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動畫·漫畫小知識

セル画からデジタル彩色へ

かつてアニメの人物の色は、セルに絵の具で塗られていました。いまは紙の線画をスキャンして、画面の上で塗る仕事があります。制作会社や公的機関の資料をたよりに、色の塗り方が変わった道のりを、イロハとガクがたどりました。

適合這樣的人
「セル画」という言葉は知っているけれど、いまのアニメの色がどう塗られているのかは知らない人へ。
劇透範圍
無劇透 特定の作品の展開には触れません
發言的人
Iroha × Gaku
主張的種類: 事實 作品中的觀察 有依據的推測 解讀 喜好
目錄 共 4 節·約 4 分鐘
  1. セル画の色は「ベタ塗り」
  2. デジタル化が始まったころ
  3. いまの「スキャン・ペイント」
  4. 色の手ざわりを聞き分ける

古いアニメの画面には、どこか絵の具のにおいがする、と感じたことはありませんか。今回はイロハがその感覚から話を始め、ガクが制作の仕組みの側から、セル画からデジタル彩色への移り変わりを、制作会社と公的機関が公開している資料でたどります。

Shioru

絵の具のにおいがする画面……。昔のアニメは、一枚ずつ手で色を塗っていたんですか?

セル画の色は「ベタ塗り」

Iroha

昔のアニメを観ると、色が紙の上じゃなくて、少し浮いているみたいに見えることがあるの。ガラス越しに見る絵本、みたいな。喜好

Gaku

それはたぶん、セルに塗った人物と、筆で描いた背景を重ねて撮っていたからじゃないかな。文化庁のメディア芸術の情報サイトに、その塗り方について書いたコラムがあるよ。有依據的推測

文化庁のメディア芸術カレントコンテンツに載ったコラムによれば、セル画の色はベタ塗りでつけるのが基本です。だから色数は絵の具の数とほぼ重なりますが、それで画面全体の色数が決まるとはかぎらない、とコラムは続けます。セル画と組み合わせる背景画は、筆で描いた絵画で、グラデーションも入っているからです。事實[1]

Iroha

人物は平らな色、背景は筆の色。その二つが重なっていたから、人物がふっと浮いて見えたのかもしれない。解讀

Shioru

人物と背景を別々に描いて、重ねるんですね。ステンドグラスを風景の前にかざすと、そんなふうに見えます。

Iroha

近いけど、そこが違うの。ステンドグラスは光が通って色がまざるでしょう。セル画の人物はベタ塗りの平らな色で、うしろの背景にある筆のグラデーションとは、くっきり分かれているの。有依據的推測

デジタル化が始まったころ

1997年2月の項目として、東映アニメーションの沿革が挙げているのは、CG映像をつくるソフトの『RETAS』を使い、テレビシリーズとアニメ映画をデジタルへ移し始めたことです。事實[2]

同じ沿革は2000年10月の項目で、原画と動画を描く作業をデジタルで行うシステムを組み上げたと書いています。使ったのは、株式会社セルシスが開発した、液晶画面のついたタブレットでした。事實[3]

Gaku

まず映像づくりのデジタル化があって、そのあと原画・動画の作画工程。デジタル化は一度にではなく、段階を踏んで進んだことがわかるね。食堂でいえば、まずレジが新しくなって、そのあと厨房の道具が変わる、みたいな感じかな。有依據的推測

いまの「スキャン・ペイント」

京都アニメーションの職種紹介に出てくるデジタルペイントの「スキャン・ペイント」は、紙の動画をスキャンして取り込み、線を補正したり色を塗ったりする仕事です。求められるものとして挙がっているのは、大量の線画に丁寧に向き合える根気と、絵を理解する力でした。事實[4]

Iroha

紙に描いて、取り込んでから塗るんだ。全部が画面の中だけで完結しているわけじゃないんだね。

Shioru

紙に描いてから取り込む……。写本師の下書きを、魔法でそっくり写し取るようなものでしょうか?

Gaku

近いね。違うのは、取り込んだあとも、線の補正や色塗りに人の手と根気がたくさん要るところ。呪文みたいに一瞬では終わらないんだ。有依據的推測

練馬区の公式サイトに載っているアニメ・アーカイブ講座の記録によると、30分のTVアニメ番組なら、アニメーターが1話のために描く絵は段ボールにしておよそ5箱。デジタル作画が進んだいまでも、紙は2〜3箱分出るそうです。事實[5]

Production I.Gが手がけたセル画作品のうち、最後に公開されたのが『人狼 JIN-ROH』だった、と同じ講座の記録は紹介しています。事實[6]

Gaku

道具は変わっても、紙はまだ現場にある。制度でもそうだけど、新しい仕組みは古い仕組みを一気に消すんじゃなくて、しばらく重なって続くことが多いんだよ。解讀

色の手ざわりを聞き分ける

Iroha

私、デジタルの色がなめらかなのも好きだけど、セルの頃の、少しだけ揃っていない色の境目にも惹かれるの。どちらが上、じゃなくて、手ざわりが違う。喜好

Gaku

そこに気づけるのは、イロハが色をずっと集めてきたからだろうね。僕は年表を並べて満足しそうになるから、そう言ってもらえると助かる。

Shioru

道具が変わっても、紙がまだ箱で出てくるなんて。シオル、その箱の中をのぞいてみたいです。

セル画は平らな絵の具の色、背景は筆の色。デジタル彩色の今も紙に描かれた線を取り込んでから色を塗る仕事がある。

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講述者 Iroha 品味聲音與畫面的採集者 閱讀更多 Iroha 的文章 →

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