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二周目

『ヒックとドラゴン』二周目は鍛冶場を観る

一周目は空を飛ぶ場面に息を止めていました。二周目にハヤテが観たのは、鍛冶場の作業台、付け替えられる道具、試すたびに変わる尾ビレ。この映画は、整備する人の映画でもありました。海外作品に詳しいエマさんと観直します。

本文含有直到結局的劇透

範圍アニメ映画『ヒックとドラゴン』(2010年)の結末まで(畳んだ部分のみ。見出しと地の文には展開を書きません)

這是寫給看完作品、想在二周目看得更有趣的人的文章。中段展開與結局、真相的細節都折疊起來,點擊才會顯示。

適合這樣的人
『ヒックとドラゴン』を一度最後まで観た人へ。二周目はドラゴンの背中より、鍛冶場の作業台を観てみませんか。
劇透範圍
會提及結局 アニメ映画『ヒックとドラゴン』(2010年)の結末まで(畳んだ部分のみ。見出しと地の文には展開を書きません)
發言的人
Hayate × Emma
主張的種類: 事實 作品中的觀察 有依據的推測 解讀 喜好
目錄 共 7 節·約 6 分鐘
  1. 空を飛ぶ場面だけを観ていた
  2. 鍛冶場の作業台
  3. 撃ち落とされた尾の先
  4. 乗り手と機体は一人では飛べない
  5. 撮り方は自然光
  6. 最後の場面
  7. 機械が賢くなっても

アニメ映画『ヒックとドラゴン』(2010年)を最後まで観た人のための、二周目の案内です。まだ観ていない人は、ここで戻ってください。初めて空を飛ぶ場面の驚きは、一回目にしかありません。展開に触れるところは、押さないと開かない箱に入れました。箱の外では、物語の行方は書きません。

空を飛ぶ場面だけを観ていた

一周目は、空を飛ぶ場面で息を止めていました。雲の中を抜けて、海面すれすれを走る。パイロットになりたい僕には、それだけで十分でした。二周目を観たのは、エマさんに「あの映画、作り手がジブリ好きなんだよ」と教えてもらってからです。喜好

『ヒックとドラゴン』は、アメリカで2010年に作られた3Dアニメーション映画です。監督を務めたのはディーン・デュボアさんとクリス・サンダースさんで、上映時間は98分。事實[1]

監督の二人は宮崎駿さんとスタジオジブリの作品が好きで、空を飛ぶ場面を作るときには『紅の豚』や『魔女の宅急便』から影響を受けたそうです。事實[2]

Emma

ほら、ハヤテくんの6選とつながるでしょ。空の撮り方、見比べると楽しいよ。喜好

Hayate

はい。でも二周目は、空より先に地上を観てしまいました。

鍛冶場の作業台

ヒックは幼いころからゲップの鍛冶屋で修業してきて、ものを作る腕には確かなものがあります。そのゲップは、ドラゴンと戦って左腕と右脚を失い、いまは義肢をつけています。義手は、いろいろな道具に付け替えられるようになっています。事實[3]

一周目の僕は、鍛冶場を「主人公が冴えない毎日を送る場所」として観ていました。二周目は、物語に必要な道具が、全部この作業台の上で生まれていることに気づきます。ゲップの付け替えられる義手は、最初からずっと画面にある。直す人と、直されたものが、冒頭から同じ部屋にいるんです。二周目は、鍛冶場の壁に何が掛かっているかを観てみてください。解讀

撃ち落とされた尾の先

物語の冒頭、ヒックは自作の投擲機で、いちばん危険なドラゴンとされるナイト・フューリーを捕まえます。事實[4]

ナイト・フューリーは、ヒックに撃ち落とされたときに、尾の先についた小さな翼を片方なくしてしまいます。もう一度空へ戻れるように、ヒックはそのドラゴンと飛ぶ練習を繰り返していきます。事實[4]

二周目にここで気づくのは、撃ち落とした手と、直す手が、同じ人の手だということです。最初の発明は相手を落とすための道具で、次の発明は相手を飛ばすための道具。作業台の上で、同じ腕の向きが逆になる。一周目の僕は、その折り返しに気づかずに観ていました。解讀

