这篇文章尚未翻译成此语言。目前显示日语原文。

二周目

『ハリー・ポッターと賢者の石』二周目は手がかりの並べ方を読む

一度目は主人公と一緒に謎を追いかけていました。二度目は、手がかりの並べ方そのものを観察します。証拠を集めるのが好きな私が、最初の章から置かれていた種を一つずつ拾い直した、二度目の読書ノートです。

本文含有直到结局的剧透

范围『ハリー・ポッターと賢者の石』の結末まで(第1巻のみ。続巻の内容には触れません)

这是写给看完作品、想在二周目看得更有趣的人的文章。中段展开与结局、真相的细节都折叠起来,点击才会显示。

适合这样的人
『ハリー・ポッターと賢者の石』を一度読み終えた人へ。二度目を開く前に、どこを見ればいいか知りたい人にも。
剧透范围
会提及结局 『ハリー・ポッターと賢者の石』の結末まで(第1巻のみ。続巻の内容には触れません)
发言的人
Lily × Akari
主张的种类: 事实 作品中的观察 有依据的推测 解读 喜好
目录 共 10 节·约 17 分钟
  1. 二周目のノートの作り方
  2. 第一章:最初の章はもう全部知っている
  3. 幕間:おばさんの怒り方を数え直す
  4. 第二章:買い物の日に起きていたこと
  5. 第三章:ノートの真ん中の欄
  6. 第四章:授業じゃない時間に冒険がある
  7. 幕間:図書館より先に答えを持っていた
  8. 第五章:三人それぞれの力
  9. 第六章:学年の終わりの宴会
  10. これから二周目をする人へ

こんにちは、リリィです。今回は『ハリー・ポッターと賢者の石』を二度目に読んだときの話をします。一度目のことはよく覚えています。夢中で頁をめくって、気づいたら最後の頁でした。二度目は、その一度目の読書を、ゆっくり点検する読書でした。ここから先は、第1巻の結末まで読み終えた人に向けて書いています。大事なところは、開かないと読めない部分に畳んであるので、まだの人は本のほうを先にどうぞ。続きの巻のことには触れません。

二周目のノートの作り方

日本語版は、J.K.ローリングさんの作、松岡佑子さんの訳で、静山社から出ています。単行本の出版年月日は1999年12月1日です。事实[1]

私には「説明できないことノート」があって、ページを二つに分けて使っています。左は「調べて分かったこと」、右は「こうだったらいいな」。二周目を始めるとき、このノートに新しい欄を一つ足しました。真ん中に細い欄を引いて、「一度目の私がそう思った理由」と書いたんです。作品中的观察

一度目の私は、この本を謎解きとして読んでいたつもりでした。誰が何を狙っているのか。手がかりを集めて、ハリーたちと一緒に答えを出す。二周目は、その答えにどうやってたどり着いたのかを、自分の考え方ごと点検する読書になりました。解读

Akari

二回目って、答え知ってるのに面白いの?

Lily

答えを知ってるから、問題の出し方が見えるの。手品の種を知ってから、手の動きだけ見るみたいな感じ。

第一章:最初の章はもう全部知っている

物語の幕開けを、静山社の紹介文はこう書いています。舞台は、ロンドンの郊外にある、ありふれた街角。ある晩そこで不思議なことが起き、一軒の家の前に、赤ん坊がそっと置かれます。その子の額には、稲妻の形の傷がありました。事实[2]

一度目に読んだとき、私は最初の章を「前置き」だと思っていました。主人公はまだ赤ちゃんで、知らない大人たちが知らない言葉で話している。早くハリーが大きくなって、手紙が届くところまで進みたい。正直に言うと、少し急いで読みました。喜好

二度目に読むと、最初の章は前置きではありませんでした。この章に出てくる大人たちは、この物語で何が起きたのかを、ほとんど全部知っています。知らないのは、ハリーと、読者だけ。物語はそこから三百ページ以上かけて、ハリーと読者に、大人たちがすでに知っていることを少しずつ渡していきます。最初の章は、答えの一覧表を、読めない字で先に見せてくれていたんです。解读

