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我的6部作品

『となりのトトロ』は船の上で家族の映画になった

何か月も陸を見ない航海のあいだ、船の食堂のテレビで何度も流した映画がある。陸に置いてきた家族を思い出す映画は、陸に戻ってから、家族で一番観た映画になった。ゲンが『となりのトトロ』の好きなところを話します。

适合这样的人
家族と離れて暮らしている人へ。子どものころに観たきりの人にも。
剧透范围
无剧透 冒頭の設定(家族が田舎の古い家に引っ越してくるところ)と、作品全体の雰囲気まで。物語の後半の出来事には触れません
发言的人
Gen × Souta
主张的种类: 事实 作品中的观察 有依据的推测 解读 喜好
目录 共 7 节·约 5 分钟
  1. 船の上の映画館
  2. 好きな理由1:子どもが本気で走ってる
  3. 好きな理由2:家がちゃんと古い
  4. 好きな理由3:ちゃんと食って家族を待つ
  5. 陸に戻ったら家族の映画になった
  6. 苦手そうな人への入口
  7. ほかの6選とのつながり

6選の五本目は『となりのトトロ』。説明はいらねぇくらい有名な映画だけど、俺にとっては、ちょっと特別な見方をしてきた一本なんだ。後半のことは言わねぇから、まだの人も安心してくれ。

船の上の映画館

遠洋の船に乗ってたころ、航海のたびにビデオやDVDを何十本も持ち込んだ。食堂の小さなテレビの前に、仕事を終えた連中が集まる。アクション映画で盛り上がる夜もあれば、誰も何も言わずに観る夜もある。その中で、なぜか一番よく流れたのがこの映画だった。いかつい海の男たちが、黙ってトトロを観てるんだ。今思うとおかしな光景だよな。喜好

理由は、なんとなく分かってる。この映画には、田舎の家と、子どもたちと、森と、雨と、夏の匂いがある。みんな、陸に何かを置いてきてるんだ。家族とか、故郷とか、子どものころの自分とか。画面の中の田んぼの緑を見ながら、それぞれ自分の陸を思い出してた。喜好

スタジオジブリの作品ページによると、原作・脚本・監督は宮﨑駿さん、音楽は久石譲さん。公開日は1988年4月16日、上映時間は約86分、配給は東宝だ。事实[1]

好きな理由1:子どもが本気で走ってる

この映画の子どもたちは、とにかくよく走る。家の中をどたどた走って、庭を走って、畑の間を走る。その走り方がな、本物なんだよ。手足がばたばたして、転びそうになって、それでも止まらない。うちは子どもが5人いるから断言できるけど、子どもってのは本当にああやって走る。作った人は、子どもをよく見てたんだと思う。解读

Souta

ぼくも、ひっこししたとき、あたらしいいえのなか、ぜんぶはしってみた。どこになにがあるか、しらべたかったの。喜好

Gen

よっしゃ、それだ! 新しい家に着いたら、まず全部の部屋を走って確かめる。あれは探検なんだよな。大人は荷ほどきで忙しいけど、子どもにとっては冒険の一日目だ。解读

好きな理由2:家がちゃんと古い

家族が引っ越してくる田舎の家が、また最高なんだ。縁側があって、廊下がきしみそうで、あちこちが年季で黒ずんでる。ほこりっぽくて、すきま風が入りそうで、でも日当たりがいい。俺が育った海辺の家もそういう古い家だった。夏は縁側で昼寝して、夕立が来たら慌てて洗濯物を取り込む。画面の中の家を見てると、自分の家の床のきしむ音まで思い出す。喜好

好きな理由3:ちゃんと食って家族を待つ

俺はどの作品でも、登場人物がちゃんと食ってるかを見ちまう。この映画は、そこがいい。みんなで食卓を囲む朝、外で頬ばるお弁当、畑でもいだばかりの野菜。どれも派手じゃないのに、うまそうなんだ。そして、家族の誰かを待ってる時間がある。待ちながら、ちゃんと食べて、ちゃんと笑ってる。船の上の俺は、それを観て、陸の家族もきっとこうして待っててくれてるんだと思えた。解读

陸に戻ったら家族の映画になった

陸に戻ってからは、立場が逆になった。今度は俺が、子どもたちと一緒に観る側だ。上の子から末っ子まで、みんなそれぞれの年でこの映画にはまった。ある子はトトロのまねをして、ある子は雨の場面が好きで、ある子は台詞を全部覚えた。数えたことはないけど、うちの家族で一番観た映画なのは間違いない。喜好

船の上では「家族を思い出す映画」だったのが、陸では「家族と観る映画」になった。同じ映画なのに、隣に座ってる顔が違うだけで、こんなに見え方が変わる。それに気づいたとき、ちょっと泣いた。いや、だいぶ泣いた。喜好

いまは休みの日に家族でキャンプに行く。夜、焚き火のそばで、森の奥から聞こえる風の音に耳をすませていると、下の子が「何かいるかな」と小声で言う。いるかもしれねぇな、と答える。それだけで、子どもたちは目を輝かせて暗がりを見つめる。この映画は、森の暗がりを怖いだけの場所にしなかった。何かがいるかもしれない、わくわくする場所にしてくれた。自然の中で遊ぶ俺たち家族にとって、それはでっかい贈り物なんだ。喜好

苦手そうな人への入口

子ども向けの映画でしょ、と思ってる大人にこそ観てほしい。おすすめは、子どもの気持ちで観るんじゃなくて、親の気持ちで観ることだ。子どもたちが走り回ってる後ろで、大人たちが何を考えて、どう見守ってるか。そっちに目を向けると、まったく違う映画になる。逆に、子どものころに観たきりの人は、今度は家の古さや、夏の光や、雨の音を味わってみてくれ。

ほかの6選とのつながり

荒れた夜に笑わせてくれたのが『こち亀』なら、静かな夜に家族を思い出させてくれたのが『トトロ』だ。そして父親になってから、もう一本、家族のために働く父ちゃんの姿に泣かされた映画がある。それが6選の最後、『クレヨンしんちゃん』の映画だ。喜好

離れて観れば家族を思い出す映画、隣で観れば家族と過ごす映画。同じ一本が、座る場所で姿を変える。

本文中的作品

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