはそういうこと言う。そろってないのを、そろえなくていいって言ってくれるの、ずるい。
でも、床に積むのは、ちょっとだけ考えようね。
……今日は頑張れない日だから、明日。
本の「判型」は、書誌ページを見ればたいてい書いてあります。手元の好きな本を数冊並べて、大きさとページ数を見くらべてみてください。いつも読んでいる姿勢の理由が、意外なところにあるかもしれません。本棚を判型ごとに並べ直すと、高さがそろって少しだけ片付いて見える、という小さなおまけもあります。解讀
『銀魂』は新書判、『カイジ』はB6、角川文庫は文庫判。本棚のでこぼこには、ちゃんと理由がある。