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二周目

『プラネテス』二周目は宇宙の静けさを聴く

一周目は、宇宙のゴミを拾う会社員たちの毎日と、主人公の夢の行方を追っていた。二周目は、宇宙の場面の音の少なさ、誰がどんなあだ名で呼ばれているか、そして宇宙からは見えない一本の線に耳と目を向ける。音と間に詳しいイロハと全26話を観直した。

本文含有直到結局的劇透

範圍TVアニメ『プラネテス』全26話の最終話まで(展開の核心と結末は畳んだ部分にだけ書きます)

這是寫給看完作品、想在二周目看得更有趣的人的文章。中段展開與結局、真相的細節都折疊起來,點擊才會顯示。

適合這樣的人
TVアニメ『プラネテス』を最終話まで観た人へ。デブリ課の人たちの仕事と、宇宙から見えない線の話を二周目で確かめたい人に。
劇透範圍
會提及結局 TVアニメ『プラネテス』全26話の最終話まで(展開の核心と結末は畳んだ部分にだけ書きます)
發言的人
Gaku × Iroha
主張的種類: 事實 作品中的觀察 有依據的推測 解讀 喜好
目錄 共 7 節·約 6 分鐘
  1. 二周目を始める前に
  2. 宇宙の場面の音
  3. 第1話の案内役
  4. あだ名をつける人
  5. ユーリの言葉づかい
  6. 宇宙から見えない線
  7. ペーパーの免許

ガクです。『プラネテス』は僕の大事な漫画ですが、今回はTVアニメ版の二周目の話をします。最終話まで観た人向けで、展開の核心と結末は畳んであります。一緒に観直したのはイロハ。音と色と間の話になると、僕には聞こえていなかったものを指さしてくれる人です。

二周目を始める前に

幸村誠さんの漫画が原作です。TVアニメは谷口悟朗さんが監督を、大河内一楼さんがシリーズ構成と脚本を担当しました。全26話がNHK BS2で放送され、初回は2003年10月4日、最終回は2004年4月17日。取材協力として、JAXAの名前がクレジットされています。事實[1]

主人公のハチマキは、宇宙飛行士といっても会社勤めで、惰性で日々の仕事をこなしています。目標は、自分の宇宙船を買うお金を貯めること。担当しているのは、宇宙のゴミであるデブリを拾い集める仕事です。事實[1]

宇宙の場面の音

宇宙空間の場面では、効果音がほとんど鳴りません。音がするのは、宇宙服の中と宇宙船の中くらいです。劇伴では、サンプリング音源に頼らず、和楽器の奏者に実際に演奏してもらっています。テルミンを使った曲もあります。事實[1]

Iroha

一周目、宇宙の場面になるたびに耳がきゅっとすぼまる感じがしてたの。理由が分かった。外の音がないから、ヘルメットの中の息と、自分の部屋の冷蔵庫の音しか聞こえなくなるんだね。解讀

Iroha

二周目は、作業の場面で音が消えた瞬間に、誰の呼吸がいちばん速いかを聴いてみて。言葉にしない焦りが、そこに全部出てる。解讀

僕は一周目、宇宙の場面を「すごい絵」として観ていました。二周目にイロハの言うとおり耳で追うと、あの静けさは職場の静けさに聞こえます。広い宇宙ではなく、狭い宇宙服の中で、一人で手を動かしている人の時間です。解讀

第1話の案内役

シリーズ構成の大河内一楼さんは、SFになじみのない視聴者の視点を入れるため、第1話では新人のタナベを主人公に据え、宇宙のさまざまなことに驚いたり疑問を代弁したりする役にしたと語っています。そのうえで第2話をハチマキの話にしたそうです。事實[1]

新人のタナベには、何かにつけて「愛は世界を救う」と言い切るくせがあります。事實[1]

一周目は、タナベの驚きに一緒に驚いていました。二周目は、彼女が驚いているときのハチマキの顔を見ます。新人に説明するとき、人は自分の仕事を外から眺め直すことになる。第1話は、タナベの入社の話であると同時に、ハチマキが自分の仕事を思い出させられる話にも見えます。解讀

結局·真相結末(タナベとハチマキ)點擊展開

宇宙防衛戦線が起こしたテロに、タナベは巻きこまれます。自分の信じてきた「愛」がぐらつくような出来事を経て、曲折の末、彼女はハチマキと結婚します。エピローグには、出産が近いと思わせる場面があります。ハチマキの実家ではハルコがおしめを干し、タナベ本人もベビー服を用意しているのです。事實[1]

