这篇文章尚未翻译成此语言。目前显示日语原文。

二周目

『文豪ストレイドッグス』二周目は異能の名を読む

一周目は異能同士の戦いに目を奪われた。二周目に読んだのは、異能につけられた本の題名と、話数の題名と、二つの組織の決まりごと。学食で解説をせがまれたソウマが、嫌そうに引き受けて、結局一時間しゃべった記録。

本文含有直到结局的剧透

范围TVアニメ『文豪ストレイドッグス』第1シーズン(2016年・全12話)の結末まで(畳んだ部分のみ)。太宰の前歴は人物設定として触れますが、第2シーズン以降の展開には触れません

这是写给看完作品、想在二周目看得更有趣的人的文章。中段展开与结局、真相的细节都折叠起来,点击才会显示。

适合这样的人
『文豪ストレイドッグス』の第1シーズンを最後まで観て、もう一度第一話からたどりたい人へ。二周目は、異能の名前と組織の決まりごとを読んでみませんか。
剧透范围
会提及结局 TVアニメ『文豪ストレイドッグス』第1シーズン(2016年・全12話)の結末まで(畳んだ部分のみ)。太宰の前歴は人物設定として触れますが、第2シーズン以降の展開には触れません
发言的人
Souma × Emma
主张的种类: 事实 作品中的观察 有依据的推测 解读 喜好
目录 共 5 节·约 7 分钟
  1. 学食で一時間
  2. 異能の名前は本の題名
  3. 話数の題名も読む
  4. 二つの組織の決まりごと
  5. 拾った人と拾われた人

これは『文豪ストレイドッグス』第1シーズンを最後まで観た人向けの、二周目の話。まだなら閉じて第一話へ。展開に触れるところは、押さないと開かない箱に入れた。箱の外に、筋は書いていない。

学食で一時間

昼の学食で、エマが向かいに座った。トレーを置くなり「文豪のアニメ、知らないんだけど教えて?」。……別に、断る理由もなかった。断る気力がなかった、とも言う。

全12話の第1シーズンは、2016年4月から6月にかけて放送された。アニメーション制作を担当したのはボンズ。事实[2]

監督が五十嵐卓哉で、シリーズ構成と脚本を榎戸洋司が手がける。物語の舞台は架空の都市ヨコハマ。文豪の名を持つ者たちが、その名にちなんだ異形の力を使って戦う。事实[1]

Emma

文豪がバトルするの? 何それ、最高じゃん。授業で名前だけ聞いた人たちが、急に強そうに見えてくる。

Souma

強そうに見えるだけならいいけどな。二周目に効いてくるのは、強さじゃなくて名前のほうだ。解读

異能の名前は本の題名

太宰治が持つ異能は「人間失格」で、じかに触れた異能をすべて無効にする。この名前は、同じ名の文豪が書いた中編小説から来ている。事实[3]

主人公・中島敦の異能は「月下獣」。能力名は短編小説『山月記』から。事实[4]

国木田独歩の異能は「独歩吟客」。手帳の頁に書き込んだものを実体化させる力で、使うには文字を書かなければならない。事实[5]

Souma

書いた言葉が物になる。理想を手帳に書いて生きてる男に、ぴったりの力だ。……言葉は、書いた瞬間から書いた本人を縛り始める。国木田はそれを武器にしてる。解读

Emma

じゃあ、元の本を読めば技がわかるってこと? 予習できるじゃん。

Souma

技はわからない。わかるのは、そいつがどこで弱いかだ。二周目のいちばんの楽しみ方はそこ。解读

角川文庫との企画で、作中のキャラクターが、モデルになった文豪の小説のカバーに登場したこともある。事实[6]

話数の題名も読む

第1シーズンの各話の題名から、いくつか並べてみる。第一話が「人生万事塞翁が虎」、第四話が「運命論者の悲み」、第七話が「理想という病を愛す」、第八話が「人を殺して死ねよとて」、第九話が「うつくしき人は寂として石像の如く」、そして第十二話が「たえまなく過去へ押し戻されながら」。事实[7]

一周目は読み飛ばしてた。二周目は、題名だけ先に声に出して読んでから再生した。ことわざをもじった軽い題名で始まって、だんだん文語の、重い言い回しが増えていく。出どころを知っている題名もあれば、知らないものもある。調べてから観ると、その回で誰の言葉が試されるのかが先に見える。答え合わせは、自分でやってほしい。作品中的观察

二つの組織の決まりごと

武装探偵社は、薄暮の武装集団とされる探偵集団だ。昼と夜、両方の世界を取り仕切り、専門にしているのは、軍や警察には頼れない、危険な依頼。本当の社員と認められるのは、裏の審査である「入社試験」を経た調査員だけだ。事实[8]

首領の森鷗外が率いるポートマフィアは、ヨコハマの港を縄張りにしている。掟は三つある。いちばん重いのが首領の命令への絶対服従、次が組織への裏切りの禁止、三つめが、受けた攻撃には必ずそれ以上の仕返しをすること。この並びが、そのまま重要度の順番だという。事实[9]

片方は試験で人を入れて、片方は掟で人を縛る。入口で選ぶ組織と、入ったあとで縛る組織。俺はずっと、組織が生まれる話に目がない。……中学のころ、ノートに自分の組織の掟を三つ書いたことがある。順番も重要度順だった。中身は墓まで持っていく。解读

Emma

えっ、その掟見たい。三つめ何?

