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動畫·漫畫小知識

『チェンソーマン』の主題歌は転調で振り回す

監督の注文は「ジェットコースターみたいな曲」。米津玄師さんのオープニングと、毎週変わった12曲のエンディング。同じバンドでギターとベースを弾くジンとレンが、珍しく音の話でだけ言葉を交わしました。

適合這樣的人
主題歌が好きで、もう一歩踏み込んで聴いてみたい人へ。ギターやベースを弾く人にも。
劇透範圍
無劇透 テレビアニメ第1期の主題歌(オープニングと週替わりのエンディング)と、その制作の経緯まで。物語の展開には触れません
發言的人
Jin × Ren
主張的種類: 事實 作品中的觀察 有依據的推測 解讀 喜好
目錄 共 4 節·約 3 分鐘
  1. 注文はジェットコースター
  2. ギターとベースに同じ人
  3. エンディングは毎週ちがう
  4. 見つけ方を三つ

リハーサルが終わったスタジオ。ふだんはほとんど口をきかないジンとレンが、片づけの途中で、同じ曲のフレーズを鳴らしていました。曲は「KICK BACK」です。

Ren

そのフレーズ、ベースで弾くと指が忙しいね。

Jin

……ギターも忙しい。

注文はジェットコースター

テレビアニメ『チェンソーマン』を制作したのはMAPPAで、監督は中山竜さん、音楽は牛尾憲輔さんです。放送期間は2022年10月〜12月。製作委員会方式ではなく、MAPPAが一社だけで出資してつくりました。事實[2]

オープニングの「KICK BACK」をつくったのは米津玄師さんです。打ち合わせの席で、中山監督は、何度も転調して聴く人を振り回す、ジェットコースターのような曲がほしいと頼みました。ただ米津さんには、この「転調」がスケールを音楽的に変えるという意味なのか、曲の雰囲気ががらっと変わるという意味なのかがわからない。迷ったあげく、両方を入れることにした、と本人が語っています。事實[1]

Ren

両方ってことは、振り回し方が二種類入ってるわけだ。足元のキーがずれる感じと、場面ごと別の曲になったみたいな感じ。解讀

Jin

そうだ。キーが変わるところは、押さえる場所が急に飛ぶ。曲調が変わるところは、弾き方ごと変わる。聴くときは、地面が傾いたのか、乗り物ごと乗り換えたのか、どっちの振り回しか当ててみろ。解讀

ギターとベースに同じ人

米津さんと共同で編曲し、ギターとベースも弾いているのが、常田大希さん(King Gnu、millennium parade)。さらに曲の中には、「そうだ! We're ALIVE」(モーニング娘。)から、歌詞の一節がサンプリングされています。事實[1]

Ren

ギターとベースを同じ人が弾いてるのは、ちょっとうらやましい。リズムのつかみ方が最初からそろうから。喜好

Jin

……俺は、隣で違うつかみ方をするやつがいるほうがいい。ずれたところが、こっちの音を立たせる。……別に、お前のことじゃねえ。喜好

Ren

知ってる。

Billboard JAPANが出しているHot 100で、「KICK BACK」は週間1位になりました。「Hot Animation」というアニメの曲のチャートでは、21週連続の1位です。アメリカのRIAAからは、プラチナに認定されています。事實[1]

エンディングは毎週ちがう

エンディングテーマは週ごとに担当が替わり、12組のアーティストが受け持ちました。エンディングの映像も、毎週別のものです。週替わりにしようと提案したのは中山監督で、出資が一社だけだったから実現できたアイデアの一つだそうです。第1話はVaundyさんの「CHAINSAW BLOOD」、第2話はずっと真夜中でいいのに。の「残機」でした。事實[2]

Jin

毎週ちがうアーティストが最後を締める。対バンだな。一話ごとに、その回の後味を別のやつが鳴らす。俺なら、どの回に呼ばれたいか考えながら観る。解讀

Ren

物語の作りで言うと、毎回の終わり方の「読み方」を、毎週ちがう人に預けてる。同じ回を観返すとき、エンディングの曲から先に思い出せるのは、そのせいかもしれない。解讀

見つけ方を三つ

二人の聴き方をまとめると、一つ目、二種類の転調を聴き分ける(キーがずれるのか、曲調ごと変わるのか)。二つ目、ギターとベースが同じ動きをする瞬間と、離れる瞬間を探す。三つ目、各話のエンディングを、その回の終わり方と並べて聴く。喜好

「KICK BACK」は二種類の転調で振り回す。地面が傾いたのか、乗り物ごと乗り換えたのか。耳で当ててみて。

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