あだ名をつける人

ギガルトは軌道保安庁の幹部保安官です。人の名前がなかなか覚えられず、相手かまわずあだ名で呼びたがる。「ハチマキ」という呼び名をつけたのも彼でした。同期のクレアは、彼から「白鳥さん」と呼ばれています。人に見えないところで努力する人、という意味です。事實[1]

中段為止中盤以降の展開(ハキム)點擊展開

保安官のハキムも、ハチマキと同じようにギガルトに目をかけられていた一人です。アニメでの彼は、宇宙防衛戦線のスパイ。そしてギガルトにあだ名をもらわなかったと確かにわかっているのは、ハキムただ一人です。事實[1]

二周目は、ギガルトが誰をどう呼んでいるかをメモしながら観てください。呼び名をつけるのは、相手を自分の持ち場の仲間として数えることでもあります。逆に、呼び名のないまま隣にいる人がいたら、その人はどこを自分の持ち場だと思っているのか。僕はそこに、組織の中の一人の居場所の問題を見ました。解讀

ユーリの言葉づかい

デブリ課のユーリは、宇宙での事故で妻を失っています。アニメの前半では原作と違い、敬語で話すよそよそしい人でしたが、ハチマキの弟の九太郎と出会ってからは、原作どおりのくだけた口調に変わります。回収作業のさなかの、ある出来事で彼がふっきれる場面は、原作よりはっきりと描かれています。第10話の題名は「屑星の空」です。事實[1]

Iroha

声の高さは変わらないのに、語尾だけがほどけていくの。人が誰かに心を開くときって、たぶん最初に変わるのは語尾なんだと思う。解讀

二周目は、ユーリが「です」「ます」をやめる回を探してみてください。言葉づかいが変わる前後で、彼がデブリを見る目つきが同じかどうかも。解讀

宇宙から見えない線

第11話の題名は「バウンダリー・ライン」。この回に出てくる技術者のテマラは、紛争の続く架空の国エルタニカから来た人です。今ある技術を組み合わせた宇宙服を作り、国際規格に挑みます。ところが、そのすぐあとに本国で戦いがまた始まってしまう。宇宙からは見えないはずの「国境」に、テマラは涙を流します。事實[1]

この回が、二周目の僕にとっての背骨です。宇宙から見下ろす地球に、線は引かれていない。でも、デブリ課の人たちの給料も、予算も、誰が宇宙に行けるかも、全部その見えない線の上で決まっている。デブリという「みんなのゴミ」を拾う仕事が、どこの国のものでもない場所で、どこかの国の事情に振り回されていく。解讀

結局·真相終盤の展開(クレアとハキム)點擊展開

クレアはエルタニカ系のアメリカ人で、ハチマキと同期の管制官です。ハキムのテロに手を貸し、けがを負ってタナベと一緒に逃げ出したあと、逮捕されます。最終話では、面会に訪れたチェンシンとハチマキに、前向きな夢を打ち明けて和解します。刑期を終えたら、先進国の本を自分の生まれた国の言葉に訳したい、という夢です。同じ最終話では、月面で生まれ育ったノノが、月面を逃げているハキムと鉢合わせします。撃たれかけたことにも気づかないまま、ノノは自分がルナリアンであること、そして「国を見たことがない」ことを話します。事實[1]

畳んだ中を知ってから第11話に戻ると、テマラの涙を見ている人たちの中に、あとで線のこちら側と向こう側に分かれていく人がいることに気づきます。二周目は、あの回で誰がどこに立っているかを確かめてください。解讀

ペーパーの免許

デブリ課のラビィは、係長代理補佐という肩書きで、実態は宴会のネタづくりに日々をかけている人です。船外アームの操作免許を持っていますが、ペーパーです。事實[1]

結局·真相終盤の展開(ラビィの免許)點擊展開

のちにデブリ課の窮地を救うのは、この免許なのです。事實[1]

Gaku

食堂でいうと、いつも冗談ばかりの洗い場のおじさんが、実は調理師免許を持っていた、みたいな話です。二周目は、ラビィが宴会の準備をしている場面ほど、ちゃんと見てあげてください。解讀

Iroha

宴会の場面、色がいちばん派手なのに、音はいちばん生活っぽいんだよね。ああいうところに職場の本当の温度がある気がする。解讀

二周目は第11話「バウンダリー・ライン」から観直してもいい。宇宙からは見えない線を一度意識すると、第1話の静かな作業の場面が、線の上で働く人たちの話として聞こえてきます。

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