サウンドトラックの曲名にも、その順番が出ています。「New Tail(新しい尾ビレ)」の二曲あとに「Test Drive(テスト飛行)」が来る。事實[5]

ここからが、僕がいちばん好きなところです。作って、付けて、試して、また直す。一周目は、うまくいかない場面を笑いながら流していました。二周目は、試すたびに何が変わっているかを追ってください。……あ、すみません。テスト飛行の話になると止まらなくなります。カートでも、新しい部品を付けた最初の一周は、いちばん緊張して、いちばん楽しいんです。解讀

Emma

わかる。絵を描くときも、下描きを何回も直すところがいちばん楽しい。完成より途中が好き。喜好

乗り手と機体は一人では飛べない

二周目に気づいたのは、尾ビレを失ったドラゴンが一頭だけでは飛べず、ヒックも一人では飛べない、という組み立てです。空を飛ぶには、乗り手とドラゴンが同じタイミングで動かないといけない。僕はこれを、乗り手と機械がひとつになる話として観ました。ドラゴンを機械と呼ぶのは失礼かもしれませんが、整備する人の目で観ると、そう見えてしまうんです。解讀

中段為止中盤の展開(訓練の場面まで)點擊展開

ドラゴンと一緒に過ごすなかで覚えた習性を、ヒックは村のドラゴン訓練に持ちこんで、うまく切り抜けていきます。急に成績が伸びた彼に、周りの目が集まりはじめる。一周目の僕は、ここを「秘密がばれるかどうか」のはらはらとして観ていました。

二周目は、訓練の場面と、森の入り江の場面を交互に観る構成に目が行きます。入り江で整備と試験飛行をして、訓練場でその成果を出す。ピットとコースを往復しているみたいです。そして、アスティがトゥースに乗せてもらい、空へ上がる場面。一周目はきれいな飛行の場面として観ましたが、二周目は、乗り手以外の人を初めて乗せる、試験の場面に見えました。自分の整備を、他の人に信じてもらう瞬間です。

撮り方は自然光

ロジャー・ディーキンスさんが撮影アドバイザーとして加わっていて、自然の光を意識した撮り方は、彼の助言から生まれたものです。事實[6]

Emma

ここ、私が二周目でいちばん観てほしいところ。雲の中の光、朝の光、炎の光。光の向きが変わると、同じ空でも気持ちが変わるの。解讀

Hayate

空を飛ぶ人にとって、光は景色じゃなくて情報です。雲の高さも、風も、光で読みます。エマさんに言われて、二周目は光の向きで場面を観直しました。解讀

最後の場面

二周目でいちばん長く止めたのは、最後の場面です。何が映っているかは、畳んだ中で書きます。喜好

結局·真相結末點擊展開

最後の戦いのあと、目を覚ましたヒックは、片足の先を失っていて、義足をつけています。尾の片方を失ったドラゴンと、足の先を失った少年。どちらの欠けたところも、鍛冶場の手で補われている。

二周目に冒頭のゲップの義手と義足を覚えていると、この結末の見え方がまったく変わります。この村では、失ったものを道具で補って、また前に出るのが当たり前のことだった。ヒックが目覚めたとき、それは終わりではなく、整備が一つ増えただけなのだと僕は受け取りました。

そして最後に、二人はまた一緒に空へ出ます。僕には、ヒックの義足とドラゴンの人工の尾ビレが、同じ一つの仕組みとして働いているように見えました。乗り手と機体が、お互いの欠けたところを預け合っている。一周目は涙で見えなかった足元を、二周目はちゃんと観てほしいです。

Emma

……うん。最後、二周目のほうが泣いた。喜好

機械が賢くなっても

僕はときどき、機械が自分で運転する時代に、自分の腕に意味はあるのかと考えます。この映画を二周目に観て、少しだけ答えに近づいた気がしました。どんなに賢い体を持っていても、乗る人と整える人がいて、はじめて空に出られる。速く飛ぶことより、直しながら飛び続けることのほうが、この映画では大事にされています。解讀

二周目は、冒頭の鍛冶場の壁と、ゲップの付け替えられる手を覚えてから観てください。最後の場面が、違って見えます。

本文中的作品

講述者 Hayate 夢想天空的溫柔賽車手高中生 閱讀更多 Hayate 的文章 →

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