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動畫·漫畫小知識

『千年女優』は監督の一文から始まった

今敏監督の『千年女優』は、引退した大女優へのインタビューから始まる映画です。脚本は、監督が思いついた一つの文から書き起こされました。看護師で舞台通いのチアキが、原宿のルカーノの店で、ファンと女優の映画の話をしました。

適合這樣的人
好きな役者さんを、客席や画面のこちら側から見つめてきた人へ。古い映画のポスターを眺めるのが好きな人にも。
劇透範圍
無劇透 物語の出発点(30年ぶりに取材に応じた引退した大女優・藤原千代子のもとを、ファンだった立花源也がカメラマンと訪ね、古い鍵の入った小箱を渡す)と、企画と脚本の始まり・作り手が語った構成の考え方(作中に出てくる映画の種類と、場面のくり返し)・音楽と絵の作り手まで。千代子が語る過去の中身、鍵の持ち主が誰なのか、後半の展開と結末には触れません
發言的人
Chiaki × Lucano
主張的種類: 事實 作品中的觀察 有依據的推測 解讀 喜好
目錄 共 5 節·約 5 分鐘
  1. 30年ぶりのインタビュー
  2. 騙し絵と一つの文
  3. ファンだった人に頼む
  4. 監督が描いたポスター
  5. 初めて観る人へ

日曜の昼、原宿のルカーノの店。夜公演までの時間に、チアキが小さなキャリーを引いて寄りました。以前レイに連れられて来て、閉店まで衣装の話をした店です。ルカーノはまず一言だけ褒めて、それから作業台の端にお茶を置きました。チアキの膝には、映画のパンフレットが一冊ありました。

30年ぶりのインタビュー

Lucano

Buona sera……じゃない、まだお昼だね。チアキさん、今日の巻き髪もきれいだ。そのパンフレットは?

Chiaki

ありがとうございます。夜勤明けに家で観た映画です。引退した女優さんと、会いに行くファンが出てくる話。ルカーノさんに聞いてほしくて。

『千年女優』は今敏さんが監督した日本のアニメ映画で、上映時間は87分で、2002年9月14日に封切られました。音楽の平沢進さんと今さんが初めて組んだ作品で、音楽から映像を描き出すやり方が取り入れられました。事實[1]

30年ぶりに取材を受けることにした元大女優・藤原千代子の家へ、ファンの立花源也がカメラマンを連れて訪れ、古い鍵の入った小箱を手渡します。事實[1]

Chiaki

ファンが、会いに行くんです。30年、取材を受けなかった人に。……私、そこでもう、息を止めてました。喜好

Chiaki

推しに何かを渡すときは、渡したあとのことは考えないようにしてます。手紙もいつも最後に「返事はいりません」って書く。だから、箱を渡す手のほうばかり見てしまいました。喜好

Lucano

小さな箱か。包み方で、渡す人の気持ちが分かるんだよね。僕も、お客さんに服を渡すとき、薄紙を一枚多く入れる日がある。解讀

騙し絵と一つの文

前作『パーフェクトブルー』に続く今さんの映画で、オリジナル作品はこれが初めて。企画は、真木太郎プロデューサーが、騙し絵のような一本を作ろうと声をかけたところから始まりました。脚本は、今さんの頭に浮かんだ一つの文から書き始められました。年老いた大女優が半生を語るうち、昔の役が混ざり込んで、話が別の物語になっていく、という筋です。事實[1]

劇中に出てくる映画は、時代劇やチャンバラ、怪獣もの、SFまでさまざま。思い出話のはずが、いつのまにか出演作の場面とつながっていく作りで、「追う・走る・転ぶ」の場面が、時代と状況を変えては何度も戻ってきます。事實[1]

Chiaki

昔演じた役が混じる。……舞台の人が、カーテンコールで役の顔のまま出てくる瞬間に似てる気がしました。役を脱いだはずなのに、まだ少し残ってる。私はあの一秒のために劇場に行ってるようなものなので。解讀

Lucano

時代劇にチャンバラにSF! 衣装係なら気絶するね。一本の映画で、何着縫うことになるんだろう。どんな衣装になっているのか、僕は自分の目で確かめたい。喜好

主人公の千代子の声は、年代ごとに三人が担当しています。70代は莊司美代子さん、20〜40代は小山茉美さん、10〜20代は折笠富美子さんです。事實[1]

Chiaki

一人の人を、三人で。……リレーみたいですね。バトンを渡す瞬間に、声がちゃんとつながっているか、私はたぶんそこを聴いてしまう。喜好

ファンだった人に頼む

前作と違い、自分の意見を言えるオリジナル企画だったため、今さんは音、とくに音楽に重きを置くことにしました。音楽の依頼先に選んだのは、前から好きだった平沢進さんです。主題歌は平沢さんの「ロタティオン[LOTUS-2]」です。事實[1]

今さんは高校のころから平沢さんを聴いていて、自分の表現のスタイルをいちばん左右したのは平沢さんの音楽だ、と話していました。その後の『妄想代理人』や『パプリカ』などでも、音楽は平沢さんが手がけました。事實[2]

Chiaki

高校のときからのファンが、仕事を頼む側になる。……それは、祈りが届いたってことじゃなくて、自分の持ち場で積み上げたってことだと思うんです。客席から好きでいることと、自分の現場を持つことは、両方できる。解讀

Lucano

分かるなあ。僕も、昔ポスターで見ていた人の衣装を縫ったことがある。最初の採寸のとき、メジャーを持つ手が少し震えた。喜好

監督が描いたポスター

作画監督と人物のデザインを本田雄さんに頼んだのは、上品な絵を描ける人だったからです。劇中の千代子のポスターは、今さんが自分で描いています。事實[1]

Lucano

監督が、自分で女優のポスターを描く! それは見たいな。ポスターは、その人がいちばん輝いて見える一枚を選ぶ仕事だからね。描いた人が、その女優をどう見ていたかが出る。解讀

Chiaki

劇場のロビーで、ポスターの前で立ち止まる人を見るのが好きなんです。みんな、同じ一枚を見て、違う公演を思い出してる。喜好

初めて観る人へ

Chiaki

入口は、インタビューの場面です。訪ねてきたファンが、どんな顔で座っているか。初めての人は、そこを見ておくと迷子になりにくいと思います。一時間半もないので、夜勤明けでもぎりぎり起きていられました。喜好

上映時間87分

Lucano

僕はポスターを探しながら観るよ。それから、チアキさん。夜勤明けなら、今日は終演後まっすぐ帰ること。喜好

Chiaki

……はい。終演後は、寄り道しません。喜好

『千年女優』の脚本は、大女優の一代記に昔演じた役が混じっていく、という監督の一つの文から始まった。音楽は、監督が高校時代からファンだった平沢進さん。

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講述者 Chiaki 夜班結束後搭新幹線去見推的護理師 閱讀更多 Chiaki 的文章 →

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