中段为止序盤の展開点击展开

最初の章で、大きな体の森番ハグリッドが、空飛ぶオートバイで赤ん坊を連れてやって来ます。彼はそのオートバイを、ある若者から借りてきたと話します。その名前は、一度目の私には、ただの通りすがりの名前でした。二周目のノートには、この名前に丸をつけて「まだ何も分からない。でも、作者はここで名前を出した」と書きました。この巻のうちに答えは出ません。でも、最初の章でわざわざ名前を言わせたことは、二度目に読む人への、小さな約束のように見えます。それから、ハリーが動物園で蛇と目を合わせ、話が通じてしまうような場面。一度目は、魔法の力がもれ出た不思議な出来事、として読んでいました。二度目は、なぜ蛇だったのか、という問いがノートの右側に残りました。この巻では、そこにもはっきりした答えは書かれていません。作品中的观察

Akari

最初の章って飛ばしたくなるよね。知らない大人がずっとしゃべってるし。

Lily

うん。でもね、ここ、知らない大人たちが「ハリーには知らせないで育てる」って決める章なの。知らないで育つことが、最初から誰かに決められていた。二周目でそこに気づいたら、急ぎ足で読んだ自分が、ちょっとだけ申し訳なくなった。解读

幕間:おばさんの怒り方を数え直す

一度目の私は、ハリーが育った家の人たちを、ただの意地悪な人たちとして読んでいました。紹介文が「平凡な俗物のおじ、おば」と書いているとおりの人たちで、私も彼らが出てくると、頁を早くめくっていました。解读[4]

二周目では、意地悪の中身を一つずつ見てみました。すると、おじさんとおばさんの怒り方が、少し違うことに気づきます。おじさんは、分からないものが怖くて怒っている。おばさんは、知っているものに触れられたくなくて怒っているように見えるんです。有依据的推测

中段为止序盤の展開点击展开

手紙から逃げて、家族が海の上の小屋にまで逃げこんだ夜。ハグリッドが扉を破って現れ、ハリーに本当のことを話します。そのとき、おばさんが口にする言葉があります。自分の妹にも同じ手紙が来た。両親は魔女の娘ができたと喜んだ。おばさんは、ずっと前から全部知っていたんです。一度目の私は、ここで「知っていたのに黙っていたなんて」と腹を立てただけでした。二周目では、この言葉の奥に、手紙が来なかった姉の気持ちが見えた気がしました。妹にだけ届いた手紙。両親の喜ぶ顔。それを横で見ていた人。ハリーを階段の下の物置に押しこめた理由を、それで許せるわけではありません。でも、ハリーにだけ届く手紙をあれほど必死に燃やした理由は、少しだけ分かる。その手紙は、おばさんにとって、子どものころに自分のところには来なかった手紙でもあったのかもしれません。……それと、ハリーのお母さんの名前を二周目でちゃんと読んだとき、少しだけどきっとしました。私と、ほとんど同じ名前なんです。有依据的推测

Akari

手紙が来なかった側、か。……私、そっちの気持ちのほうが分かるかも。自分にだけ来ないやつ。解读

Lily

うん。私はずっと手紙を待ってた側だから、一回目は来た人の話としか読めなかったの。二回目で、来なかった人がこの本の最初の頁からいたって気づいた。解读

第二章:買い物の日に起きていたこと

紹介文によると、11歳の誕生日を迎えたハリーのもとに手紙が届きます。開けてみると、それは魔法学校に入学を許すという知らせでした。事实[2]

手紙が届いたあと、ハリーは初めて魔法の世界の通りへ買い物に行きます。私がこの本でいちばん好きな章の一つです。杖、教科書、制服、ふくろう。一度目の私は、ハリーと一緒に目を丸くして、店の一軒一軒をのぞいて回りました。喜好

二周目では、この買い物の日を、ハリーの目ではなく、横を歩いている大人の目で読み直しました。すると、楽しい買い物の合間に、大人が一つだけ別の用事を済ませていることが見えてきます。ハリーにとっては寄り道でも、大人にとってはそちらが本当の用事だったかもしれない。同じ一日が、二人にとって違う意味を持っていたんです。有依据的推测

中段为止序盤の展開点击展开

ハグリッドは魔法使いの銀行で、ある金庫から小さな包みを一つ取り出します。中身は言いません。しばらくあと、ハリーは新聞の切り抜きで、その銀行に侵入事件があったことを知ります。狙われた金庫は、その日のうちに空にされていた。日付は、ハリーがハグリッドと買い物をした日でした。一度目の私は、この切り抜きを「何か事件があったらしい」と読み流しています。二周目のノートには、この日付の場面に赤い線を三本引きました。それから、杖の店。店主はハリーに、その杖の芯と同じ鳥の羽根を使った杖が、もう一本だけあると話します。そしてその杖の持ち主が誰だったか。一度目は、怖い話をされた、くらいの受け取り方でした。二度目は、この物語の対決の形が、買い物の日にもう一つ示されていたのだと分かりました。楽しい章の真ん中に、いちばん重い情報が置いてあるんです。作品中的观察

