ナギさんと、うちの居間で『ダンジョン飯』の第1期を最初から観直しました。私は前に、この作品の料理の話を一度しています。今日は、観終えた方に向けた二周目の案内です。物語の核心にふれる話は、開かないと読めない箱にしまってあります。
観直す前の手がかり
監督は宮島善博さんで、アニメーション制作を手がけたのはTRIGGERです。テレビアニメの第1期は2024年1月に始まって6月まで、2クール続けて放送されました。事实[1]
料理のデザインを担ったのは、もみじ真魚さんです。ずっと料理のイラストを描いてこられたイラストレーターさんです。宮島監督は、料理に「魔物感」を残したまま、どうすればおいしそうに見せられるかを考えてお願いした、と話しています。事实[2]
料理だけ描く人がいたんだ。だから、どのお皿も湯気までおいしそうなんだね。有依据的推测
空っぽのおなかから始まる
ライオスたち冒険者の一行は、ダンジョンを探索するうちに食料をなくしてしまい、おなかをすかせたままレッドドラゴンと戦うことになります。力を出しきれなかったパーティは壊滅状態に。ドラゴンに食べられながらも、ライオスの妹のファリンが脱出の魔法を使い、そのおかげでほかの仲間はどうにか地上まで逃げのびます。事实[3]
一つ目の見どころは、第1話の最初の数分です。一周目はドラゴンの大きさに目を奪われていました。二周目は、この物語が「おなかがすいていたから負けた」ところから始まっていることを、かみしめてください。この作品は最初から、食べることを戦うことと同じ重さで置いているんです。解读
第1話の題名、「水炊き」なんだよね。最初のごはんが鍋なのが、なんだかいい。事实[7]
料理番が背負っているもの
ドワーフのセンシが持ち歩いている鍋と鍋蓋は、もとはアダマントの盾でした。先祖代々伝わる家宝だと、本人は言っています。魔物食の研究は、迷宮の中で10年以上。そのあいだ自給自足で暮らしてきた人です。事实[4]
ダンジョンの中にいても、センシは食と健康の大切さを説き、栄養の偏った食事を認めません。紹介では、その思いがとくに強く向くのが成長期の若者で、食べさせなければという気持ちは、ときに強迫観念に近いほどだ、とも書かれています。事实[4]
二つ目の見どころは、センシさんが若い人の器によそう量です。一周目の私は、うちの台所と同じだわ、と笑っていました。食べ盛りには、つい多めによそってしまうものですから。解读
结局·真相結末にかかわる設定点击展开
76年前、ドワーフの鉱夫団が、島の住民よりも早くこのダンジョンを掘り当てました。センシはその鉱夫団のたった一人の生き残りです。当時はまだ見習いで、身につけている兜や鍋は、仲間たちの形見だとされています。事实[5]
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センシさんの昔を知ったうえで第1話に戻ると、鍋を火にかけるセンシさんの姿が、まるで別のものに見えました。いつも背負っていたあの鍋は、ひとり生き残った人が手放さずにきたものだったのです。若い人に食べさせないと、という気持ちが強いのも、ただの世話好きというだけではなかったのかもしれません。ナギさんは、第22話と第23話の題名に「グリフィン」の字があるのを見ただけで、もう目をこすっていました。解读
口げんかを止める人
仲間内で諍いが起きたとき、あいだに入ってなだめていたのがファリンだったとされています。柔和で温厚な人柄だったそうです。事实[6]
三つ目の見どころです。この一行は、よく食卓で言い合いをします。二周目は、言い合いのあとに誰が最初に口を開くかを見てください。止める役の人がいない食卓で、残った人たちが、その役を少しずつ分け合っているように私には見えました。家でも、間に入る人が一人いないだけで、ごはんの空気は変わります。解读
マルシルがいちばん怒って、いちばん心配してるよね。作品中的观察
ライオスは、魔物を食べれば食費が浮くと考えていました。マルシルはこの計画を、はじめからはっきり拒んでいます。その一方で、ファリンのことになると少し過保護になるところもあるそうです。事实[6]
嫌いなものを食べる顔
チルチャックはハーフフットで、その仕事のせいで、これまで何度もひどい目にあってきました。だからミミックとテンタクルズのことは、心の底から嫌っているのだそうです。事实[12]
第9話の題名には「テンタクルス」とあります。事实[7]
おまけの見どころをもう一つ。嫌いなものを口に入れる瞬間の顔です。うちの末っ子も、嫌いな野菜を食べるときは、ちょうどあんな顔をします。二周目は、誰が嫌がる人に最初のひと口を勧めているかも見てください。無理に押しつけるのか、黙って隣で食べてみせるのか。勧め方で、その人が家族の中でどんな役をしているかが分かります。解读
ひと口食べてから、文句を言いながらおかわりする人、いるよね。作品中的观察
第3話の題名
第3話の題名は「動く鎧」です。事实[7]
中段为止序盤から中盤の展開点击展开
動く鎧のボスが持っていた剣を、ライオスは自分で使うようになり、のちに「ケン助」という名前をつけます。その剣が魔物だということは、仲間を不安にさせないよう黙っていました。けれど、レッドドラゴンを討伐するときに起きたアクシデントで、ばれてしまいます。事实[8]
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四つ目の見どころは、ライオスさんの腰の剣です。二周目は、この剣が画面に映るたびに、少しだけ様子を見てください。言わずにおいたことは、いつか食卓で困った形で出てくるものです。うちの子どもたちのテストの点数と同じですね。解读
炎竜の三話
中段为止中盤の展開点击展开
一行はもう一度レッドドラゴンに挑み、ひどい傷を負いながらも倒しきります。ファリンはすでに消化されて、骨だけになっていました。マルシルは禁じられた古代魔術に手を出し、レッドドラゴンの血と肉からファリンをよみがえらせます。けれど、ドラゴンの体を使ったことがあだになり、ファリンは、そのドラゴンを従えていた狂乱の魔術師シスルの支配下に置かれてしまいます。事实[9]
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食べられた人が、食べた側の体を使って帰ってくる。一周目の私は、ここで画面から目をそらしました。二周目は、それまでの話数で一行が口にしてきた魔物の料理を、一皿ずつ思い出しながら観ました。この作品では、食べることと生きることが、最初からずっと同じ鍋で煮られていたんですね。解读
誰が片づけているか
センシが畑の代わりにしているのは、無許可で起動させたゴーレムです。肥料には、ダンジョンのあちこちのトイレから集めた屎尿を使っています。そうしたことが、結果的にはダンジョン内の保守点検にもなっている、とされています。事实[10]
第16話の題名には「掃除屋」とあります。事实[11]
おまけの見どころです。この迷宮では、誰かが見えないところで片づけたり、手入れをしたりしています。作る人、食べる人、片づける人。三つそろって初めて、毎日のごはんは回ります。解读
二周目のあと、なんだかお鍋が食べたくなった。喜好
では今夜は水炊きにしましょう。サソリは入れませんよ。
二周目は、第1話でセンシが鍋を火にかける場面を、鍋そのものを見つめながら観てください。