二本目は、BEYBLADE X。アニメも、おもちゃも好き。今日は居間で話す。母ちゃんが先に「居間でシュートはしないでね」って言った。
一年生の秋に始まった
おれがベイブレードを始めたのは、一年生の秋。テレビでアニメが始まって、学校の帰り道、友だちがその話ばっかりしてた。最初はやり方を知らなかったけど、友だちのを横で見てたら、すぐまねできた。どうなったら勝ちなのかは、友だちに一個ずつ教わった。喜好
そうなの? おれ、アニメしか観てない。
アニメは、放送の日に観る。次の日、学校に行くと、だれかが「あの勝負、見た?」って言ってくる。それで、帰ったら、同じ組み合わせでやってみる。アニメと同じにはならないけど、そこがいい。アニメの勝負の続きを、自分たちでやってる感じがする。喜好
目をつぶったら終わってる
好きなところの一つ目。勝負がすぐ終わる。長くても、十数えるくらい。短いと、ぶつかった瞬間に、片方がもう外に飛んでる。野球は九回まであるけど、ベイは一瞬。目をつぶったら、もう終わってる。だから、まばたきもがまんする。喜好
ぶつかったあと、どっちが先に止まるかは、回してる人にも分からない。止まりそうなベイが、最後に勝つこともある。だから、最後まで目がはなせない。作品中的观察
十秒後には次
二つ目。負けても、すぐ次ができる。拾って、またセットして、引けばいい。野球で負けたら、次の試合は来週。ベイなら、十秒後。おれは負けると、もう一回って言うのが止まらなくて、友だちも同じ。だから、二人で夕方までやってる。喜好
勝った数は、二人とも自分のノートにつけてる。でも、ぜんぜん合わないんだ。おれのノートだと、おれが三つ多く勝ってる。友だちのノートだと、友だちが二つ多い。どっちも、自分のがほんとだって言いはってる。喜好
数え方がちがうんじゃないかしら。引き分けをどっちに入れるか、とか。有依据的推测
……それ、明日聞いてみる。
負けてから仲よくなった
おれは、勝ってから仲よくなるほうが多い。でも、ベイで一回だけ、反対のことがあった。日曜の昼、公園でベイをやってる上の学年の人がいた。おれは勝負をたのんで、五回やって、五回とも負けた。一回も勝てなくて、くやしくて、六回目をたのもうとしたら、その人が先に「どこで引いてる?」って聞いてきた。喜好
おれは、引くときに、手首をひねってたらしい。その人は、引き方を一回だけやって見せてくれた。そのあとも負けたけど、さっきより長く回った。帰るとき、「また来週」って言われた。勝ってないのに、なかまになったんだ。ドラえもんののび太みたいだなって、あとで思う。喜好
あの日は、負けたのに、ずいぶんにこにこして帰ってきたわね。
てっぺんから出てきたエクス
おれが好きなのは、エクス。エクスは、いちばん上のチームにいた人。なのに、そのチームを出て、べつの名前で、バードたちと新しいチームを作る。おれなら、いちばん上にいたら、下りたくない。エクスは、自分から一からやり直してる。そこが、かっこいい。解读
負けたあとより、勝ったあとにやり直すほうが、勇気がいるのかもしれないわね。解读
三人のチームなのもいい。一人が勝っても、チームが負けたら負け。おれは、勝ったら「いっしょにやろう」って言う。ペルソナは、そうやって人が集まったチームに見える。解读
おれと友だちも、二人のチームの名前を考えた。まだ決まらない。三人目もさがしてる。三人目は、勝負して勝った人にたのむつもり。負けたら、そのときは次の作戦を考える。チームの名前は、三人そろってから決めることにした。解读
三か月でひとつ
ベイの部品は、高い。おれはお小遣いを三か月ためて、やっと一つ買う。買う前に、お店で箱を何回も見る。どれにするか決めるのに、一か月かかったこともある。買った日は、ねる前にまくらのとなりに置いた。喜好
決めるまでの一か月のほうが、楽しそうに見えたわよ。
そうかもしれない。箱を見てるあいだ、頭の中では、もう何回も勝負してる。どの組み合わせなら、友だちのに勝てるか。買ってから本当にやると、だいたい頭の中の勝負とちがう結果になる。それで、また次の部品のことを考える。喜好
アニメだけでも分かる
おもちゃを持ってなくても、アニメは観られる。おれも、最初はアニメだけだった。一回の勝負が短いから、ルールが分からなくても、どっちが勝ったかはすぐ分かる。はじめての人は、勝ち負けだけ見てても楽しいと思う。あと、シュートは人のほうに向けない。それは、母ちゃんとの約束。喜好
ダイヤのAとドラえもんのあいだ
6選だと、ベイがいちばん短い勝負。三本目のダイヤのAは野球だから、一試合が長い。一本目のドラえもんは、勝ち負けがはっきりしない。短いのも、長いのも、決まらないのも、ぜんぶ観る。でも、明日の朝いちばんにやりたいのは、ベイ。解读
明日の朝は、顔を洗ってからね。
負けても十秒後には次の勝負。BEYBLADE Xは、一瞬で決まるから、何回でも始められる。