Akari

楽しい場面に重い話混ぜるの、ずるくない? 楽しいと読み飛ばすじゃん。有依据的推测

Lily

ずるいの。でも、私、そのずるさがいちばん好きかもしれない。だって、二回目に来た人にだけ、ちゃんとお土産が残ってるってことだから。……ごめん、ちょっと早口だった。喜好

第三章:ノートの真ん中の欄

ハリーを何が待っていたのか。紹介文は、夢と冒険と友情、それにハリー自身の生まれにまつわる謎を並べています。事实[2]

ここからが、二周目の本番でした。一度目の私が、どうやって自分の答えにたどり着いたのか。ノートの真ん中の欄に、「そう思った理由」を一つずつ書き出していきました。作品中的观察

書き出していく作業は、思っていたよりずっと時間がかかりました。理由の一つ一つに、どの場面の、どの頁だったかを書き添えていったからです。解读

中段为止中盤の展開点击展开

私のノートに並んだ手がかりは、こうです。最初の夜の宴会で、ハリーが先生たちの席を見たとき、額の傷が痛んだ。そのときハリーの目が合っていたのは、魔法薬学のスネイプ先生でした。ハロウィーンの夜、校内に怪物が入りこんだ騒ぎの最中、スネイプ先生は生徒たちとは違う方向、立ち入り禁止の廊下のほうへ向かった。そのあと、先生は足をけがしていた。クィディッチの試合では、ハリーの箒が急に暴れだし、ハーマイオニーは観客席でスネイプ先生がハリーから目を離さずに口を動かしているのを見つけます。森の中では、スネイプ先生が別の先生を問い詰めている声を、ハリーが聞いてしまう。どれも本当に起きたことです。そして、全部がスネイプ先生を指しているように見えた。ハリーがスネイプ先生を嫌い、先生もハリーにつらく当たる。一度目の私は、その並びのまま、ノートの左側を埋めていきました。作品中的观察

结局·真相結末と正体点击展开

嫌いな人が怪しい場所にいると、怪しく見える。私は証拠を集めていたつもりで、ハリーの「嫌い」をそのまま借りていたんです。二周目で同じ場面を読み直すと、どの場面にも、もう一人、同じ場所にいる人がいました。宴会の席でも、ハリーの視線の先には二人の先生が並んでいた。試合のときも、観客席の同じあたりに、その人はいた。一度目の私は、その人を見ていなかったわけじゃありません。見ていたのに、ノートに書かなかった。おどおどしていて、怖くなさそうだったから。見た目で決めつけられるのは嫌いなのに、私も何かで人を分けていました。作品中的观察

Akari

手がかり全部並べると、そりゃ一人に寄るよね。……私も一回目は迷わなかった。解读

Lily

うん。二周目は、物語の答えより、自分の読み方のほうをたくさん点検した気がする。解读

第四章:授業じゃない時間に冒険がある

私の研究テーマの一つは「魔法の学校の授業以外の時間」です。二周目で数えてみて気づいたのは、この本の謎が動くのは、ほとんど授業の外だということでした。夜の廊下、図書館の閉ざされた棚、クリスマス休暇、試合の観客席、罰として入る森。授業の場面は、謎の手がかりを置く場所というより、登場人物の性格を見せる場所として使われています。作品中的观察

これは、作り手の工夫だと思います。授業は時間割どおりに進むので、誰がいつどこにいるか、みんな知っている。でも授業の外は、誰がどこにいたか分からない。分からない時間があるから、疑いが生まれるし、冒険も生まれる。学校という決まりの多い場所に、決まりの届かない時間をいくつも空けておく。それが、この本の謎の器なんだと、私は受け取りました。解读

中段为止中盤の展開点击展开

クリスマスの朝、ハリーのもとに、送り主の名前のない贈り物が届きます。父親のものだったという透明マント。添えられた短い手紙には、上手に使いなさい、という意味のことが書かれています。一度目、私はこのマントを冒険の便利な道具として喜んでいました。二周目のノートには、「誰が、なぜ、この時期に渡したか」と書きました。このマントのおかげで、ハリーは夜の校内を歩き、ある鏡を見つけます。のぞいた人のいちばん深い望みを映す鏡。ハリーはそこに、会ったことのない家族を見る。そして、何晩も通ってしまう。一度目、私はここで泣きました。二度目も泣きました。でも二度目は、泣きながら、この鏡が何を映し、何を映さないのかを、ノートにていねいに書き写しました。作品中的观察

