ソウタは、大好きなゲーム実況の動画配信チャンネルの話になると止まりません。その日は、動画のしくみに詳しいミコに、ずっと気になっていたことを聞いてみました。
ねえ、ゲームって会社が作ったものでしょ。なんでほかの人が、遊んでるところを動画にしていいの?
いい質問。勝手にしていいわけじゃないんだよ。会社が「こういうやり方ならいいですよ」って、紙みたいに文章で書いて出してるの。いっしょに読んでみようか。
任天堂のガイドライン
任天堂が公開している「ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」は、2018年11月29日付けです。個人がゲームの映像やスクリーンショットをキャプチャーして作った動画や静止画について、ふさわしい共有サイトに上げること(実況も含む)や、別に指定されたシステムで収益を得ることに対し、著作権侵害を主張しない、と書かれています。ただしその前提は、ガイドラインを守ることです。事实[1]
ガイドラインのQ&Aによれば、対象になるのは、あらかじめ作った動画を投稿する場合だけではなく、ストリーミング配信も含まれます。任天堂が望んでいるのは、投稿者ならではの創作性やコメントが入った動画や静止画だそうで、例に挙がっているのはゲームの実況動画や紹介動画です。事实[1]
そうさくせいって、なに?
その人にしかできない工夫のこと。しゃべり方とか、遊び方の工夫とか、ツッコミとか。逆に、ゲームの音楽やムービーをそのままコピーしただけの動画はだめ、って書いてある。事实[1]
Minecraftのガイドライン
じゃあマイクラは? ぼくが見てる実況、マイクラが多いんだよ。
Minecraftの公式サイトにある利用ガイドラインでは、Minecraftで遊ぶ人の動画、ストリーム、スクリーンショットを作ったり共有したりしてよいとされています。ただ、広告収益でお金を得るなら条件があります。一つは、動画をまるごと無料で見られること。もう一つは、本人ならではのユニークなコンテンツを、動画やストリームにしっかり加えていることです。例には、自分の声のコメントをプレイ映像に重ねることが挙がっています。事实[2]
それだったら、ぼくの好きなチャンネルの人、ずっとしゃべってるから大丈夫だ!
たぶんね。しゃべりがおもしろいから、見てて楽しいんでしょ。会社のほうも、ただの録画じゃなくて、その人のしゃべりや工夫を見せてほしい、って考えてるんだと思う。有依据的推测
会社ごとに、ちがう紙がある
ぜんぶの会社が、おんなじルールなの?
ちがう。今日読んだ二つでも、書き方がちがったでしょ。だから、動画を作る人はゲームごとに会社の紙を読むの。任天堂のガイドラインにも、ずっと更新されるから、投稿の前に最新のものを確かめてね、って書いてある。事实[1]
ミコって、なんでそんなにくわしいの?
……読むのが好きなだけ。こういう紙、意外とおもしろいんだよ。作った人が何を大事にしてるか、書いてあるから。
ゲーム実況の楽しさの裏には、ゲームを作った会社と、遊ぶ様子を届ける人とのあいだの約束があります。好きな動画を見るとき、「この人のどこが工夫なんだろう」と探してみると、実況の見え方が少し変わるかもしれません。解读
ゲーム実況は、会社が公開している「ルールの紙」の上で成り立っている。カギは、その人ならではの工夫。