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我的6部作品

『未来少年コナン』おれより長くもぐれる子

父ちゃんが船の上で観ていたアニメの話を、何回も聞かされた。この夏、せがんで父ちゃんのDVDで一話目を観た。島で暮らすコナンは、おれよりずっと長く海にもぐれる。海辺の町の9歳のホマレが、父のゲンと居間で話しました。

適合這樣的人
昔のアニメは絵が古そうで手が出ない人へ。海や島の冒険が好きな人にも。
劇透範圍
無劇透 テレビアニメ『未来少年コナン』の始まりの設定(のこされ島でおじいと暮らすコナンのもとに、ラナが流れ着くところ)まで。その後の展開や結末には触れません
發言的人
Homare × Gen
主張的種類: 事實 作品中的觀察 有依據的推測 解讀 喜好
目錄 共 6 節·約 5 分鐘
  1. 船の話の中のアニメ
  2. 島にいたのは二人
  3. もぐってる時間
  4. 歌のところで
  5. 土曜の昼に一話ずつ
  6. のび太と反対の強さ

四本目は、未来少年コナン。父ちゃんの、昔のアニメ。この夏に、はじめて観た。今日は居間の、DVDの棚の前で話す。父ちゃんもとなりにいる。

船の話の中のアニメ

父ちゃんは、船に乗ってたころの話をよくする。遠い海のこととか、大きい波のこととか。その中に、何回も同じアニメの話が出てくる。島に住んでる男の子が、海に出ていく話。父ちゃんは、船の上でそれを観てたらしい。おれは、ずっと気になってた。夏休みに、父ちゃんの棚からDVDを出して、「これ観たい」って言った。喜好

Gen

俺がちっちゃいころに始まったアニメだ。NHKでやってたんだよ。監督は宮崎駿さんだぞ。事實[1]

NHKで1978年4月〜10月に放送。制作は日本アニメーション、監督は宮崎駿

Homare

父ちゃんがちっちゃいころって、おれより小さいころ?

Gen

おう。お前よりずっとチビだ。ちゃんと観たのは、もうちょっとでかくなってからだな。

Gen

船じゃ、当直明けに食堂の小せぇテレビで観た。誰もしゃべらねぇ。波の音と、コナンの声だけだ。喜好

父ちゃんは、その話をするとき、ちょっとだけ遠くを見る。食堂のテレビは、うちのより、ずっと小さかったらしい。おれは、そんなに小さいテレビで観て、よく分かったなと思う。でも、父ちゃんは、何回も観たから、分かったんだと思う。喜好

島にいたのは二人

最初、おれは、コナンは島に一人で住んでると思ってた。父ちゃんの話だと、そう聞こえたから。一話目を観たら、ちがった。喜好

Homare

一人じゃなかったじゃん。おじいがいた。

Gen

……おう。俺の話の中じゃ、一人になってたか。

父ちゃんの覚えてる話と、ほんとの話が、ちがった。おれはノートに「一人」と「二人」って両方書いた。父ちゃんは、船の上で何回も観たから、頭の中でお話が少し変わったんだと思う。それも、ちょっとおもしろい。解讀

コナンは、おじいしか知らない。うちは、きょうだいが五人いる。家の中に、いつもだれかいる。だから、はじめて自分と同じくらいの子に会ったときのコナンの気持ちが、おれにはよく分からない。おれならどうするか。たぶん、先に勝負をもうしこむ。かけっこか、もぐりっこ。解讀

Gen

お前は会ったら最初に勝負だもんな。

Homare

勝ったら、いっしょにやろうって言うよ。

もぐってる時間

おれがいちばんびっくりしたのは、コナンが海にもぐるところ。なかなか上がってこない。おれは夏、父ちゃんが見てる浜で、友だちとどっちが長くもぐれるか勝負する。おれは二十数えるくらい。コナンは、たぶん、おれの何倍も。勝てない。でも、勝てないのがちょっとうれしかった。勝てない相手がいると、もっと練習したくなる。喜好

Gen

海はな、長くもぐれるやつがえらいんじゃねぇ。ちゃんと上がってくるやつがえらいんだ。解讀

父ちゃんは、こういうことを言うとき、声が小さい。だから、たぶんほんと。喜好

観た日の夕方、台所で母ちゃんに見ててもらって、洗面器に顔をつけて数をかぞえた。十までは楽。十五で、むねが苦しくなって、顔を上げた。母ちゃんは「はい、そこまで」って、すぐタオルをくれた。コナンに近づくのは、来年の夏、浜で父ちゃんが見てるときにする。喜好

歌のところで

アニメの最初の歌のところで、父ちゃんはいっしょに歌う。そして、一番で泣く。毎回。おれは、それを横で見るのも、ちょっと楽しみにしてる。喜好

Gen

泣いてねぇ。潮だ、潮。

Homare

家の中なのに?

おれも、歌う。父ちゃんの声が大きすぎて、おれの声は聞こえない。それでも歌う。大きい声で歌うと、自分も海に出ていく気がする。二回目からは、歌が始まったら、テレビの前に立つことにした。母ちゃんには、すわりなさいって言われる。喜好

父ちゃんが泣くのは、歌のところだけじゃない。お話の中で、コナンががんばるところでも、鼻をすする。おれは、父ちゃんがどこで泣くかを、ノートにつけてる。いまのところ、歌が一番多い。喜好

土曜の昼に一話ずつ

コナンは、島から海の向こうへ出ていく。おれは、まだ全部は観てない。土曜の昼に、父ちゃんと一話ずつ観てる。父ちゃんは先を知ってるから、ときどき口が開きそうになる。そのたびに、おれは父ちゃんの顔を見る。喜好

Gen

言わねぇよ。ほら、口、結んでるだろ。

古いアニメだから、絵が古いのは、最初の五分だけ気になった。でも、コナンが走ったり、跳んだりするのを見てたら、気にならなくなった。はじめての人は、知ってる人のとなりで観るといいと思う。どこでその人が泣くか、分かるから。喜好

のび太と反対の強さ

6選の一本目ののび太は、弱いのに冒険に行く。コナンは、強いから冒険に行けるんだと、おれは思ってた。でも、コナンも、知らない人に会うのは、ラナがはじめて。強くても、はじめてのことは、こわいと思う。二人とも、そこは同じだ。解讀

五本目のサバイバルのジオも、ピンチの中で生きのこる。でも、ジオは本の中で、コナンはアニメの中で、おれは浜で、もぐる勝負をしてる。三人で勝負したら、たぶんおれが三番。いまはそれでいい。来年の夏の目標は、二十五まで数えること。解讀

Gen

上がってくるまでが勝負だぞ。そこだけは忘れんな。

父ちゃんの思い出の中で一人だったコナンは、ほんとはおじいと二人だった。答えが二つあると、観るのがもっと楽しくなる。

本文中的作品

講述者 Homare 比賽完才交朋友的9歲少棒隊員 閱讀更多 Homare 的文章 →

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