结局·真相結末点击展开

二度目に読むと、この鏡は、最後の章のためにここで使い方を教えられていたのだと分かります。鏡が何を映すかを、読者はクリスマスの夜に、もう習っているんです。解读

Akari

鏡のとこは、私も二回目のほうがきつかった。会えない家族が映るって、知ってて読むと、最初の一ページ目からしんどい。喜好

幕間:図書館より先に答えを持っていた

私のもう一つの研究テーマは「図書館が舞台だとなぜ冒険が始まりそうなのか」です。だからこの本でも、三人が図書館で調べものをする場面には、一度目から付箋を貼っていました。高い棚、入ってはいけない区画、閉館の時間。図書館の場面は、それだけで胸がどきどきします。喜好

ところが二周目で、少し笑ってしまうことに気づきました。三人が図書館で長いあいだ探しまわる「ある名前」の答えは、図書館の本より先に、もっと身近なところに置かれていたんです。しかも、物語のかなり早い段階で。作品中的观察

中段为止中盤の展開点击展开

三人は、ある名前の人物が誰なのかを知ろうとして、何週間も図書館の本をめくります。立ち入りの許されていない区画にまで手を伸ばそうとする。けれど答えを見つけたのは、図書館ではありませんでした。ホグワーツへ向かう汽車の中で、ハリーがロンと分け合ったお菓子のおまけのカード。そこに書かれた校長先生の紹介文に、その名前と、錬金術の共同研究のことが載っていたのです。ハリーは汽車の中で、そのカードの裏を確かに読んでいました。一度目の私は、カードの場面を、魔法界のお菓子って面白い、とだけ思って読み進めています。二周目でこの場面に戻ったとき、私は図書館派としては少し悔しくて、でも、とてもうれしくなりました。答えは、一生懸命に調べた先にも、何気なく楽しんだ時間の中にもある。図書館の場面がわくわくするのは、答えがそこにあるからではなく、探している人がそこにいるからなのかもしれません。作品中的观察

Akari

調べものの答えがお菓子のおまけって、最高じゃん。私、そういうので見つける派。喜好

Lily

……知ってる。アカリはいつもそう。でもね、私、そのカードの場面を一回目に読んだ自分のことは、ちょっと褒めたい。読んではいたの。覚えてなかっただけで。二回目に読むっていうのは、一回目の自分が拾っていたものを、取りに戻ることなんだと思う。解读

これは、作り手の大きな工夫だと私は思います。大事な手がかりを、謎が始まる前に置いておく。そうすると、一度目の読者は手がかりを「手がかりとして」見ないまま通り過ぎる。でも、ちゃんと目には入っている。最後に答えが出たとき、読者は「知らなかった」のではなく「見ていたのに気づかなかった」と感じる。その感じが、もう一度最初から読みたくなる気持ちにつながっているのだと思います。解读

第五章:三人それぞれの力

二周目でいちばん好きになったのは、三人がそれぞれ違う力を持っているところです。魔法の世界の話なのに、三人を支えているのは、魔法の上手さだけではありません。解读

これは、私が魔法の物語に惹かれる理由そのものです。私は魔法を使えません。それは知っています。でも、この本は、魔法を使える人たちの世界でも、知っていること、考えること、そして誰かのために前に出ることが、同じくらい大事だと書いてくれている。魔法にできないことがあるから、工夫が生まれる。二周目で、そのことがもっとはっきり見えました。解读

结局·真相結末点击展开

仕掛けの部屋を一つずつ抜けていく場面で、私が二周目にいちばん時間をかけたのは、薬の瓶が並んだ部屋です。炎に囲まれ、どの瓶を飲めば先へ進めるかは、魔法ではなく、文章で書かれたなぞなぞで決まる。ハーマイオニーはそれを、魔法の力ではなく論理で解きます。魔法使いの多くは、論理の問題が苦手かもしれない、という意味のことを彼女が言う場面は、一度目には面白い台詞として読みました。二度目は、この部屋を作った先生が誰だったかを思い出して、ノートの手が止まりました。最後の守りに、魔法ではなく論理を置いた人。そして、その前の部屋では、ロンがチェスの盤の上で、自分が駒として取られる手を選びます。勝つために自分を差し出す判断。三人の中で一番「すごい魔法」から遠く見えていたロンとハーマイオニーが、魔法以外の力で道を開けていく。ハリーは最後の部屋へ、一人で進みます。作品中的观察

