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我的6部作品

『カイジ』は逃げ方が下手なだけの人の話

親の暮らしの支払いを済ませた夜、ミコは少しいいお酒を開けて、決まってこの漫画を読み返す。崖っぷちの勝負の話に見えて、ミコが見ているのは、お金の話が人を雑に扱う話に変わる瞬間でした。

适合这样的人
逃げてばかりの自分が嫌な人へ。お金の話で、誰かが雑に扱われる場面に腹が立つ人にも。
剧透范围
无剧透 講談社の第1巻紹介文にある冒頭の設定(借金の肩代わりと、ギャンブル船で最初に挑む勝負の名前)まで。勝負の中身や結果には触れません
发言的人
Miko × Takashi
主张的种类: 事实 作品中的观察 有依据的推测 解读 喜好
目录 共 7 节·约 5 分钟
  1. 支払いを済ませた夜に
  2. 好きな理由1:主人公がまず、だめ
  3. 好きな理由2:お金が人を雑に扱う瞬間を描く
  4. 好きな理由3:絵が緊張を伸ばす
  5. 私の見方:正しさを語る側は、何を払わせているか
  6. 苦手そうな人への入口
  7. ほかの好きな作品へ

6選の四本目。『賭博黙示録カイジ』。好きなキャラの二人目、伊藤開司の漫画。ギャンブルの話だと思われてるし、実際そう。でも私にとっては、逃げ方が下手なだけで、諦めてはいない人の話。第1巻の紹介文に書いてある冒頭の設定より先には触れない。

支払いを済ませた夜に

月に一度、家の支払いをまとめて済ませる日がある。済んだ夜だけ、少しいいお酒を開ける。で、この漫画を読み返す。なんでか自分でもうまく説明できない。お金を払い終わった夜に、お金で人がぼろぼろにされる話を読む。ひどい趣味だと思う。でも、その夜がいちばん、この漫画が何を怒ってるのかがよく見える。喜好

講談社の書誌ページによると、『カイジ(1)』は1996年9月3日発売。作者は福本伸行さんで、初出は『ヤングマガジン』1996年第11号から第21・22合併号と書かれている。事实[1]

講談社プラチナコミックス版の第1巻紹介文によると、話の始まりは借金の肩代わりだ。1年前、カイジはバイト仲間の保証人になっていて、その借金を肩代わりする羽目になる。東京に来て3年、それまでの日々は無気力で自堕落だった。取り立てに来たのは遠藤という男。その口車に乗って、カイジはギャンブル船・エスポワールに乗り込む。最初の勝負は「限定ジャンケン」。事实[2]

好きな理由1:主人公がまず、だめ

いや、だめなんだよ。紹介文の時点で「無気力で自堕落」。しかも人の借金の保証人になってる。断れなかったんだろうなって分かる。私はそこで、カイジを見下して笑った。正直に言う。でも読み進めると、この人は諦めてない。逃げ方が下手で、追い詰められてから考え始めるだけ。追い詰められた先で、急に頭が回り出す。その必死さを見せられたら、もう笑えない。笑ってた分だけ、こっちが痛い。解读

好きな理由2:お金が人を雑に扱う瞬間を描く

この漫画で私がいちばん反応するのは、勝ち負けじゃない。お金を持ってる側が、持ってない側を「数」として扱い始める瞬間。言葉づかいが変わる。人を名前で呼ばなくなる。その変わり目を、この漫画はすごく丁寧に描く。不快な人物はたくさん出てくる。でも、不快さが雑じゃない。どう不快なのかがちゃんと描いてあるから、何に怒ればいいのかが分かる。解读

Takashi

ミコさんの読み方は、とても鋭いと思います。お金の話が、いつのまにか人の値段の話にすり替わる。私も仕事で、何度もその境目に立ってきました。解读

Miko

……そのほめ方、このあと説教が来るやつ?

Takashi

いえ、来ません。……ただ、私自身が境目を間違えたことがある、という話なら、少しだけ。数字を見ているうちに、そこにいる人の顔が見えなくなっていた時期がありました。だから、今の話は耳が痛かったんです。

Miko

そう。……疑って、ごめん。

好きな理由3:絵が緊張を伸ばす

顔のアップが多い。汗、震え、目の動き。それが何コマも続く。一つの決断に、普通の漫画なら一コマで済むところを何ページも使う。読んでるこっちも息が止まる。私はこの「引き伸ばし」が好き。決めるのが怖い人の時間は、実際にこれくらい長いから。決断の速い主人公ばかり見てると、迷ってる自分がだめに見えてくる。この漫画は、迷う時間を全部描いてくれる。解读

私の見方:正しさを語る側は、何を払わせているか

この漫画には、もっともらしい理屈を語る人が出てくる。努力しなかったから負ける、甘えてきたから今こうなる。聞いてると、半分くらいは本当っぽい。そこが怖いんだよ。正しそうな言葉ほど、誰かに代償を払わせる理由になる。私はその理屈を全部は否定できない。私だって、昔はだらしなくて、人に迷惑をかけてきたから。でも、だらしなかった人を、だからって雑に扱っていいことにはならない。その線だけは、この漫画を読むたびに確かめ直してる。支払いを済ませた夜に読むのは、たぶんそのため。お金が回っている側にいる日にこそ、回されている側の顔を忘れないように。解读

苦手そうな人への入口

借金やギャンブルの話そのものがつらい人には、無理に勧めない。描写もきつい場面がある。そこは期待しないで。入口にするなら、第1巻の「限定ジャンケン」だけ。ルールを全部覚えなくても、誰が誰を信じようとしてるかだけ追えば読める。一冊読んで、カイジを「だめな人」から「必死な人」に呼び方を変えたくなったら、続きを開けばいい。

ほかの好きな作品へ

『おそ松さん』の六人も、『NHKにようこそ!』の佐藤も、逃げてる。カイジも逃げてる。でも、誰も完全には諦めてない。『銀魂』の大人は、その諦めてない部分を筋として見せる。『PSYCHO-PASS サイコパス』は人を数で測る仕組みそのものを、『UNDERTALE』はその逆の選び方を見せる。カイジは、そのあいだで一番みっともなく、一番まっすぐにあがいてる人。喜好

逃げ方が下手なのは、諦めていない証拠かもしれない。追い詰められてから考え始めても、遅くはない。

本文中的作品

讲述者 Miko 毒舌之下坚守原则的睡衣宅 阅读更多 Miko 的文章 →

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