Souma

忘れろって言った。……で、探偵社のほうの社長、福沢諭吉の異能がいちばん組織っぽい。

福沢の異能は「人上人不造」。異能の出力を調整し、制御できるようにする力で、発動するのは自分の部下に対してだけ。自分が異能者だということに、部下ができる前の福沢は気づいていなかった。名前の出典は『学問のすゝめ』の一節だ。事实[10]

中段为止中盤の展開(敦の力)点击展开

入社してからの敦も、福沢のこの異能のおかげで、体の一部だけを変化させたり、治癒の力などを自分の意志で使ったりできるようになった。

部下になったことで、自分の力がようやく自分のものになる。二周目は、探偵社の名簿に載る前と後で、敦の力の出方がどう違うかを見比べてほしい。解读[11]

Souma

上に立つ人間の力が、部下を持った瞬間にだけ目を覚ます。人の上に人を造らない、と名乗りながら、部下がいないと何者でもない。皮肉が効いてて、好きだ。……組織は、名簿に名前を一行足すだけで、人をひとり救うこともある。解读

Emma

あ、じゃあ入社試験って、試験っていうより、仲間になる儀式なんだ。解读

拾った人と拾われた人

第一話、孤児院を追い出されて飢えていた敦は、川で入水していた太宰を助ける。そこから「人喰い虎」探しに同行することになる。一周目は、太宰をただの変な人として観ていた。作品中的观察

中段为止中盤の展開(第一話の種明かし)点击展开

敦が孤児院から追い出されたのには、理由があった。本人の知らないうちに「月下獣」で虎に姿を変え、あたりを徘徊していたのだ。虎が出てくるのを待つあいだに、太宰はそれを告げる。虎の正体は敦自身だと。太宰は「人間失格」で敦を鎮め、そのあと敦が武装探偵社に入社できるよう手を尽くす。

二周目の第一話は、太宰の台詞が全部、答えを知っている人間の台詞に聞こえる。川で助けられた側が、実は最初から拾いに来ていた側だった。題名の「塞翁が虎」も、ここで意味が反転する。解读[12]

中段为止中盤の展開(第一話の種明かし)点击展开

能力名の元になった『山月記』は、臆病な自尊心のせいで虎になった男、李徴の話だ。俺は授業で読み直して、短い文章が人を一生縛ることがあると知った。二周目は、敦が自分を嫌うたびに、名前の元の話が後ろで鳴っている気がした。喜好

Emma

太宰って、なんでそんなに先が読めるの? 前に何してた人?

Souma

……それは箱の中に書く。

Emma

えー、ここで教えないの? ずるい。じゃあ続き続き。

结局·真相人物設定(太宰の前歴)点击展开

人物設定で太宰の経歴を見ると、探偵社より前にいたのはポートマフィアで、しかも史上最年少で幹部になっている。芥川龍之介にとっては、上司であり教育係でもあった。

これを知って第一話に戻ると、敦を拾う手つきが、昔の誰かを拾ったときのやり直しに見えてくる。仮面の下に残った優しさは、たいてい、昔うまくやれなかった場所から来ている。事实[13]

结局·真相結末まで(芥川と敦)点击展开

ポートマフィアの芥川は、敦に莫大な懸賞金がかけられているのを狙って、しつこく敦を追う。しかし、部下の泉鏡花が裏切ったこともあり、敦を取り逃がす。人物設定では、芥川はかつて仲間を殺され、ひとりで復讐に向かったところを太宰に勧誘されて、その部下になった人間だ。

二周目は、第十話の題名「羅生門と虎」を、太宰に拾われた二人の名前として読んだ。片方は夜の組織で、片方は昼と夜の境目の組織で。同じ人に拾われて、違う組織の掟で育った。俺は、この二人がぶつかる理由を、異能の相性より先に、拾われた順番に見る。解读[14]

结局·真相結末(鏡花の居場所)点击展开

芥川との戦いが終わったとき、気絶していた敦を助けたのは鏡花だった。その鏡花が探偵社に入る。表向きは福沢の孫という扱いで、これは警察の追跡から逃れるためだ。ただ入社試験を受けていないから、正式な社員には数えられていない。

二周目は、この扱いを入社試験の決まりと並べて観てほしい。居場所はもらえた。でも、名簿にはまだ載っていない。組織の入口に立ったままの人がいる。俺には、この十二話がそういう閉じ方をしているように見えた。解读[15]

Emma

ねえ、一時間たってるよ。嫌そうだったのに。

Souma

……別に。やるって言ったらやるよ。まあ、なんとかなる。お前が観終わったら、次は題名の答え合わせだ。

二周目は、異能の名前が出るたびに一時停止を。その題名の本の一行目が、その人の弱さの入口になっている。

本文中的作品

本文出现的词语

查看全部用语 →

讲述者 Souma 在幕后梦想帝国的文学系学生 阅读更多 Souma 的文章 →

接着读

全部文章

返回顶部