结局·真相結末と正体点击展开

最後の部屋で待っていたのは、スネイプ先生ではありませんでした。おどおどして、いつも頭にターバンを巻いていた、闇の魔術に対する防衛術のクィレル先生です。そしてターバンの下には、もう一つの顔がありました。宴会の夜、ハリーの傷が痛んだとき、ハリーの視線の先にいたのはスネイプ先生だけではなく、ハリーに背中を向けていたクィレル先生のターバンでもあった。クィディッチの試合で箒に呪いをかけていたのはクィレル先生で、スネイプ先生は反対の呪文で守っていた。ハーマイオニーがスネイプ先生の服に火をつけたとき、その騒ぎでクィレル先生も倒れ、呪いが途切れた。森で問い詰めていたのは、守るためだった。ハグリッドに竜の卵を渡し、三頭犬のなだめ方を聞き出した、顔を隠した相手。全部、二周目にはもう一人の名前で読めます。私が数えなかった人が、答えでした。鏡の前で、石を手に入れられたのはハリーでした。石を見つけたいけれど使いたくはない人だけが、鏡から石を受け取れる。クリスマスの夜に習った鏡の使い方が、ここで答えになります。そしてクィレル先生がハリーに触れられなかった理由は、ハリーの母親が残したものでした。紹介文が、ヴォルデモートという邪悪な魔法使いとの運命の対決、と予告していたその対決は、強い魔法の撃ち合いではなく、誰かがハリーのために命をかけたという事実が、ハリーの体に残っていたことで決まったのです。最後に、校長先生はスネイプ先生がハリーを守った理由の一部も話します。ハリーの父親との古い借りを返すためだった、と。嫌い合っていた相手にも、守る理由があった。一度目の私は、この説明で安心して本を閉じました。二度目の私は、嫌いなままでも守る、という形があることに、しばらく考えこみました。作品中的观察[3]

Akari

最後の部屋の話、二回目のほうが効くね。解读

Lily

うん。一回目は驚く場面で、二回目は考えこむ場面なの。解读

第六章:学年の終わりの宴会

もう一つだけ、二周目で見え方が変わった場面があります。物語のいちばん最後、学年の終わりの宴会です。一度目は、主人公たちの活躍が報われる、すっきりした場面として読みました。作品中的观察

结局·真相結末点击展开

校長先生は、寮の点数を最後に加えていきます。ロンには見事なチェスの一局に、ハーマイオニーには冷静な論理に、ハリーには勇気に。そして最後の十点を、ネビルに。友達に立ち向かうには、敵に立ち向かうのと同じくらい勇気がいる、という理由でした。一度目の私は、この十点を「優勝が決まった点数」として数えていました。二度目は、この十点がどこから来たのかを数え直しました。物語の後半、夜に寮を抜け出そうとする三人の前に、ネビルが立ちはだかる場面があります。一度目は、邪魔が入った、としか思っていませんでした。ハーマイオニーの呪文で固まって倒れたネビルを、私は気の毒だと思いながら、すぐに次の頁へ進んだ。二周目では、あの場面が、最後の十点の伏線だったと分かります。大きな冒険の途中に置かれた、誰にも褒められなかった小さな勇気。物語は、それを最後まで覚えていてくれたんです。作品中的观察

二周目の私のノートで、いちばん赤い線が多いのは、この場面です。詳しいことで人を遮ってしまったことがある私には、正しいことを言って友達に嫌われる側の勇気が、他人事に見えませんでした。解读

Akari

そこは私も好き。ちっちゃい勇気をちゃんと覚えてる話は、信用できる。喜好

これから二周目をする人へ

二周目をするなら、ノートに一つだけ欄を作ってみてください。「ハリーがその人を嫌っているか、好きか」。そして、怪しいと思った場面に、そのとき同じ部屋にいた人を全員書き出す。私はそれだけで、一度目には見えなかった場面の並び方が見えてきました。喜好

それから、楽しい場面ほどゆっくり読んでみてください。買い物の日、クリスマスの朝、試合の観客席。この本は、楽しい場面の真ん中に、いちばん大事なものを置いています。一度目に楽しんだ人だけが、二度目にそれを見つけられるようにできているのだと、私は思います。解读

怪しいと思った場面では、同じ部屋にいた全員を数えてみる。二周目の私は、そこからいちばん多くのことを見つけました。

本文中的作品

讲述者 Lily 憧憬魔法的14岁读书家 阅读更多 Lily 的文章 →

接着读

全部文章

返回顶部