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我的6部作品

『デジモンアドベンチャー』は強くなる理由が仲間だ

ジンの6選の三本目は『デジモンアドベンチャー』。知らない世界に放り出された子どもたちと、そこで待っていた相棒たち。強くなる理由が自分ではなく隣にいる誰か、というところに、ジンは何度でも熱くなります。

適合這樣的人
相棒と一緒に強くなる話が好きな人へ。昔のアニメをいまから観るのは気が引ける、という人への入口も書きました。
劇透範圍
無劇透 物語の出発点(7人の子どもたちがデジタルワールドに漂流し、パートナーのデジモンと出会う)まで。冒険の行方や敵の正体には触れません
發言的人
Jin
主張的種類: 事實 作品中的觀察 有依據的推測 解讀 喜好
目錄 共 6 節·約 5 分鐘
  1. 知らない世界に放り出される
  2. 好きな理由1:相棒が先に待っている
  3. 好きな理由2:強くなる理由が隣にいる
  4. 好きな理由3:一音目で体が起きる
  5. 苦手そうな人への入口
  6. ほかの5本とのつながり

三本目は『デジモンアドベンチャー』。アニメだ。冒険の行き先も、敵が誰かも書かない。書くのは、最初に子どもたちが放り出される場所と、相棒が隣にいる意味と、オープニングの一音目のこと。

知らない世界に放り出される

俺も、知らない世界に放り出された側だ。理由は言わない。最初の夜、知らない街で、知らない言葉の看板を見上げて、腹が減ってた。だからこのアニメの出だしを観たとき、他人事じゃなかった。喜好

東映アニメーションの作品ページでは、話の発端は7人の子どもがデジタルワールドに流れ着くところだ。わけの分からない島に投げ出された太一たちの前に、七体の幼年期デジモンが現れる。そいつらは、太一たちが来るのを待っていたんだと言う。事實[1]

放送はフジテレビ系列で、1999年3月7日に始まり2000年3月26日に終わった。デジモンシリーズとしては1作目だと、同じページにある。元になったのは「デジタルモンスター」。97年にバンダイが出した、液晶画面つきの携帯ゲーム機だ。ただ、話のほうはほとんど一から作ったオリジナルで、それがアニメになった。事實[1]

好きな理由1:相棒が先に待っている

俺が一番しびれたのは「待っていた」ってところだ。子どもたちが相棒を選んだんじゃない。相棒のほうが先に待ってた。知らない世界に来て、誰も自分を知らないはずなのに、待ってたやつがいる。それだけで、腹の底が熱くなる。解讀

しかも相棒は、最初は小さい。頼りない。抱えて走れるくらいの大きさだ。強い相棒をもらう話じゃなくて、小さい相棒と一緒に強くなっていく話。そこがいい。作品中的觀察

俺が人間界に来た最初の夜、コンビニの明かりの下で立ち読みしてたら、店員に「大丈夫ですか」と声をかけられた。何時間も同じ棚の前にいたからだと思う。知らない世界で、最初に声をかけてくれたやつのことは忘れない。このアニメの「待っていた」を観ると、あの夜の明かりを思い出す。喜好

好きな理由2:強くなる理由が隣にいる

このアニメでは、デジモンが強くなる場面は、たいてい隣の子どもが何かを決めた瞬間とつながってる。自分のために強くなるんじゃない。隣のやつのために強くなる。俺の言葉で言えば、仲間との契約を守るために強くなる、だ。解讀

それと、7人がばらばらなのがいい。仲がいいわけじゃない。意見はぶつかるし、すぐ揉める。それでも一緒に進むしかない。バンドと同じだ。仲良しだから一緒にいるんじゃない。同じ音を鳴らすと決めたから一緒にいる。解讀

俺が見てるのは、揉めたあとの場面だ。言い合ったやつ同士が、次の場面で何事もなかったみたいに隣を歩いてる。謝るでもなく、許すでもなく、ただ並んで歩く。あれがいい。仲間ってのは、仲直りの言葉より、隣を歩き続けることで決まるんだと思う。解讀

好きな理由3:一音目で体が起きる

主題歌の欄も見ておく。「Butter-Fly」はオープニングの曲で、詞も曲も千綿偉功さん、歌ったのは和田光司さんだ。事實[2]

スタッフの欄を見ると、音楽は有澤孝紀さんだ。事實[3]

あのオープニングは、一音目で体が起きる。疲れて移動の車で寝かけてても、イヤホンからあれが鳴ると目が開く。ギタリストとして言うと、歌が入る前のあの数秒で、これから冒険が始まるっていう空気を全部作ってる。前を向く曲なのに、どこか少しさみしい。そのさみしさがあるから、俺は何回聴いても飽きない。喜好

本編の中で鳴る音楽も、子どもたちが走り出す場面ではちゃんと一緒に走ってくれる。物語の中で鳴る音楽は誰のためのものか。俺はずっとそれを考えてるが、このアニメの答えは、画面の向こうで一緒に走ってる子どものため、だと思ってる。解讀

それと、静かな場面の音も聴いてほしい。冒険の合間の、誰も戦っていない場面。俺はそういうところで、音楽が鳴っているか、引いているかを聴く。大きな冒険の途中に、小さな休みがある。ライブのセットリストにも、一曲だけ静かな曲を入れる。そこで客が息をつくから、次の速い曲が効く。解讀

Shioru

あの……ジンさん、いまは追いかけてこないんですか?

Jin

いまはオープニング聴いてる。邪魔すんな。……終わったら追う。

Shioru

じゃあ、シオルはそのあいだに次のページへ行きますね!

……またやった。この話はもういい。

苦手そうな人への入口

昔のアニメだから、絵の古さが気になる人はいると思う。そういう人は、最初の数話だけでいいから、子どもたちが相棒と出会うところまで観てほしい。そこで「待っていた」の意味が分かったら、もう絵のことは気にならなくなる。

話数が多いから、一気に観なくていい。7人の中で一人、気になるやつを決めて、そいつと相棒の回を追っていくのもいい。俺はそうやって観た。誰を追ったかは言わない。

ほかの5本とのつながり

俺の6選で、一番まっすぐ仲間の話をしてるのがこれだ。『キングダム』の背中に付いてくる仲間も、『BECK』のバンドも、ここが原点みたいなもんだ。強くなる理由が隣にいる。そういう話に、俺は弱い。……別に、泣いたりはしない。喜好

強くなる理由は、自分の中じゃなくて隣にいることがある。相棒は、先に待ってくれている。

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